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こんなに可愛いの…ずるい!(笑)
幸せだす
投稿(*´︶`*)♡Thanks! 麗央くんかわいすぎるその可愛さ分けてくれ女の子よりカワイイ(,,> <,,)♡
麗央
アイスを食べ終えた直後から、麗央の頬は再び赤く染まり始めていた
さっきまでより、明らかに熱が上がってる
体温の上昇に比例して、瞳も潤みがちで、喉から漏れる声も少し掠れている
朔矢が眉をひそめる
朔矢
麗央
口では反論するものの、麗央のまぶたは重く、すこし呼吸も浅い
額に手を当てていた龍牙が静かに告げる
龍牙
蓮
そう言ったのは、蓮だった
腕を差し出し、無造作に膝の上に麗央を座らせると、そのまま抱き上げようとする
しかし——
麗央
麗央が、ぽつんと呟くように拒否した
蓮
麗央
蓮
麗央
蓮が眉を寄せて睨みかけるが、それすら今の麗央には効かない
ぐずぐずと、まるで幼児のように反抗を始めた麗央は――
麗央
ぽろりと、潤んだ目が言葉と一緒に崩れる
そのまま、麗央は蓮の胸元にすがり、ぐりぐりと額を押し付けてくる
熱っぽく火照った顔が、蓮の黒シャツを濡らしながら、甘えるように擦り寄ってきた
次の瞬間、蓮の眉がピクリと動いた
それは怒りではなく、驚きでもなく……あきらめの色だった
蓮
ほんのわずか、苦笑するような表情を浮かべると、蓮はリビングに布団を敷くように指示した
蓮
朔矢
朔矢が笑い、零斗も鼻を鳴らす
零斗
そう言いながらも、誰も文句は言わない
ほどなくして、リビングに敷かれた布団の中
クーラーの風が直接当たらないよう、龍牙がそっと位置を調整する
麗央は毛布にくるまりながら、まどろみの中で目を開けていた
寝つけない
それを察したのか、隣に座っていた零斗が——
そっと手を伸ばして、麗央の髪を撫でる
麗央
零斗
その手は乱暴でも、冷たくもなくて
優しく頭をなでる指先に、安心したように麗央の瞼が少しずつ閉じていく
頬にはうっすら赤みが残り、呼吸も静かに落ち着いていく
龍牙
龍牙が小さく言う
そう、それはまるで、甘えきって満たされた子どもみたいな寝顔だった
零斗は、ぼそりと呟いた
零斗
寝顔を見つめながら、彼はゆっくりと口の中で息を吐いた
麗央の寝息が重なり、リビングには静けさと、温もりが満ちていた
だいふく
だいふく
だいふく