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お願いします 助けてください…!
なんでもします お願いします…っ
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なんでもしますっ…! だから命だけは……!!
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私は黙って立ち上がる
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?
待って、お願い、お願いします…
翠
ナイフを振りかざす
声にならない悲鳴を聞きながら ただひたすら刺す
血が飛んでも気にしない
やがて反応がなくなる
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?
?
翠
?
?
?
そう言ってあの人は去った
…どう、して……
ねぇどうして殺したの?
助けてって言ったのに
お前のせいだ
?
?
人殺しなんだから
あれは偽物
それっぽい言葉を並べてるだけ
大切な人を侮辱されたんだ
殺さないと気が済まない
違う
これは現実だ
偽物なんかじゃない
殺したらだめだ
?
?
?
…私は、もう
誰も殺したくない…っ
翠
ここは…私の部屋…?
翠
翠
そう言いスマホに手を伸ばした
翠
その手は血で染まっていた
すぐそばには さっきあれを刺したナイフ
視界が全て赤で染まっていく
次に目を開けると 医務室の天井が広がっていた
翠
これも、夢だ
花魁坂
花魁坂
そう言い京夜は笑う
許せない
私の大切な人の姿で笑うな
私は守らなきゃいけないんだ
この偽物を殺さなきゃ
殺して早く起きなきゃ
私が、やらないと
翠
花魁坂
花魁坂
その瞬間 翠ちゃんは俺を押し倒した
その手に握られたものに気づき 咄嗟に手首を掴む
いつも翠ちゃんがポケットに入れているナイフだった
花魁坂
翠ちゃんの目は真っ暗で 何も映っていなかった
出会ったあの時と、同じ目だった
俺に明らかに殺意を抱いている
だけどこれは きっと翠ちゃんの意思じゃない
翠
翠
翠
そう言い翠ちゃんは力を強める
ナイフは今にも刺さりそうになっていた
花魁坂
そういい翠ちゃんの腹を蹴り飛ばす
離れた瞬間に距離を取る
これが錯乱状態と同じものなら 安心感を与えて対処するのが最善
でも違ったらどうしようもない
今の翠ちゃんはここが夢だと 完全に認識してる
だったらその認識を超える何かを こっちは表さないと
翠ちゃんは戦闘部隊の隊長
俺も鍛えてはいるけど 翠ちゃんに体術で勝つのは不可能に近い
翠
翠
花魁坂
花魁坂
翠ちゃんに貰ったナイフを取り出す
護身用、なんて言って 最初に使うのは翠ちゃんだとは
花魁坂
翠
花魁坂
俺がそう言うと翠ちゃんは顔を顰めた
翠
翠
翠
花魁坂
夢と断言してること自体がおかしいんだ
そもそも翠ちゃんは 何かを断言することが少ない
憶測で話すと真実がわからなくなる
翠ちゃん本人が言っていたことだ
ならこれは翠ちゃんの意思じゃない
それか何かが 翠ちゃんの殺しを後押ししているか
どちらにせよ、翠ちゃんを刺した桃が 関わっている可能性が高い
ここで俺が殺されれば きっと翠ちゃんは皆を殺しに行く
花魁坂
花魁坂
翠
翠
花魁坂
完全に"のまれた"
翠ちゃんの意識が負けてしまった
俺がそんなことを考えている時翠ちゃんは目に見えない速度で襲いかかってきた
花魁坂
すぐに避けるが ナイフが顔にかする
花魁坂
翠ちゃんは声を聞く様子もなく ナイフを振りかざす
花魁坂
俺はナイフを手で掴んだ
手から血が滴るが そんなのはどうでもいい
花魁坂
花魁坂
お願いだ 届いてくれ
花魁坂
翠ちゃん、戻っておいで
翠
翠
翠
なら、応えないと
翠
翠
翠
_
翠
_
その瞬間 翠ちゃんから大きな破裂音がした
翠ちゃんの身体から力が抜ける
咄嗟に手を伸ばし なんとか受け止めた
花魁坂
俺が呼びかけると 翠ちゃんは顔を少し顰めながら起きた
翠
俺の顔を捉えると 目を見開いて飛び起きる
翠
花魁坂
翠
花魁坂
翠
翠
花魁坂
花魁坂
翠
花魁坂
花魁坂
花魁坂
翠
花魁坂
花魁坂
花魁坂