學幽譚

私達は、とある小説のファンだ。

だが、ファンといっても物語が大好きというわけではない。

この小説、『學幽譚』は2人の少女が学校に似た謎の世界で、必死に化物から逃げ惑うという話だった。

少女たちの名前は、ミキセ-ユウコとカナマチ-レイナ。この2人はすでに死んでいるのだが、それが記憶から抜け落ちており、自分たちは生きているものだとして、物語が進んでいく。

この小説の作者は六薪里紗。そしてネット上では、2人の少女がそれぞれ作者の善と悪を表しているという話もある。

この物語自体はよくある内容ではあるのだが、小説の最後で 「それを知る人は彼女たちの世界に居たのだろうか。」 という不思議な一文で終わっている。登場人物は2人だけのはずなのに。

この世界とは何を表しているのか、最後の分の作者の意図は何だったのかと、ずっと考える日々が続いていた。

この『學幽譚』の舞台となっている「黒霧町」がヒントになるかもしれない。

『學幽譚』の考察ページはこれで終わっている。

ザー………

ミャー………