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その日からのあさんは一度も帰ってこなかった。
のあさんがいなくなってから1ヶ月が経ち、行方不明を届けた。
あの男が関わることで、のあさんの心が壊れることを知っていた。でも止められなかった。
そんな自分たちに嫌気がさし、自分たちを責める日々。
のあさんからの通知はひとつもない。
そしてその夜
ギィィ
玄関のドアが鈍い音を立てて開いた。
N_🍪
か細く、掠れた声だった。
メンバーたちがその音に気づき、リビングから一斉に玄関に向かう。
そこに立っていたのはまるで別人のようなのあさんだった。
顔には殴られたような青黒い痣がいくつも浮かび、目元には鋭い裂傷。
口元からは、乾いた血が流れ服は裂け、血にまみれていた。
腕や脚にも無数の切り傷や打撲の痕があり、かろうじて立っているだけに見えた。
T_⚡
最初に声を上げたのはたっつんさんだった。
近づいてくるたっつんさんを拒むように、後ずさりし、体を震わせる。
N_🍪
その声は涙混じりで、怯えていた。
J_🦖
じゃぱぱさんが強く問いかけるが、のあさんは答えない。
血塗れのままその場に崩れ落ちた。
ゆあんくんは声も出ず、唇を噛み締めてたっていた。
あと男と会う約束をしてたのか… ーーいや、連れ去られたのかもしれない
そうゆあんくんは考えていた。
N_🍪
のあさんは壊れたように笑った
N_🍪
その言葉に全員が胸を締め付けられる
じゃぱぱさんは震える手で119の番号を押した。
何度目の救急車かもう分からない。
でも、これ以上は絶対に失いたくなかった。
Y_🍗
U_🎸
のあさんの心に届かなくていい。 その言葉だけでも聞こえていたらいいんだ。
ピーポーピーポー
救急隊員
救急隊員
救急隊員
慌ただしくのあさんを担架に移し、処置を始める救急隊員たち。
その中の一人、若い男性隊員は手袋越しに震える手でガーゼを抑えながら、ふと顔を歪めた。
血に濡れたのあさんの腕。打撲、裂傷、刺し傷。目を背けたくなるほどの痛々しい姿。けれど、それでものあさんは一言も声をあげない。ただ、虚ろな目で天井を見上げ、呼吸を小さく繰り返していた。
救急隊員2
その隊員の頬に涙がぽろぽろと落ちる
救急隊員
救急隊員
上司の一喝にも、彼は涙を止められなかった。
それでも必死に処置を続け、救急車のドアが閉まる直前彼はメンバーたちを睨むように見た。
救急隊員2
言葉は冷たかった。責めるような鋭さを持っていた。
でもそれは怒りではなく、絶望と無力さと、目の前の
壊されかけた命
哀れみの混ざった問だった。
誰もその問いに答えられなかった。