兄さん大好きな少しオカシいカナダくん

はぁ〜楽しかった！

部下に仕事まかせると楽で良いな！☆

それにしても仕事を押し付けられた時の日本の表情…絶賛だったなw

あの隠しきれない反抗的な目が面白い…w

そうやって今日も他から見れば最悪の事を考える

別に俺が何しようと勝手だがなw

ふと独り言が漏れ、立ち止まる

俺が帰りたくない理由はただ1つ、最近弟…カナダの様子が変だからだ

ボディタッチも激しくて…兄弟の距離じゃない

この俺でも引く程だ

…まあそんなことを考えてもしょうがないか

そう思い再び歩き出す

誰か後ろに居るのか？

不思議に思って振り向く

ガンｯｯ!!

そう何か鈍い音が響く

いや、待て。…俺、殴られて…

…誰だ？こいつ。

そのまま意識を飛ばしてしまった

おかしい

兄さんの帰りが遅い

そんな悪い考えが頭に過ぎる

そうとはいえ、心配なんだよね。

スマホを取り出し、アプリを開く

スマホの上の地図には廃墟の位置にピンがあった

仕事帰りの兄さんが何でわざわざ廃墟に？

あぁ…心配だな……

"ちょっとした"お仕置きをする為に斧も持って。

目の前にはあのアメリカが居る

この手で殺してしまった

そう自分のことを必死に肯定しようとする

カナダ君は私の唯一で…私の光

ガチャ

何で！？ドアは閉めたはず…！！

待って…この声って…カナダ君じゃ……

カナダ君にっ、カナダ君に話しかけられたｯ！

つい声を荒らげてしまった

やだ、嫌われる…！！

…なんで笑ってるの…？

もしかしてカナダ君も邪魔に思ってたってこと？

私カナダ君の為になること出来たってこと─

何言ってるの、カナダ君…？

そう言うとカナダ君はアメリカに斧を振りかざして

ｶﾞﾝｯ!!…ｸﾞﾁｬ…ｺﾞｯ…

痛々しい音が鳴り響き、アメリカの腕が切り落とされた

再生…、？

もうカナダ君が何言ってるか何も分からないよ…

ｶﾞﾘｯ…ﾎﾞﾘ…ｸﾞﾁｬ……

カナダ君は目の前でアメリカの腕を食べだした

正直私はもう放心状態だ

カナダ君がカナダ君じゃなくなってる

時間の流れは遅く感じた

しかしいつの間にか深夜を回っており

床には片腕がないアメリカが転がっていて、傍には血塗れのカナダ君が立っている

カナダ君…

そういうとカナダ君はニコニコしながら私に大きく斧を振りかざして

お、俺寝てたのか？

時間を見ると出社時間を超えていた