処刑される筈の俺、何故か溺愛されています〖桃青〗

この物語に本人様との関係は 一切ございません 終始意味分かりません ギャグに走るとこ多々有り

ーーー？

ーーー！！

ん…なんだ？

声がする… あ、アニキが起こしに来たんかな

あれ？でも…なんかいつもと違う…

この匂いって…

病…院？

『〖刻〗』

………ん？？

『強制自己魔法、【発動】』

この人…誰だ？

………あ、ないこだ

なんか…何処かで聞いたような…

顔を上げると、アニキ、ほとけ、 初兎、りうらがいた

俺に抱きついてきたのは、 1人の少女

金髪の…会社の後輩だ

ガラガラ…バタンっ

……何でだろう…

何か違和感が…ある気が、する

……おかしい

いふ君、目が覚めたのはいいけど…

なんで違和感も感じず、普通に 喋ってるんだろう

聞こえないふりをしてる様子もない…

……やっぱり、さっきのが…？

さっき、まだいふ君の 目が覚めていない時

莉子…ちゃんが、いふ君に 魔法をかけた

赤紫の、光を放って

おかしい…ここはないちゃんの 夢の中のはず

あ、言い忘れてたね

今、いふ君、僕、魔王は、 ないちゃんの夢の中で唯一 自我をもってこの世界にいる

僕の魔法によって、だ

……なのに…

そもそも、この世界で自我が あるのは上記の3人だけ

なのに、何で魔法を 使っている人が…？

僕のボソッと呟いた声と、 魔王の声が重なった

同じことを考えているみたいだ

彼女は、こちらの声に気づき、 足を止めて振り返る

掛け声と同時に、魔王が リコちゃんに襲いかかる

魔王の突進により、リコちゃんは 体制を崩した

ニコッと彼女は微笑んで、 こちらを向いた

彼女が手を鳴らすと、 物が床に落ちてきた

バタンっ

続く