紫陽花
......
中也
ずっと考え込んでどうしたんだアイツ。
太宰
つい昨日入社したばかりだからなんとも。
芥川
それで連れてきたのか。
敦
社長が決めたからな。
紫陽花
......
太宰
でもそろそろ夕方になってしまうよ。
太宰
通報されそう。
中也
それもそうだなぁ
中也
芥川もいることだし。
敦
そういばお前指名手配犯だったな。
芥川
黙れ。災害指定生物。
太宰
って言うことで。
太宰
おーい
太宰
そろそろ行くよー
紫陽花
......!
紫陽花
ごめん。
紫陽花
考え事してた...
芥川
見れば分かる。
中也
まるで太宰だな。
敦
似てませんよ。
敦
太宰さんはもっとやばそうな顔します
中也
それもそうだな。
太宰
ちょっと???
紫陽花
...
紫陽花
...帰ろう。
敦
それもそうですね。
中也
んじゃ、俺達は本部に戻る。
中也
ちゃんとやれよ青鯖。
太宰
蛞蝓に言われなくとも。
敦
それじゃ
敦
精々人に迷惑かけるなよ芝刈り機
芥川
貴様も毛皮を剥がされぬ様に気おつけることだな。
紫陽花
......
紫陽花
(置いていこ...)
紫陽花
それにしても...
紫陽花
異能のコントロール...
紫陽花
か...
紫陽花
...
異能のコントロール
それは素晴らしい力だ。
誰も傷つけず
暴走した人を助ける事さえできる。
でもそれはあくまでも
善として行使した場合の話。
紫陽花
支配者(コントロール)...
紫陽花
即ち異能の支配権を奪取する力
紫陽花
悪の使い方をすれば
紫陽花
手を汚さず、
人を殺す事さえ容易くなる。
だから皆
紫陽花
コントロールを《支配者》という
僕は一度
《支配者》に
異能を支配されたことがある。
異能を正しく使える様に力を貸すと言われた。
だから支配を許した。
その判断が
最大の後悔になるとも知らずに
紫陽花
......
紫陽花
考えるのはやめよ...
紫陽花
いい思い出なんてひとつも無いんだから...
紫陽花
それに《支配者》が生きていたとして。
紫陽花
僕はもう顔すら
忘れてしまったのだから
紫陽花
...探偵社に戻って...
紫陽花
社長に報告しなきゃ...
トコトコ......
???
...おや...
???
懐かしい顔が...
???
フフッ...
???
また面白くなりそうですね。
紫陽花
...?
紫陽花
今...
紫陽花
笑ってる子供が...
紫陽花
...
紫陽花
見たことあるような...
紫陽花
ないような...
紫陽花
......
紫陽花
気の所為...か
ARISE
第拾話
ARISE
おわりです!
ARISE
弍零話迄には終わらせたい...!
ARISE
(20話)
ARISE
それでは!