…足が、使えなくなった。
車椅子、だってさ。
それは少し悲しいけど、 すちが押してくれるなら、 それは嬉しい限りか。
現実と向き合う俺と
そんな俺を支えるみんな
社会的にどちらが重宝されるのか
目に見えてわかってる。
悔しいとか、
寂しいとか
涙はもうこぼれないんだ
言い残したいのは
好き
その気持ちだけ。
俺に残された時間はあと
…ー日。
その残りの中には、
あの、夏祭りもある。
その日には、生きててほしい。
いや生きねばならない。
あいつのためにも。
残された時間のほとんどは入院で 消えるだろうか
その間ですちに何ができるか。
俺がいないでみんなといればもっと 思い出すことができるのか?
俺は何が正解か。
LANが帰った病室は静かだった。
薄みがかったグリーンの天井を見つめる。
何も考えず、ただ見つめた。
知らぬ間に伸びた手は虚空を切った。
すち
暇72
すち
暇72
すち
暇72
暇72
すち
暇72
暇72
すち
暇72
すち
暇72
すち
すち
すち
暇72
すち
すち
すち
暇72
暇72
暇72
暇72
すち
暇72
暇72
暇72
すち
暇72
暇72
暇72
暇72
目が覚めればそこは病室で、
俺の手の先には、 暇ちゃんの腕があった。
すち
また、新しい1ページが蘇る。
彼がいなくなるまでに、全て思い出せるのか。
俺は、眠っている暇ちゃんの手を握った。
すち
ねぇ、ひまちゃん
すち
すち
寝息を立てて眠る君は
屋根まで飛ぶシャボン玉のように儚かった。
コメント
13件
ひまちゃーーーーーん!!! みちぃぃぃ!最高すぎだろこの物語。やばいよみちのセンスが、、。 最近テラー見れてなくてひさしぶりに見たらこれだよ?みちの物語依存症になりそうw
このストーリー好きすぎる‥スゥーーあ、泣いちゃう…