楠木秋巴
昼間のキッチンに1人立つ。
今日は日曜日。 暇を持て余した私は、
いつもおかずを 分けてくれる宮くんに、
クッキーを作っていた。
楠木秋巴
料理は苦手じゃないし、 お菓子作りも昔から好きだ。
味は王道のバターから ココア、ナッツ、
ジャムを挟んだものなど 数種類作り、
可愛い缶に詰めた。
1種類ずつ味見を してみたけどいい感じ。
味に厳しい妹からも グッドサインを貰って、
私はどこかワクワクしながら 次の日になるのを待った。
宮治
楠木秋巴
翌日。
いつものように他人行儀で 朝の挨拶を交わす私達。
何も知らない宮くんは 今日も朝から女の子に、
囲まれていた。
楠木秋巴
いつの間にか そう考えているなんて、
自分自身も 気付いていなかった。
そう1人心を 浮かせていたのも、期待も、
全部砕けるなんて知らずに。
お弁当とクッキーを持って 体育館裏に向かう。
普段は私が先に着いている 事が多いけれど、
今日はクッキーの準備で 少し遅くなってしまった。
歩く足が少しづつ早まる。
楠木秋巴
女の子
女の子
宮治
宮治
女の子
女の子
いつもの階段に座る 宮くんの周りには、
キャピキャピした女の子達。
宮くんは鬱陶しそうに していたけど、
女の子達は気付いてないのか 懲りずに絡んでいる。
楠木秋巴
宮治
楠木秋巴
女の子
女の子
宮くんが私に気付いて 顔を上げる。
釣られるようにこっちを見た 女の子達の顔は、
不快そうに歪んでいた。
コメント
2件
最高です…!!!🩷🩷🙌 わー!!少女漫画っぽいですね!!早く昼にならないかな……って楠木ちゃん可愛い!!🫶🩷🩷 うう……秘密の場所が無くなるの辛い……2人の時間を取らないであげて〜……!!次回読む手が進まないかもです……