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今回は主がインフルにかかってしまったので、それに因みまして、せとなつ体調不良です。 ベタ中のベタですがお許しを。

咳と頭痛、熱と闘いながら書いておりますので、誤字脱字がある可能性が高いです。

今回は健全です。

なつぴょんが風邪をひきます。 また、息をするように二人が同居しています。現実と混ぜないようにご注意を。

なつぴょん

けほっ、、

乾いた咳が、部屋に響く。

たった一度の咳ではあったが「あ、これ風邪かも。」と、今までの経験から感じとる。

ただ、こう思えていたぐらいの状態だったから、まだ良かったんだ。

なつぴょん

あー...まぁ声は枯れてないから配信できるか。

そう呟いた時、部屋の扉が開き、同居人で同じアルジャンである瀬戸が顔を覗かせた。

瀬戸あさひ

なつぴょーん、今日の配信って9時からだったよな?

なつぴょん

あ、うん、9時から。

瀬戸あさひ

おけー、じゃあ配信の準備してくるわ。...あ、テトラぁ!ほんともー君は可愛いですねぇ...

そう言って、瀬戸は甘々な声を出しながら、片手を挙げて部屋の扉を閉め出ていった。

ほんと、瀬戸って猫大好き(親バカ)だよなぁ...と閉まった扉を見つつ考える。

なつぴょん

...俺も配信準備するか...

結局、この日はアルジャンメンバーで2時間程度アモアスをし、その後すぐにマリカの配信を3時間やったり、マイクラの配信をやったりと、全て終わった頃には朝になっていた。

普段から、こんな感じのスケジュールだし、いつもこなしていたから、今日も平気だろうって思っていた。

けれど、その考えが浅はかだった。

なつぴょん

っ、げほっ、げほっ...げほっ

とりあえず、昼ぐらいまで仮眠をとっていたのだが、異様な喉の痛みと強い咳で、俺は半強制的に起こされてしまった。 ちらりと時計を見ると、配信終了してから2時間ほどしか経っていない。

なつぴょん

あ“ー...まずいかもなぁ...げほっ、げほげほっ...

止まらない咳に、焦りが生まれてくる。 今日も夜から配信があるし、久々に集まるメンバーも多い。

どうしようかと悩んでいた時、部屋の扉がノックされる。

瀬戸あさひ

なつぴょん、起きてるかー?

瀬戸の声が聞こえた瞬間、俺は出かけていた咳を無理矢理抑え込み「起きてるよ。」と返す。

瀬戸あさひ

あ、良かった。

瀬戸あさひ

俺今からテトラを定期検診に連れて行くから、夜まで帰らないと思うし、それまで留守お願い。

なつぴょん

りょーかい、多分瀬戸が帰ってくる時配信してるから、スマホに連絡してくれるだけでいいよ。

瀬戸あさひ

俺が居なくて寂しくて泣いちゃったりするなよぉー?

瀬戸に笑われながらそう言われて、思わず

なつぴょん

はぁー?誰が寂しくて泣くかよー!

と笑いながら歯向かった。

瀬戸あさひ

ははっ、んじゃあ、まあ行ってくる。

なつぴょん

はいはい、いってらっしゃい。

しばらく経って、玄関の方から扉の開け閉めの音が聞こえ、その瞬間俺は緊張の糸が切れたのか、その場に座り込んだ。

なつぴょん

はぁ〜...瀬戸にバレたら絶対、げほっ、、笑われるし...

俺、このまま配信できるか?と弱気になるが、皆に迷惑はかけられないので、少しでも多く休んで体力を回復させておこうとベッドに横になる。

なつぴょん

悪化しませんように...

アラームを12時に設定して、布団の中で縮こまった。

...ん、なんだ、五月蝿いなぁ...

もう少し寝かせて、寒い、から。

___いや待て、この通知音って、ハッチャンからの、だよな...?

なつぴょん

っ、げほっ、げほっ...ま、ず、、今、何時っ...

よろよろとベッドサイドのスマホを取り、時間を確認すると、そこには20時半と出ていた。

なつぴょん

っ、え...嘘...!?

寒くて仕方がなかったが、変にアドレナリンが出てくれていたため、俺はベッドから飛び起き、10分で支度を済ませることができた。

咳止めも風邪薬も解熱剤も飲んだから2時間程度なら平気だろうとメンバーのボイチャに入る。

そう、2時間だ。2時間耐えれば休める。 そう自分に言い聞かせて、配信を開始させた。 それが間違いであったとこの時気付いていれば良かったのに。

 

配信を開始してから約1時間半が経過した頃、俺は異常な程の寒さと頭痛、倦怠感に襲われていた。 皆からも「今日、なつぴょんテンション低い?」とか「疲れてる?」と聞かれたが、笑って誤魔化した。皆にもリスナーにも迷惑をかけたくないという一心で。

けれど、やはり体調が悪いからか、ぼんやりとしてしまう時間が多々あった。勿論バレないよう振る舞ったが、自分の身体はどんどん悪化していく。 途中で、自分の足を身体に近付けて少しでも暖を取ろうと試みるも、ただ変に苦しくなるだけだった。

ハッチャン

___次ラストの試合でお願いしまーす!!

ハッチャンの声で、また少しぼーっとしていた事に気付き、慌てて画面に向かう。

ポン酢野郎

来い来い!!多分来たー!!

詩人さん

いや、俺に来たね!

瀬戸あさひ

いーや!!俺が最後役職引いて全員抜いてやりますよ!!

騒がしい声の中に聞き馴染みのある声がして、ふとディスコを見ると、瀬戸が来ていた。 どうやら俺が気付いていない間に参加していたようだ。

役職は、不幸なのか幸いなのかただのクルーメイトで、とりあえず近くのタスクを進める。

初手でやられたら楽だなぁと考えていると、銃を仕舞っている時に斧を投げられて、すぐに死んでしまった。こういう時フラグ回収が早くて助かる。

なつぴょん

あー、今日ついてないなぁ...

リスナーのみんなに向かってなのか、自分に向かってなのかわからない呟きをして、俺は

なつぴょん

ごめんみんな、ちょっと席外すね。すぐ戻ってくるよ。

と水分を取ってくるために一度ミュートにして、椅子から立った。

次の瞬間、俺は床に頬をつけていた。

なつぴょん

...ぁ、れ...?

目の前がぼやけて、身体に力が入らない。頭では動かないといけないと分かっているのに、身体が思うように動かなかった。

俺の身体は、とっくに限界を迎えていたのだ。

なつぴょん

や、ば、、げほっ、げほげほっ、、これ...

さっきまで平気だった筈なのに、寒気が増して、頭痛がぶり返し、耳鳴りまで鳴り始めた。 どうにかして暖まろうとしてぎゅっと自分の身体を抱きしめる。

なつぴょん

げほっ、げほげほっ、げほっ...ぃ、たい...

咳をする度に頭に響いて、締め付けられるような強い痛みに襲われる。

どうする事もできなくて、俺は虚しくそこに転がる事しかできなかった。

なつぴょん

...た、すけ、て...せと...っ

瀬戸あさひ

よっしゃあ!!宣言通り撃ち抜いてやったぜー!

みさとらん

よっ!!流石瀬戸あさひ!

詩人さん

流石に天才すぎるっ!!

ハッチャン

もー、ほんとゲッサー天職にも程があるってー瀬戸ー!ブーブー!

ねろちゃん

瀬戸にはサイドキックだってバレてたかぁ...

PP盤面で、見事サイドキックとインポスターを撃ち抜き試合を終わらせた俺は、クルーサイドからは拍手を。インポスターサイドとジャッカルサイドからはブーイングを食らった。

瀬戸あさひ

さっすが俺。やっぱり天才だったわ〜

自画自賛しながら、いつものように感想会へと流れを持って行く。するとハチ山が何かを思い出したかのように「あ。」と言うと、

ハッチャン

そう言えば、なつぴょん大丈夫?霊界の時から声聴こえてないけど...

みさとらん

そう言えばそうだね。なつぴょん大丈夫ー...?

詩人さん

なっちゃーん!!

なつぴょんの名前を呼び始めた。けれど、返事はいつまで経っても返ってこない。

腹でも壊したか?と考えるが、あのなつぴょんの事だ。メンバーの誰にも言わずにトイレに行くなんて事はしないだろう。

ハッチャン

え、本当にやばくないか?これ。

皆の間に焦りと不安が生まれる。

俺も例外ではなかった。

瀬戸あさひ

ちょ、俺、なつぴょんの部屋見てきます。

俺となつぴょんが同居していることはリスナーには伝えていない。もちろん俺らの関係が人気だからか、そういった質問が飛ぶことはあったが、上手くかわしてきていた。

けれど今、俺は焦りと不安のあまり、思わずそう言ってしまったのだ。言ってしまってから気付いたのでもう遅いかと割り切り、俺はなつぴょんの部屋へ向かった。

瀬戸あさひ

なつぴょん、いるか?なつぴょん?

ノックをするも返事はない。 これで寝ているだけだったら飛び掛かってやろうと思い、扉を思い切り開ける。

瀬戸あさひ

入るぞー!なつぴょん、まさか寝てるとかじゃない.....よ、な...

扉を開けて目に入ったのは、床に倒れているなつぴょん。顔色は異常に悪く、苦しそうに呻いていた。

瀬戸あさひ

なつ...!?なつ!おい!!しっかりしろ!

額に手をやると、体温計を使わなくても分かるぐらい高熱で、息をするのもやっとであることが分かった。 瞬時になつを抱き抱え、寝室へと運ぶ。なるべく揺らさないようにベッドに寝かせた。

次に自分の寝室へと飛び込んで、枕と布団。冷蔵庫に入れていた冷えピタとペットボトルの水。抱え、なつの寝室へ戻る。

なつぴょん

げほっ、ひっ、ぐ...ぅ”〜

瀬戸あさひ

なつ、少し頭上げるぞ...

無理をさせたくはなかったが、楽な姿勢を取らせるために、俺はなつの頭を持ち上げ、その隙に枕を重ねて置く。 それから毛布と掛け布団をかけ、暖を取らせた。

なつぴょん

せ、どぉ...っ、たす、げほっ、、けて...

相当しんどいのか、泣きじゃくりながら俺に助けを求めてくる。朝の威勢はどこへ行ったのかと思いつつ、あの時気付いてやればよかったと後悔もした。

瀬戸あさひ

大丈夫、大丈夫だなつ。俺が居るから、もう大丈夫。

ゆっくり頭を撫でながら、片手で冷えピタのシートを剥がす。

瀬戸あさひ

ちょっとひんやりするけど、熱を下げるために必要だから我慢な。

なつぴょん

げほっ、、ん...わかっ、た...

なつの頬に手を添えながら熱くなった額に貼ってやると、苦しそうではあったが、どこか安堵したように、スリッと俺の手に擦り寄って来た。

瀬戸あさひ

〜っ...ふぅ...今から体温測るから、少し布団捲るぞ。

なんだこの可愛い生物は。

自分の感情に困惑しつつ、なつの事を支えながら体温計を挟んでもらう。 一定のテンポで頬を柔らかく叩いてやると、まるで猫のようにまた頬擦りをしてきて、なつの表情が少し緩んでくる。

...なんだこのくっそ可愛い生物は...?

なつぴょん

せとの手、冷たくて、気持ち...

いつものなつぴょんと違いすぎて、どんどん混乱していると、ぴぴっと音が鳴り、それと同時になつが腕を動かして体温計を見た。

なつぴょん

...うわ、、げほっ、げほ...

なつから体温計を受け取り、俺も表示を見る。

瀬戸あさひ

...39.8℃、、おま、なんでこんなんになるまで放置してたんだよ...

なつぴょん

放置してたつもりは、無かったんだけど、な...げほっ...

瀬戸あさひ

ったく...じゃあ俺、みんなに伝えてくるし、大人しく寝とけよ。水は蓋緩めて横置いておくからな。

なつぴょん

ん、分かった...ありがと。

なつの頭をひと撫でしてから、寝室を出て、配信部屋に戻る。 扉を開けた時、ハッチャンの「あ、帰ってきた。」という声が聞こえたので、ミュートをせずに離れていた事に今更気付く。

瀬戸あさひ

あ”〜、俺今日めちゃくちゃやらかしてるなぁ...

席に座って、マイクに向かって「戻りました〜。」と言うと、

ハッチャン

瀬戸の焦ってる声、めちゃくちゃ聴こえてきたけど、なつぴょんどんな様子だったの?

ポン酢野郎

なつぴょん、大丈夫だったー?

はてな

まだ配信戻って来てないよね...

みんな揃って心配の声をあげて、落ち着きがなかったので、俺はなつぴょんが高熱を出して倒れていた事を説明した。 ついでに、リスナーさんにはなつぴょんと同居していることも話した。

後者については、俺のやらかしである。なつぴょんに怒られるだろうなと思いつつ、大まかに説明をしておいた。

ねろちゃん

...だから今日テンション低かったのね。納得。

みさとらん

40℃近くも熱あって配信はバカすぎるでしょ...

説明すると、心配の声をあげつつ、何も言わなかったなつぴょんに半分呆れているようだった。 リスナーも呆れている様子だ。

ハッチャン

まぁ、何はともあれ、大きな事にならなくて良かったよ。

瀬戸あさひ

俺もそう思う...とりあえず、俺そろそろなつぴょんのとこ行くわ。泣き出してそうだし。

ハッチャン

はいよー、お疲れ様ー!なつぴょん頼んだぞー!

軽く冗談を言いつつ、配信を終了させる。 なつぴょんの方の配信部屋にも行き、そちらの配信も終了させた。

瀬戸あさひ

さてと...

なつの部屋を覗いてみると、静かな寝息が聞こえてきて、落ち着いたんだなとホッとする。 ふと、なつの手元を見ると、そこには俺のぬいぐるみがぎゅっと抱きしめられていた。

瀬戸あさひ

...寂しがり屋なうさぎだな。

夜中、なつが魘されたり、寂しくなったりしないよう、俺は空いている方の手を握り、そのまま一緒に寝た。

瀬戸あさひ

次風邪引いた時は、まずは俺を頼れよ...ほんと、心配かけすぎなんだよ、お前は...

まさか、この時なつが起きていて俺の言葉に耳まで真っ赤にさせていたとか、翌日リスナーの皆から祝福の声が上がるとは、全く考えてもいなかった。

キリが悪いですが、長くなってしまって終わりが上手く作れなさそうなので、ここで終わらさせていただきます。

もしリクエストなどございましたら、お気軽にお声掛けください。 気分転換に書きに来ているので、暇ができればお受けしたいと思います。

なければまた自己満で適当に執筆させていただきます。

閲覧ありがとうございました。

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