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もう始まってしまいそうだった雰囲気を振り出しに戻したのはルームサービスだった。 安堵したような落胆したような。
それでもルームサービスの食事は贅沢で豪華で美味しそうで、すぐに欲求は食欲に切り替わった。
二人では食べきれそうにない量から少しずつ取って口に運ぶ。
ホソク
ホソク
全然気付かなかった、のはマナーモードにしてたからだと今更設定を解除する
ジミン
ジミンもお腹が空いていたのか口を常に動かしている。
ホソク
とりあえず気付かなかった旨を連絡しようとカトクの画面を開いてメッセージを打ち出す。 が、ジミンの手が携帯の画面を覆ってしまって送信まで出来ず。
ホソク
ジミン
急用じゃなさそうだからカトクを送ろうとしてるのに。 俺がジミンといるから電話しないと思っているのだろうか、まぁそれも無きにしも非ずだけど。
ジミン
ホソク
そこまで言うなら。 ソファから立ち上がって向かったのは、大きなベッドが部屋の真ん中に置いてあるだけの部屋。
"ジョングク"という名前は履歴の一番上にあって簡単に発信できる。
ジョングク
何コールか呼び出し音が鳴った後でジョングクの声が聞こえた
ホソク
ホソク
不自然に言葉が途切れてしまった。 変な声が出なかっただけまだマシだ。
'しーっ'と俺の耳の側で囁いたジミンの手が俺のTシャツの中で動いている。
ジミン
これがジミンの言う"意地悪"の一つなんだと気付いたところで、何の意味もない。 耳元で小声で低く囁くその声を聞いて感覚が麻痺する。
ジミンの手が下着の下、下着の中に分かれてしまって、俺はジミンの言う通り電話を切る事ができなくて
ジョングク
ジョングク
ホソク
ホソク
時々唇を噛み締めて快楽に悶えながらジョングクの声に応えていたのに。 ジミンの歯が肩に食い込んだ時、それまで我慢していた声が意図せず漏れてしまった。
ジョングク
気付いた、絶対に。 ジョングクの声のトーンが変わった。 ジミンの手に溺れていてもそれは分かった。
でもどうする事も出来ない、"事の最中です"なんてのも言ったところでもうさっきの声でバレてる事。
ジミンの両手はまるで別の生き物のように酷く秀逸に滑らかに動いて止まない
ホソク
耐えるだけの俺が口にしたのは他力本願な言葉だった。
ジョングク
ホソク
もう立っていられない程で膝から崩れ落ちそうになったのをジミンが支えて、そのまままんまとベッドに寝かされる。
ホソク
ホソク
もう無理だ、こんなの。
ホソク
もう携帯を持ってすらいられない。 手から滑り落ちた携帯は何処へ行ったのか。
そんな事より何の言葉も口にしないジミンが、少し鋭くなった瞳を輝かせてわざと俺と目を合わせた後で反応を確かめる様に舌をそこに這わせるから耐えてた物が爆発した。
ホソク
ホソク
ジミンは聞こえないフリでやめてくれない。 だから半狂乱もいいところな喘ぎ声が豪華な部屋に無情に響き渡る。
恥ずかしくて苦しいのに、綺麗で愉しい。
そうかと思えばジミンが俺の耳元で
ジミン
ジミン
随分荒っぽい吐息を混ぜてそう言うと、もう何にもする必要のないそこを一気に突き上げた。 だからまた悲鳴の様な声を出さざるを得ない。
ホソク
電話が切れたか切れてないのか分からない状態なのに、もう我慢なんかしていられる状況ではない。 ただ腰を打ち付けられる度に、えも言われぬ悦楽と絶頂の繰り返しに没入するだけ。
ホソク
ジミン
ジミンの"意地悪"な言葉は耳元で内緒話のボリュームで。 その声がまた堪らない。 少し冷たく見下ろす蔑んだような目も。
だからもっと、もっと何かして欲しくて
ホソク
気付いたらそう口走っていた。 生まれて初めてだ。
嬉しそうに笑ったジミンが汗に濡れた赤い髪をかき上げた後で、俺の首筋に噛み付いた。 痛くて涙が出てまたイッた。
やっと呼吸は落ち着いたけれど動けそうにない。 全身汗だか唾液だか、それともそれ以外かでしっとりとしているし何しろ
ジミン
ジミンがそう言って労るような手つきで撫でる箇所には噛み痕があって、それがチクチクと痛い。 首と胸と脇腹と、二の腕。
ホソク
ジミン
目の前が回転するような情事の後で、また眩暈を引き起こしそうな言葉を一つの躊躇もなくジミンは口にする。 ただ単に感想を述べる、そんな感じで。
下着だけ身につけた姿のジミンが身を屈めてベッドの下から何かを手に取って
ジミン
ジミン
確かに、切れてる。 それはそうなんだけど。 カトクを開いてみたけれど、これといったメッセージも別に来てない。
ホソク
俺の口から出たのはそんな嘆きの言葉だった。 '恥ずかしい?'とジミンがベッドに潜り込んで私と同じ様に座る。 良いベッドなんだろう、そういえば最中も全く軋んだ音がしなかった。
ホソク
ジミン
ジミン
ホソク
ホソク
ホソク
ジミン
そう返されて、不覚にも俺が返す言葉を無くしてしまった。
右手の指のジョングクの噛み痕は今さっきジミンがやったそれより色が少し薄くて治癒に向かっている。 徐に見つめてしまった事に理由はないような気もするんだけどーーー
ホソク
指を見つめていた視界が遮られて、それがジミンのキスのせいだと悟るのに時間はかからない。 それからジミンの手が首の噛み痕を撫でて
ジミン
ジミン
'見たい'と、妖艶な唇に呟かれてしまったらジミンの肩を押し倒さずにはいられない。 見下ろされても見上げられても何故か支配されてる様に感じるのは、俺の性的嗜好のせいなのだろうか。