女の子
女の子
女の子
女の子
と、1人の女の子が ポケットに手を突っ込んで、
こっちに向かって来る。
私は一歩後ずさったあと、 耐えきれず踵を返した。
宮治
そんな宮くんの声も、 もう届かなかった。
無我夢中で走り、 廊下のロッカーまで戻ってきた。
お弁当なんて 食べる気になれず、
リュックにしまおうとして 違和感に気付く。
楠木秋巴
手元にクッキー缶がない。
もしかしたらさっき 驚いて落としてしまったのかも。
楠木秋巴
力任せにお弁当箱を リュックの中に詰める。
このまま教室に戻って 宮くん達に会うのも嫌だし、
私は考えた末 保健室に向かった。
養護教諭
養護教諭
楠木秋巴
体調が悪いと嘘をついて 1番奥のベッドに横たわる。
楠木秋巴
白い天井を ぼうっと見ていると、
視界が霞んで 雫が頬を流れた。
情緒不安定とはこの事。
あの場所でだけは、
宮くんに友達みたいに 接してもらえて、
あそこは2人だけの 秘密の場所だなんて、
勝手に1人で 舞い上がって期待して。
いつ崩れてもおかしくないような 脆い関係だったのに、
いざその時が来たら 怒ったり泣いたりして。
そんな自分に嫌気がさした。
楠木秋巴
私は濡れた頬と目を 乱暴にブレザーで擦ると、
寝返りを打って 目を瞑った。
コメント
4件
一気見させていただきました!てまり様の呪術廻戦やハイキューの作品にも目を通してみたのですが、どれも最高すぎます‼️続き楽しみにして待ってます!
最高です……でも辛い……!!😭😭 2人だけの場所が壊れるの嫌ですよね!!宮くんはどうすんだろ…。クッキーどうなるんだろうなぁ……。クッキー……渡したかったのにぃ……😭😭 次回も楽しみにしてます!!展開が気になる!!