その日の夜、ギャスピオンは夢を見た。
ギャスピオン
何もない、ただただ静かな空間。
ギャスピオン
ギャスピオン
彼の目の前に現れた木は、ダーク・ツリーであった。 悲しさ、虚しさ、辛さ、苦しみ、痛み… 人々の負の感情がこれでもかと詰まっている木だ。
名の通り、とてつもなく危険な木だが願いを叶えてくれると言う。 しかし、何事に代償は伴うものだと言うのに…
しかし、ダーク・ツリーはギャスピオンに語りかけてきた。
──願いを、叶えてやろう──
と。しかし、はギャスピオンその言葉に耳を傾けてしまい…
ギャスピオン
ギャスピオン
ギャスピオン
──良いだろう、お前の目の前にあるその枝を折るがよい── ──さすれば、願いは叶う──
ギャスピオンは、たちまちその枝を折った。 後に起きる悲劇を知らずに、そして、これが運命を決めるのを知らずに。
ギャスピオン
ギャスピオン
ギャスピオンは決意を示し、黒い木の枝を握った。 この時はまだ、知らなかったのだろう…
後に、黒い木の残滓が身体に残ったまま、彼は苦しみ続ける… 終わりない虚しさと、後悔とともに。
もうすぐ朝だ。早く起きて朝日を浴びよう。それじゃあ、おはよう。
コメント
2件
嫌な予感しかない