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早乙女 銀花

えへへ…私も魔法少女なんだ!♡

夜空 はいね

…早乙女さん…あなたもなの…?

早乙女 銀花

あ! 私の苗字…!
って、生徒会なら生徒の名前知ってて当然だよね~

夜空 はいね

まさかあなたまで魔女因子を持つ魔法少女だったなんて…

早乙女 銀花

副会長もそうだったなんてびっくり!

夜空 はいね

…これは、早乙女さんにも同じ運命を辿ってもらう他ないわね。

早乙女 銀花

え?

夜空 はいね

…ごめんなさい、早乙女さん…!!

ゴッ

その鈍い音が聞こえた時、目の前が真っ暗になり 私は気を失った。

勇気 あかり

だって~、…が……ですし~!

天童寺 えりか

~だろ、~じゃあるまいし…

早乙女 銀花

(ん…誰?)

麗 ちよ

あぁもう焦れったい!
さっさと起きなさいよ!

早乙女 銀花

わっ…!?

夜空 はいね

麗さん、そんな乱暴にしては可哀想です…

勇気 あかり

元はといえばはいね様が連れてきたんじゃねーですか!

早乙女 銀花

え、な、何…!?

天童寺 えりか

驚かせてすまない。
私達のことは…言わなくてもわかるかな

早乙女 銀花

(生徒会の人…だよね?)

勇気 あかり

それではいね様、話ってなんです?

麗 ちよ

はやくしてよね~、私このあと撮影の仕事あるんだから

夜空 はいね

はい、お呼びだてしたのは他でもありません。

夜空 はいね

こちらの早乙女銀花さんは、私達と同じ魔法少女です。

天童寺 えりか

……っ!!

勇気 あかり

えぇ!?

麗 ちよ

うそ、マジで…!?

早乙女 銀花

『も』ってことはもしかして…?

天童寺 えりか

そう、私達も君と同じ魔女因子を受け継ぐ者達。

夜空 はいね

魔法少女です。

早乙女 銀花

ええぇ~!?

早乙女 銀花

じゃあ、生徒会は魔法少女だけがなるってこと…?

天童寺 えりか

そうだ、この学園の生徒会は表では生徒会執行部だが…

夜空 はいね

本当の名前は、『生徒会魔法執行部』。

麗 ちよ

私達みたいな魔法少女を匿うための、一種の特別扱い…的な?

早乙女 銀花

特別扱い…

勇気 あかり

そもそもほんとに魔法少女なんですか? なぁ~んか嘘くさいです…

早乙女 銀花

ほ、ほんとだもん!

天童寺 えりか

ならば、力を見せてもらえるか?

天童寺 えりか

力を見せてもらえさえすれば、私達も信じることが出来る。

早乙女 銀花

…わかった

夜空 はいね

では、そこの棚を横にずらしてみてください。

早乙女 銀花

はい!

早乙女 銀花

麗 ちよ

(なに…今、風が)

天童寺 えりか

これは…

早乙女 銀花

…棚よ、ずれろ!

ギギギギ…

早乙女 銀花

…よし!

天童寺 えりか

(気のせいだったか…?)

天童寺 えりか

はいねの目に狂いはなかったようだな。

夜空 はいね

…はい

夜空 はいね

見ていましたか、先生

山野辺先生

ば~っちり見てたよ♡

早乙女 銀花

や、山野辺先生!?

山野辺先生

朝ぶりだね、銀花ちゃん

天童寺 えりか

山野辺先生は、表では保健の先生として裏では生徒会魔法執行部の顧問兼…

山野辺先生

魔法少女達のお目付け役として魔界から派遣された魔女です♡

早乙女 銀花

ええぇ~!?!?

早乙女 銀花

魔法少女って、私達だけじゃないんですか!?

山野辺先生

厳密にはたくさんいるの。

山野辺先生

でも、魔女因子を受け継いでいても魔法の才能が芽生えない子の方が多いわね。

早乙女 銀花

ほぇ……

早乙女 銀花

そ、そもそも私達が魔女因子を受け継いでいるのはどうして…!

天童寺 えりか

それは、もっともっと昔の話からしないといけないな。

かつて、この世界には魔法族と人間が共存していた。

魔法族は人間と助け合いながら、魔法の才を活用し人間を助け人間を思いやり仲良く生活していた。

しかし、そんなことも長くは続かなかった。

魔法族の存在に妬みを持つ人間が現れたのだ。

魔法族の類稀な才への嫉妬、そして人間をいつか滅ぼしてしまうのではないかという恐怖で人間はいつしか魔法族へ負の感情を持つようになってしまった。

魔法族がどれだけ人間と仲良くしようと歩み寄っても、人間は魔法族に罵詈雑言を浴びせいつしか魔法族は人間達との共存を辞め別世界へと旅立ってしまった。

『悲しみにくれない、魔法族だけの幸せな世界を作ろう』 そんな願いを持ちながら、魔法族は魔界を作り上げ今の人間界と魔界のふたつの世界が出来上がったのである。

しかし、魔法族の中には人間との共存を深く望むものもいた。

その者達は人間との共存を夢見、魔法族であることを封印し魔法に値する全てのものを封印した。

数千年の時が経ち、魔女因子を受け継ぐ者が今世で目覚め始めている。

山野辺先生

その魔女因子の才が目覚めた魔法少女達こそ、あなた達よ。

早乙女 銀花

…私の先祖が魔法族…

山野辺先生

魔力の暴走と、魔法族であることを隠し通すために私は魔界からやってきたの。

天童寺 えりか

私達は生徒会として、そして裏では魔法執行部として魔法の勉強と魔法族としての誇りを学んでいる。

早乙女 銀花

…すごい

山野辺先生

てことで、銀花さんも早速生徒会魔法執行部に…!

早乙女 銀花

あ~…ごめんなさい!
私は、パスです!

麗 ちよ

はぁ!?

勇気 あかり

話聞いてたですか!?

早乙女 銀花

いやだって…

早乙女 銀花

生徒会とか、私向いてないし…
それに、魔法はパパとママに使うな!って言われてるから大丈夫です!

早乙女 銀花

じゃ、そういうことで…

夜空 はいね

早乙女さん…!

早乙女 銀花

嬉しかったです。

夜空 はいね

え?

早乙女 銀花

この世界に、私だけしか魔法を使える人がいなかったらどうしようって思ってたから。

早乙女 銀花

私だけじゃないんだって思ったから…

早乙女 銀花

嬉しかった!

早乙女 銀花

生徒会のみなさん、ありがとうございましたーーー!!

麗 ちよ

ちょ、待っ…!

天童寺 えりか

次の日

早乙女 銀花

(はぁ、昨日は生徒会の人達に悪いことしちゃったなぁ…)

早乙女 銀花

(でもでも、やっぱり私生徒会は向いてないもんね…)

翌二 たまえ

ちょ…ぎんかあぁ!!

早乙女 銀花

あ、おはようたまちゃ…

翌二 たまえ

ちょっと来て…!!

早乙女 銀花

え、?

早乙女 銀花

ど、どこ行くのたまちゃ~~ん!?

ガヤガヤ…

女子生徒

嘘でしょ、なんで2年のあの子が…?

女子生徒

しかも立候補すらしてないのに…

翌二 たまえ

どいてどいて~…!

翌二 たまえ

はぁ……はぁ…

早乙女 銀花

ど、どうしたっていうのたまちゃん…?

翌二 たまえ

これ!! これ見て!!

早乙女 銀花

…?

下記の者は、 生徒会会計監査として任命されたことをここに宣言する。

早乙女 銀花

生徒会一同 心より歓迎する

早乙女 銀花

早乙女 銀花

早乙女 銀花

ん!?

天童寺 えりか

見たのか。早乙女銀花

勇気 あかり

よろしくとか臭い言葉は言わね~ですよ!

麗 ちよ

まったくもう、世話のやける後輩ね

夜空 はいね

よろしくね、早乙女さん。

早乙女 銀花

な…

早乙女 銀花

なんでこうなるのーーーー!?

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