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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

美稀

(お菓子の次はスマホか…)

美稀

(難しい…)

美稀

(あれは…金属部品が入ってるし…)

美稀

(金属探知ゲートなんて通ったら…)

美稀

うーん…

美稀

どうやって持ち込もう…

美稀

(豆乳のパックはもう無理だし…)

美稀

美稀

(自分のスマホは持ち込むことが出来ないし…)

※職員はスマホを回収され、 勤務中に使用することはもちろん、所持することも不可能

美稀

(しかもこの前…)

美稀

(悠真の件があったから…)

美稀

(さらに厳しくなったし…)

美稀

どうしよう…

勤務中―

ゴンゴン

所長

失礼するよ

美稀

はい!

所長

所長

単刀直入に聞きますがよろしいでしょうか

美稀

は、はい

まさか…バレた?

美稀

なんでしょうか?

所長

所長

うちの田中は相変わらずですか?

なんだそういうことか。

美稀

あーはい、そうですね!

美稀

手伝ってくれたりはしますけど…

美稀

囚人と仲が悪いのでしょうかね、話しかけようともしないみたいですけど…

美稀

それ以外は…べ、別に何も…

所長

なるほど

所長

なら良かったです

所長

田中はあ、、おっと

所長

高橋さんに罪状を教えるのはダメでした…すみません

所長

プライバシー保護ですね

美稀

はぁ…なるほど、そういう事だったのですね

所長

ほう?

所長

罪状は何かということが気になっていたのですね?

何かを察した

美稀

は、はい、そうですけど…

【個人的な会話は禁止だ】

所長

田中から言いました…?

【ルールを破れば逮捕だ】

所長

いやそんなまさか、、

【すぐその檻に入ることになる】

所長

田中に聞き出したりしませんでしたよね?

美稀

(まずいまずいまずいまずい)

美稀

美稀

いやぁ!!そんな事ないです!!

美稀

ドアの側にいらっしゃる警備員さんに聞こうと思って言ったら、

美稀

なぜか教えてくれなかったことですよ!

所長

あぁ、そうですか笑

所長

それなら良かったです

所長

田中は難しいやつですが、よろしくお願いしますね

美稀

はい!

所長

他の囚人とトラブルになったらすぐに呼んでもらって構わないので。

所長

今後ともよろしくお願いします

美稀

いやいやこちらこそ…!

所長

所長

では。

美稀

ありがとうございました!

美稀

(あっぶなかった…!)

退勤時間直前―

美稀

美稀

(やけに騒がしいな…)

美稀

(なんだ…?)

美稀は重いドアを開けて 医務室の外に出た

医務室の外は 罵声が飛び交っていた

樹さん

…美稀

美稀

っなに!?

美稀

急に耳元で言わないで!

樹さん

あぁ、ごめん…笑

樹さん

あの、ていうか…その…

樹さん

この状況なに?

美稀

知らないよ…

美稀

さっき医務室出てきたらこれだった…

樹さん

まじか……

無数の足音がこちらへと 一歩二歩と…

刑務官

動くな!!

刑務官

それ以上うるさくするな!

刑務官

うるさくするなって言ってるじゃねーか!!

刑務官

さっさと口を閉じろ!!!

美稀

ううっ…

目の前には銃で囚人を脅して黙らせようとする刑務官がいる

もし本当に発砲したら…

と、不安で気で気がなかった

その時だった

樹さん

樹さん

美稀!(小声)

樹さん

こっち!(小声)

美稀

あ、うん!(小声)

医務室に呼ばれた

医務室

樹さんに連れられ室内に入った

その瞬間―

医務室のカギをかけられた

そして彼は私を 壁に押さえつけ…

美稀

んんっ…!!

私の唇を奪った

鼓動はどんどん速くなっていく

美稀

(なにこれ…暑い…)

身体が火照りだしてきた

樹さん

はぁっ…

キスも深くなっていった

美稀

はぁっ…

美稀

美稀

ちょっと…く、苦しい…

樹さん

え、あ、ごめん!

樹さん

どう?落ち着いた?

息が整うまでちゃんと 待ってくれる樹さん。

美稀

う、うん

樹さん

じゃあ…

樹さん

もう一回しよ?

返事する余地もなく…

美稀

んんっ…

立っていられなくなり、 その場で座り込んだ

でもキスは止まらない

樹さん

樹さん

やっば…笑

樹さん

理性持たねぇよ…笑

樹さん

ここムショだし、

樹さん

さすがにキスだけにしといたけど…

樹さん

やりすぎた?

美稀

…うん笑

樹さん

それは…ごめんまじで笑

一瞬、沈黙がやってきたが

樹さん

樹さん

ムショ出てきたら…

樹さん

さっき以上のこと、しよ?

美稀

…っうん、!

樹さん

はは笑、顔赤くなってるし笑

美稀

う、うるさい!

美稀

ていうか、、いいの?

樹さん

なにが?

美稀

カギ閉めてて…

美稀

いつも開けとけって言われてるんだけど…

樹さん

そんなこといいんだよ別に

樹さん

「防御だ」って言っときゃいいの

樹さん

な?だから、大丈夫。

美稀

うん…分かった

樹さん

あと、俺もいるし?笑

美稀

…なにそれ笑笑

樹さん

ううん、冗談だわ笑

樹さん

ただ美稀が不安に思って欲しくないだけだから、笑

美稀

そっか…

美稀

美稀

ありがとうね

樹さん

お、おう

美稀

…照れてるね、笑

樹さん

はぁっ!?な訳ねーし!!

樹さん

そんな事ないに決まってるじゃん!

美稀

ふふっ笑

美稀

そういうとこ、面白いね笑

樹さん

なにそれ俺、褒められてるの?

美稀

うん笑

樹さん

おお、それはありがとう笑

美稀

どういたしまして笑

刑務所の中とは思えないほどの 平和的な会話で、

正直、ほっとした

樹さん

樹さん

アレ…よろしくな

美稀

ん?

樹さん

スマホ。

美稀

あ、あぁうん

美稀

分かってるよ、、でも…

美稀

どうやって持ってくるかって思って…

美稀

ほら、金属じゃん

樹さん

確かに…

樹さん

じゃあ…

樹さん

瓶の中入れてきたらどう?

美稀

え、例えば?

樹さん

樹さん

ピーナッツバターとか?

樹さん

ジャムとか?

美稀

え、、っと、

美稀

出来るかなぁ…

美稀

とりあえず、

美稀

頑張ってみるね

樹さん

まじ!?ありがとう!!

続き→♡150〜

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