猿山 らだ美
朝ご飯を食べ終わった瞬間その言葉を聞いていつもなら嫌気がさすが今日を耐えればそれも終わる
猿山 らだ美
そう思えば別に不快な気持ちにならずにやる気が出てきた
いつも通り食事、お風呂、排泄以外の無駄を削ぎ落とし勉強していると結構時間になっていた
猿山 らだ美
襖に隠しておいたキャリーケースを出し自分の机の上に書き置きを残し
あらかじめ玄関から持ってきといた靴を窓から放り投げた
猿山 らだ美
玄関から出ると外にある監視カメラに引っかかってしまうかもしれないので一階の自分の部屋から外に抜け出した
猿山 らだ美
猿山 らだ美
感謝の気持ちでも述べてから去ろうと思ったが思い出という思い出は一切なく暴力しか思い出せない
猿山 らだ美
猿山 らだ美
此処にいては本当の自分がどれかわからなくなってしまううえ親が敷いたレールを完璧に歩くつまらない人生になってしまう
アタイは監視カメラに映らない角度で大きく手を振って家を後にした
まもなく3番乗り場に〜
猿山 らだ美
猿山 らだ美
終電に乗り過ごして仕舞えば野宿しなければならなかったので本当に助かったと思いながらその電車に乗り込んだ
終電なこともあり人はあまり乗っていなず簡単に席に座ることができた
猿山 らだ美
アタイはケータイを持っていないのでアポ無しで兄さんの場所に向かっているが受け入れてくれるだろうか?
もしも帰れなどと言われて仕舞えばアタイは本当に当ても無く資金が尽きるまで逃げなければならない
猿山 らだ美
そんな事を今更考えても頭が痛くなるだけだと思い兄さんが住んでいるであろう場所に向かう電車に揺られた
紙に書かれた住所に着くとそこは立派な一軒家だった
猿山 らだ美
その家は大学2年生が住むには広すぎる 家で賃貸のアパートを借りていると思っていたアタイにとっては信じられない光景で何度も住所や名前を確認した
猿山 らだ美
意を決してアタイはその一軒家のチャイムを鳴らしたが深夜なので寝てしまっているかもしれない
猿山 らだ美
ピーポーン
猿山 らだ美
猿山 らだ美
猿山 らだ男
数秒後玄関の扉が開かれ久しぶりに兄さんの顔を見たが昔と全く姿が変わっておらず安心した
猿山 らだ美
家から出てきた兄さんの服は乱れている上に肩で息をしていたのでアタイは疑問に思い気付けば声に出してしまっていた
猿山 らだ男
猿山 らだ男
猿山 らだ美
猿山 らだ美
何だか言葉を濁された気がしたがそれが嘘とも言い切れないアタイはすぐに話を切り替えた
猿山 らだ男
猿山 らだ美
シャワーだけでいいと言ったがお風呂の湯まで沸かしてくれて肩まで浸かった
猿山 らだ美
猿山 らだ男
猿山 らだ美
猿山 らだ男
猿山 らだ美
返事をすると洗濯物を回し始めたのか音が聞こえ始めた
猿山 らだ男
猿山 らだ男
猿山 らだ美
ち兄さんが扉を閉めた音を聞いた途端一気に全身の力が抜けお風呂に顔以外の全身を浸けた
猿山 らだ美
猿山 らだ美
きっと兄さんがいなければアタイは心を壊し引かれたレールを歩くしか選択肢が…
猿山 らだ美
兄さんはあんなに明るく幸せそうな顔で笑っう人だっただろうか?
少なくとも高校2年に上がった頃は違った気がする
猿山 らだ美
もしかしたら、あの家にいた頃 兄さんはずっと本心を隠したまま生きてきただけかもしれない
猿山 らだ美
アタイは兄さんのことを何も知らない
こうして助けて貰っているのだから "捨てられない為"にも関係を構築した方が良いと考えたアタイは話題に困らないためにお風呂で思考を巡らした
コメント
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なんも気づかなかった(超鈍感)だがコメントで察したw
運動というワードに察しがついたけど続き気になる✨
大きい家と運動ってワードが出てきた瞬間もう即理解して1人で悶えました👍🏻♡♡