テラーノベル
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そこは牢獄と言うべきであろうか。
子供が一部屋に詰められ、泣き声がすぐ隣で聞こえていた。
一人ずつ呼び出されて、また一人いなくなり、一人ずつ呼び出されて、また一人いなくなる。
その一人がどこにいったのかは誰も知らなかった。知りもしなかった。知りたくなかった。
現在の研究所──零型研究所──の初期段階である。
その研究所では多くの子供が実験に使われていた。得体の知れない薬を飲まされる子供、実験により人ではなくなってしまった子供、厳しい環境に置かれて早死にしていった子供…。
今考えてもおぞましい。
僕は知ってる。 いや、知っていなきゃならない。
あの牢獄に侵入し、誰かを助けたのならば。
助けたあと、死んでしまったけれど。
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