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次に起きた時には屯所の自室で寝ていた。

沖田

目覚めやしたかィ姉御

ヒイラギ燐

...総悟、銀時は?

沖田

旦那も無事ですぜ。たく、姉御はトラブルメーカーですねィほんとに

ヒイラギ燐

御免...

沖田

まぁ仕方ないでさァ、今日は安静にしててくだせィ、姉御熱あるんですから

そういうと総悟は僕のおでこに乗せていた濡らしたタオルを交換した。

ヒイラギ燐

なんでこんなに上手くいかないんだろ...

僕は情けなさに涙がこぼれ落ちる。

沖田

そんな気にすることないでさァ、むしろ局長の近藤さんや副長の土方さんは多忙で他にも目をやらなきゃならない事が沢山ある中で1番姉御の事を常に気にかけないといけないのは俺なのに、女の姉御をこんな目に合わせてしまってすいやせん...

ヒイラギ燐

総悟...僕の事女なんていうの珍しい...

沖田

いつもだってちゃんと女だと思ってやすよ、じゃぁ姉御の様子近藤さんたちに報告してきやす

そう言って立ち上がろうとした総悟の腕を掴む。

ヒイラギ燐

もうちょっとだけ...ここにいてくれない...?

少し驚いた総悟だったが、もう一度座り直すと、僕の手を握ってくれた。

神楽

おい、お前には用ないネ、さっさとどけヨ。

沖田

燐だってお前なんかに用ねぇよ。帰れクソチャイナ

真選組屯所の前で神楽と総悟がもめていた。

ヒイラギ蓮斗

俺は一応燐の兄でもあるから見舞いに来た〜

新八

ちょっと神楽ちゃん、そんな言い方したらほんとに入れてもらえないよ。すいません沖田さん、銀さんから話聞きまして、燐さんには迷惑かけてばかりなので、お見舞いにでもと来たんですけど...

新八が丁寧に説明すると、面倒くさそうに銀時が言う。

銀時

別に渡すもの渡してくれたらそれでいいよ。めんどくせぇし。

新八

元気がない様でしたら気を使わすだけだし、このままお土産だけ渡してもらえれば...

ヒイラギ燐

僕はもう元気だよ

みんなが来ていることに気がついた僕は屯所の門まで出てくる。

ヒイラギ燐

銀時、この前は迷惑かけたね...

銀時

ほんとにいい迷惑だよ、熱は下がったのか?

ヒイラギ燐

うん、次の日にはもう下がってた

新八

体大丈夫そうで安心しました。これよかったら貰ってください。

僕は新八くんからお土産を貰った。

ヒイラギ燐

よかったらよって行かない?お茶くらいだすよ

そういうと万事屋の4人は屯所によっていくことにしたらしい。 僕は自分の部屋に招くと、お茶とお菓子を用意した。 茶菓子を食べながら何気ない会話をしていると、何かを思い出したように神楽ちゃんがポケットから何かを取り出す。

神楽

そう言えばここに来る前におばあちゃんからなんか貰ったアル。

そう言って取り出したのは小さなキャンディだった。

ヒイラギ燐

なにこれ、飴?

神楽

なんか舐めたら幸せになるらしいアル、だから燐にあげるネ

新八

ちょっと神楽ちゃん、あのおばあさんなんか怪しかったし、変な物だった危ないから...

ヒイラギ蓮斗

いかにも怪しいババアだったよな〜w

言葉を濁しながら止めようとする新八くん。 しかし、せっかく神楽ちゃんがくれた物、いらないとは言えず、 僕はそれを食べた。

神楽

おいしいアルか?

ヒイラギ燐

うん、おいしいよ!イチゴの味がする

初めはただの飴だったが、次第に様子がおかしくなっていった。

銀時

おい、燐なんかおかしくなってねぇか?

ヒイラギ蓮斗

可笑しい..と言うか...

神楽

なんか燐ちっちゃくなっていってるアル!

気づいた頃には僕の体は小学生のように小さくなっていた。

新八

燐さんどうしちゃったんですか?!?!

ヒイラギ蓮斗

簡単に言うと幼児化..?

どうやら顔や頭の中まで小学生になっているらしく、 僕は焦る万事屋を見てキョトンとしていた。

僕は銀時に抱っこされて、近藤さんたちの所まで走って連れていかれた。

銀時

お、おい!!燐が!!

部屋には近藤さんと土方と総悟がいた。 土方が「今度は一体なんの騒ぎだ」と、呆れたように振り返ると、僕の姿を見るなり顔が青ざめる。

土方

...そ、それは燐なのか??

ヒイラギ蓮斗

神楽が婆から貰ったヤベー飴を燐に渡してそしたらちっちゃくなったって訳だよ〜w

混乱しているのか頭を抱える新八くん。

神楽

私さっきのおばあちゃん探してくるアル!!

そう言って走っていく神楽ちゃん。

銀時

お、おい、新八、蓮斗俺らもいくぞ!!

冷や汗をかきながら、土方に僕を押し付けるように渡した 銀時は新八と蓮斗をつれて逃げるように屯所を出ていった。

土方

何が起きたんだよ...おい、燐お前俺らわかんのか

土方が僕を膝の上にのせたまま聞いてくる。 もちろん記憶が無くなったわけではないので、ここにいる全員を誰だか認識している。

ヒイラギ燐

ひじかたとこんどうさんとそうご

1人ずつ指を指しながら名前を言う。

沖田

へぇ、姉御こっちの方可愛いからもうこのままでいいんじゃねぇんですかィ

近藤

確かに...トシ、俺にも抱かせてくれよ

何だかんだこの状況を楽しんでいる近藤さんと総悟に怒る土方

土方

そんなこと言ってる場合じゃねぇだろ!!たぶん販売許可が降りてない特殊な薬だろうな...

しかし、そんな土方の話は誰も聞いていない。 近藤さんと総悟は小学生の僕と遊んでいた。

近藤

俺も昔の燐ちゃんは覚えてたけどこんなに小さい燐ちゃんは初めて見るなー

土方

おい、近藤さん。そんなこと言ってる場合じゃ...

ヒイラギ燐

そーだそーだー

近藤

服がブカブカで可哀想じゃないか、子供用の着物をでも買ってくるか!

沖田

分かりやした、じゃぁ俺が姉御の面倒みときやす

庭で砂に絵を描いて遊んでいる総悟と私を横目に、 土方は倉庫から持ってきた資料を読み漁っていた。 どうやら、僕が口にしてしまった特殊な薬について調べているらしい。

沖田

姉御、それはなんの絵ですかィ

ヒイラギ燐

これね、そうご!

沖田

俺はそんなにブサイクですかィ

ヒイラギ燐

ブサイクじゃないよ!そうごはかっこいいよ!(ニコッ

沖田

...もしかして姉御、子供に戻ったら今までの本音とか言っちゃうんですかィ?

ヒイラギ燐

??

沖田

じゃあ姉御が1番好きなのは誰?

ヒイラギ燐

好き?うーん...れんにい!!

ヒイラギ蓮斗

( ゚∀゚)・∵.グハッ!!

丁度部屋にいた資蓮斗がそれを聞き、何故か吹き出した。

沖田

チッ...じゃあ1番かっこいいのは誰ですかィ?

ヒイラギ燐

うーんとね、ぎんとき!

沖田

えー、姉御ひどいでさァ。俺の名前が出てこないなんて

ヒイラギ蓮斗

お前...どんだけ名前言わせたいんだよ....

ヒイラギ燐

そうごもすきだしかっこいいよ!

そう言って絵を描いていた手を止めると、総悟を見てニッコリ笑う僕。

沖田

チビ姉御ほんとに可愛いなぁ

総悟は僕を抱き抱えると、空高く高い高いを始めた。 すると、それを見た蓮斗が焦って走ってくると、総悟から僕を奪い取る。

ヒイラギ蓮斗

おい!危ないだろ!怪我でもしたらどうすんだ!!

沖田

あれ?蓮斗さんいつになく過保護ですねィ

ヒイラギ蓮斗

あたりまえだろ!小学生になっちまったんだから

蓮斗は僕と目が合うと、少し顔を赤らめてそっぽ向く。

ヒイラギ蓮斗

...///(燐が小学生の時ってこんなに可愛かったっけええええ??)

ヒイラギ燐

れんにい?

我慢出来なくなったのか、僕をもう一度総悟に返すと 「絶対危ねぇ事すんなよ?」 とだけ、言い残し、再びどこかに消えた。

 

 

  

  

あれから夕方になって銀時たちが屯所に1度顔を出した。 どうやら、あのおばあさんは見つからなかったらしい。 しかし、土方たちに町民に聞いた情報を託してきた。

新八

僕達ももちろん絶対あのおばあさん捕まえるつもりですが、
真選組の皆さんもできれば手伝ってください

神楽

燐ごめんアルうううう!!!

そう言うと神楽ちゃんは僕に抱きつく。

沖田

おい、チャイナ、燐から離れろィ。てめぇの馬鹿力で燐の骨が折れたらどうすんだ

神楽

サド野郎、うるさいネ。
絶対燐の事元通りにするアルからな...はぁ、このままでもいいアル...///

神楽ちゃんは僕をもう一度抱きしめると小声で最後に本音を漏らした。

ヒイラギ燐

僕はとりあえずこれでもだいじょうぶだから、
みんなそんなに必死になって体壊してもだめだし

僕のその言葉に全員が何故かうっとり顔していた。

副長達の幼馴染は少女なのにイケメンな件について

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