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○○

圭介~!

場地

お、○○!

○○

一緒に帰ろうよ~!

場地

あぁ~、、、

○○

???

千冬

場地さん!!

千冬

お待たせしました!

千冬

帰りましょ!!

場地

先に約束しちまってよ、

場地

ごめんな

○○

あ、う、うん、!

千冬

さよならっす!○○さん!

○○

ば、ばいばい!

…最近ずっとそうだ。

彼女の私より、後輩の千冬と一緒にいる時間の方が長い。

○○

…私だって、一緒に帰りたいのに。

本音と建前を知らない彼は

『うん!』『大丈夫だよ!』を本音だと思ってる。

…まぁだからといって、『あれは建前なの!』なんて言ったって、通じないこと分かってるから言わないけど。

○○

…帰ろ。

随分と静かになった教室に背中を向けて 歩き出す○○

私と圭介は同じ団地。

だからいつも、暇さえあればお互いの家を行き来していた。

親にだってバレてるし、気にすることなんて何もなかった。

しかし最近はどうだろう?

千冬の方がきっと圭介の家に行っているはずだ。

今日もどうせ、、、。

○○

はぁ。

でっかいため息をつき

夕日で赤く照らされたアスファルトの上を歩いていると、

マイキー

何でっかいため息ついてんの?

○○

え!?マイキー?!

マイキー

声でか笑

たい焼きを片手に持ち

綺麗な金髪を靡かせながらこちらを見ていた

○○

なんでもないよ笑

○○

ちょっと疲れただけ😅

今できる最大の笑顔をマイキーに向ける

マイキー

ふ~ん

マイキー

…ってそんな嘘、通じると思った?

○○

え?

マイキー

どうせ、また場地の事で悩んでるんだろ?

…彼にはなんでもお見通しなのか、?

○○

…なんでわかるの?毎回。笑

マイキー

俺ら何年の付き合いだよ笑

マイキー

お前の考えてることぐらいすぐ分かんの🤷🏼

○○

マイキーには敵わないや笑

マイキー

で?今回は何?

口を開き 話始めようとした途端

マイキー

あ、やっぱ当ててい?

○○

んぇ?

なんて言うもんだから、間抜けな声が出てしまう

マイキー

千冬絡みでしょ

○○

😳😳!?

マイキー

はい、当たり✌🏼

○○

(やば、図星じゃん、、)

マイキー

確かに、あの2人は仲良いもんな~

○○

うん…

マイキー

でもさ~、場地○○の事大好きだぜ?笑

○○

え?

○○

私の事大好き、?

マイキー

うん

マイキー

だって、集会の時”早く会いて~”とかよく聞くもん🥱

マイキー

俺の話に集中しろ💢っていつも蹴ってる♡

○○

そう、なんだ

○○

でも、その割には 一緒に帰ってくれないし、お昼ご飯も千冬とばっかりだし…

マイキー

場地ってさ、案外シャイだもんな笑

マイキー

…好きなのには変わりねぇんだし、深く考えすぎる事もないんじゃない?

○○

そっか、!

○○

ありがとう☺️

マイキー

おう!

マイキー

またいつでも話ぐらい聞いてやるよ

話しながら歩いていると、気がつけば家の前まで着いていた。

○○

じゃあ、またね!

マイキー

バイバ~イ

マイキーと別れ家に入る

○○

ただいま~

○○

…案外私の事好き、か。

このモヤモヤとする気持ちはきっと、自分の自信のなさから来るものだろう。

○○

千冬ばっかりじゃなくて私にも構って 位言っても問題ないよね。

○○

よし、明日言ってみよう、!

場地

○○~はよ

○○

おはよう!

○○

圭介今日放課後空いてる?

場地

おう、今日は何もないぜ!

○○

じゃあ、家行ってもいい?

場地

…は?家?

○○

うん、ダメ?

場地

べ、別にいいけどよ

場地

なんもねぇぞ?

○○

今更何言ってんの笑

○○

何回もお邪魔してるから分かってるって笑

○○

それに、ちょっと話したいだけだから😊

場地

話?

場地

どんな話だよ!

○○

まだ内緒~笑

場地

気になるじゃねぇか!

そうこうしてる間に 放課後になり 場地の家にお邪魔する時間になる

○○

お邪魔します~!

場地

たーいま

場地母

あら!○○ちゃんじゃない!

場地母

久しぶりね!

○○

ご無沙汰してます☺️

場地母

いつもありがとね~

場地母

問題児過ぎて大変でしょ!

○○

あはは笑 そうですね笑

場地

はっ!?

場地

俺問題児ってやつじゃねぇし!

場地

場地圭介だ!

場地母

あほ、!

場地母

何言ってんの!

場地

アホじゃねぇし!

場地

てか話長すぎ😒

場地母

そぉ~?

場地

早く行くぞ!

○○

わっ!

○○

失礼します~😅

場地母

ゆっくりしてってね~👋🏻

場地に腕を捕まれ 引きずられ様に部屋に上がり込む

場地

なんか飲みもんいるか?

○○

大丈夫!!

場地

じゃあペヤングか?

○○

要らないって笑

場地

千冬はいつも はいって言うのにな!😄

こんな時にも出てくる千冬の名前

たかが名前だけなのに、千冬は男の子なのに、なんでこんなに嫉妬してるんだろう。

○○

…また千冬?

場地

は?

○○の言葉に明らかに顔色を変える場地

だが、そんなことお構い無しに溜め込んできたものを吐き出す。

○○

圭介 最近ずっっと千冬の話してる。

場地

そうか?

○○

千冬ばっかりじゃなくて私にも構ってよ、笑

場地

急になんだよ、構えって

場地

そーいうのめんどくせぇぞ?

場地

てか、別に千冬と一緒にいても別に○○には関係ないだろ

面倒臭い” ”関係ないだろ” その言葉を聞いた時 心の何かが壊れた気がした。

○○

なにそれ、

○○

どれだけ我慢してると思ってるの、?

場地

だからそーいうのめんどくせぇって

場地

俺なんもしてねぇじゃねぇかy

○○

私って 必要ない?

場地

は?

○○

圭介にとって私って何、?笑

○○

玩具?財布?ただの遊び?

止まらない言葉、思ってない様なことばかり出てくる事に動揺し、

涙を堪え 声を震わしながら 話し続ける

場地

なにって、お前は俺の彼女だろ?

場地

それ以外何があんだよ

○○

じゃあ、千冬ばっかり優先しないでよ、、、

場地

だから優先なんかしてねぇっt

○○

もういい!!

バタン

話の通じない場地に対して、怒り・悲しみ 色々な感情が溢れ出て、いてもたってもいられなくなった私の足は、玄関に真っ直ぐ向かっていた。

場地

おい、待てよ!!

○○

離して!

掴まれる腕を無理矢理 引き剥がしドアノブを握る。

場地母

ちょっと!何があったの!?

○○

お邪魔しました☺️

精一杯の笑顔で場地母にそう伝え 後ろを振り向く事はせずに まっすぐ街に飛び出した

場地母

ちょっと圭介!

場地母

何があったのよ!

場地

あーマジでなんもねぇ

場地

千冬んとこ行ってくるわ

場地母

はぁ!?

そそくさと家を出ていく場地に頭を抱える場地母の姿。

場地母

…まったく呆れるわ🤦🏻‍♀️

千冬

、、、

場地

、、、

千冬

場地さん、?

千冬

急に押しかけてきてどうしたんすか、?

場地

ちょっとな、

千冬

元気ないっすね、

千冬

なんかあったんすか?

場地

実は…

今までの事を大雑把に説明する場地

話し終えた途端、大きな目を見開いて声を荒らげる

千冬

え!?!

千冬

喧嘩したんすか!?!

場地

声でか

千冬

いや、え、明日記念日っすよね!?

千冬

その為に今まで念入りにサプライズの練習してたじゃないっすか!!

場地

そうなんだけどよ、なんか出来なさそうだわ

千冬

えぇ、、、

千冬

って、じゃあ○○さんは!?

場地

なんか出てった

千冬

出ていった!?

千冬

なんで追いかけずにここに来てんすか!!

場地

いや、だって

千冬

だってじゃないっすよ!!

千冬

ほら!行ってください!!

場地

え、ちょ!

背中をグイグイ押され、半ば強制的に追い出された場地は、夜道をとぼとぼと歩き出した。

場地

追い出されたけど、どうしたらいいんだよ

場地

家行くのは流石に気まずいわ。

1人ポケットに手を突っ込みながら考えていた時、ポケットの携帯が振動する

○○母

もしもし圭介くん?

場地

○○のかぁちゃんか!

場地

どうしたんだ?

○○母

○○に今日 夜ご飯いるのか聞いてくれる?

○○母

電話繋がらないのよ~

場地

…え?

場地

今なんて、?

○○母

夜ご飯いるのか聞いて欲しいの~!

場地

○○家に居ねぇのか、?

○○母

え?

○○母

圭介君のお家に居るんじゃないの?

○○母

帰ってきてないけど…

○○母の言葉を聞いて一気に血の気が引いた気がした。

場地

ごめん○○のかぁちゃん!

場地

ちょっと切るわ!

○○母

え!?

○○母

圭介くn

電話を切り、勢いよく走り出す

○○

ここどこだろ

○○

多分こっちかな~?

無心で歩いていたら、気がつけばよく分からない場所に居た。

携帯電話は充電が切れて使い物にならないし、ここは何故か人が全然通らない。

なので、なんとなくの感覚で家へと向かうことにした。

少し歩くと信号があり 待っていたら

ドン

○○

ッ!?

モブ

邪魔だクソ野郎!

そういい背中を押されてしまう

不意打ちのことで 体感もグラッと揺らぎ そのまま車道に倒れる

○○

痛ったぁ…

○○

なんなのよあの人!

文句を吐き散らかしながら 立ち上がったその時

プーー!プー!!プーー!!

○○

え、?

運転手

…け!!

運転手

あ…ない!!

運転手が何かを言っている。

しかし、聞こえたのは、クラクションとブレーキ音、そして 何かが酷くぶつかる鈍い音だけだった。

周りの人

ザワザワ

周りの人

大丈夫なの、?

周りの人

あの子、、、

周りの人

早く救急車!!

場地

んだよ、騒がしーな

いつも静かな交差点が奇妙な程にガヤガヤしていて不思議に思いながら 近ずいて見た時

場地

は、、、?

交差点のど真ん中で血を流して倒れてる人

それは紛れもなく○○で、混乱する場地

場地

お、おい!○○!!

場地

聞こえるか!?

場地

○○!!!

○○を抱き抱えると密かに感じる脈。

その脈に少しだけ、生きているんだって心が救われた。

だが、その後もずっと声をかけ続けたが目を覚ますことなく、救急車に乗せられた。

場地

………

病院に着くなり 直ぐに手術室に入っていった○○。

”手術中”の赤いランプが消えるのを今か今かと待ちわびる。

その間、椅子に腰かけ、拳を強く握り、無事を祈る。

そして、体感的には3時間ほど経過した時、パチッとランプが消える。

場地

…!!!

同時に医者が中から出てきて、バッと立ち上がる場地

医者

手術は成功です、!

場地

良かった、、、

場地

ありがとうございます、、

医者

いえいえ

医者

病室は111号室です

医者

行ってあげてください☺️

医者に頭を下げ 言われた号室へと向かう

場地

○○…

扉を開けると、至る所に包帯が巻かれた○○の姿。

場地

ごめんな…俺がすぐ追いかけなかったから…

場地

お前の体にこんな沢山傷作っちまって、、

○○

…バカ

場地

○○、?

○○

圭介のバカ、、!

目が覚めた○○は 涙を流しながら場地に必死に訴えかける

○○

どんなに寂しかったと思ってんの、!グスッ

場地

ごめん、

○○

あの時も すぐに来てくれるかなって思ってたら来ないし、!!グスッ

場地

…おう、

○○

もう嫌いになろうって、踏ん切りつけようって、思ったのに…

○○

ダメだった、

場地

○○、

○○

私ね、圭介の事、嫌いだけど死ぬ程愛してるの泣

泣きながら話す○○の体を優しく抱き寄せ

場地

俺が悪かった…!もう絶てぇ怪我も悲しい思いもさせねぇから、!!

場地

だから、その、離れないでくれ…

不器用だけど、そうやって言ってくれることが嬉しくて、○○はついつい笑ってしまう

○○

…バァカ、離れられないよ、笑

場地

…さっきから思ってたけどよ、俺バカじゃねぇよ。

○○

何言ってんの、正真正銘のバカですぅ

場地

はぁ!?

○○

はは笑笑

マイキー達も度々お見舞いにやって来て、その度に怒られる場地に笑いが止まらない○○と涙が止まらない場地の姿が病室から伺えたとさ𓂃 𓈒𓏸໒꒱

千冬と念入りに考え練習したサプライズは、退院後 場地家で行われたらしい🤫

彼女に怪我させてしまったお話

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コメント

20

ユーザー

真一郎くんで出来ますか?とても面白いです!!

ユーザー

ドラケン出来ますか? 出来たらで大丈夫です! 頑張ってください💪🔥

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