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meru
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沙華やや子
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玉葱三太郎
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コメント
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美月ゆめかです🌸 第26話「航海」、読み終わったよ〜! 皐月ちゃんが「結婚は良いとは言わないけど付き合うのはいいんじゃない?」って言ったシーン、めっちゃグッときた😭✨ あの子なりにママの幸せを考えてて、でも複雑な気持ちもあって…ってのが伝わってきて切なくもあったけど、結莉さんがちゃんと皐月ちゃんの気持ちを優先しながら羽矢斗さんとの関係も大事にしようとしてるのが尊すぎた💕 羽矢斗さんが「皐月ちゃんの好きなもの」を聞いてきたり、遊園地に三人で行こうって言ってくれるのも優しくてほっこり🥺 二人の愛情が温かくて、次の話が楽しみ!
リビングへ戻ると、皐月が部屋から出て来ていた。
皐月
皐月はボブヘアーのパッツン前髪を抑えながら言った。
そして、それだけ言うとまた自分の部屋へと入って行った。
結莉は複雑な心境であろう皐月を思うと切なくもあるが、羽矢斗の人間性を認めてくれたことがとても嬉しいと思った。
その上皐月は『母と母の彼氏の交際』を認めてくれたのだ。
サッと居なくなってしまった皐月だが、嘘なんか言わない子だとわかっている結莉。
嫌なものは嫌だとはっきり言う皐月だと知っている母親の結莉。
だから素直に嬉しい。
これからはコソコソせずにお付き合いしようと心に決めた。
しかし結莉は絶対に忘れない。
自分の母親がしたようなことはしない。
結莉の母は、恋人にベッタリでほぼ結莉はネグレクトされていた。
なにも『母親業だけ』にこだわろうとは考えないが、皐月を寂しがらせてなるものかと胸に誓った。
その上で、女性としての幸せも追いかける決心をした。
結莉
心から今そう感じる。
結莉は子どもの頃、母の女性としての幸せなど考えられなかった。許せなかったと言っても良いほどだ。
しかし皐月は皐月なりに精いっぱい結莉に心を配っている。
翌日の日曜日、いつもは親子でスーパーへ行くが
皐月
と皐月が言う
購入した食料品を持つ人が減る分、若干ユウウツになった結莉だが、皐月の今の葛藤をわかってやりたい。
――――月曜日。
今日は10時半に羽矢斗が結莉に電話を掛けて来た。
結莉
羽矢斗
結莉
羽矢斗
結莉
羽矢斗
デートではないけれど、久しぶりに羽矢斗と一緒に電車に乗り、手を繋げる。
それだけで飛び上がるほど幸せな気分の結莉。
皐月に「交際しても良いんじゃない」と言われても、お夕飯までには必ず帰ってやりたい。
結莉はそう考えている。結莉はこれまでみたいに皐月に嘘はつきたくないと考えた。「パンプスを見て来るから遅くなるかも」なんてもう言わない。
となると必然的に、羽矢斗と男女の関係を深めるために愛し合うロマンチックな時間は減るだろう。
結莉
羽矢斗に電話でその考えを話した結莉。
羽矢斗
羽矢斗
羽矢斗
結莉
結莉
――――翌日の火曜日。結莉のクリニック通院日だ。
いつもの電車をホームで羽矢斗を待ち焦がれる結莉。
右手薬指のペアリングをおひさまにかざす。キラリ。
結莉は指輪を皐月に隠すことなく、肌身離さずはめるようになった。
ビュン! と電車の風が結莉の黒髪を乱した。手櫛で整える結莉。
電車が停まった。
羽矢斗が降りて来た。
羽矢斗
愛する人の顔だ。
結莉の手を引く。
羽矢斗
結莉
すぐに二人は羽矢斗が乗って来た電車に乗り込んだ。
朝はやはり満員。羽矢斗は向かい合わせでしっかりと結莉を抱いた。
結莉を守るように。
体と体が……とても密着している。
恥ずかしいくらい。
けれど結莉は幸せの極み。
羽矢斗を見上げ瞳を見つめた。羽矢斗の顔が赤らんだ。
結莉
そうして駅に到着し、残念ながらギュギュー詰めから解放されてしまった結莉と羽矢斗。
でも、今日だってもちろんオフィス『うちわ金魚』まで、指と指を交差させる恋人繋ぎで歩くのだ。
羽矢斗
羽矢斗が『結莉と結婚したくて』という思惑からではなく『皐月を純粋に喜ばせたい』という気持ちが結莉に伝わって来た。
結莉
羽矢斗
と笑顔の羽矢斗。
羽矢斗
ですって。
結莉
外だけど、結莉は歩きながら上を向き、羽矢斗のほっぺたにキスした。
羽矢斗
恋人繋ぎはほどかれ、羽矢斗の手は結莉の細い腰を抱いている。
結莉
羽矢斗
結莉
羽矢斗
遊園地なんて長らく親子で行っていない。
結莉の心の病ゆえ、人混みが辛いのでそんな所に出掛けられないのだ。娘の皐月は結莉を良くわかっているから「遊園地へ行こう」などとはねだらない。
結莉は母親として本当は、もっと皐月を楽しい場所に連れ出してやりたい思いがある。
羽矢斗の会社『うちわ金魚』の入ったビルが見えて来た。
羽矢斗
羽矢斗
そう言った直後、なんと!
羽矢斗は通勤路だというのに結莉の唇を奪った。
ポーっとしちゃう結莉。
羽矢斗
結莉
羽矢斗の唇の感触が消えない。