男性恐怖症

結局

次の日も

その次の日も

またその次の日も

学校に行くことは無かった

日光も最近浴びてないし

ちょっと見てみるか、

カチャンッ

毎日の配布プリントが多いからか

ポストに入っているプリント数はとんでもなかった

いつもあるはずのミニ手紙が無かった

まだ取り切れないプリントだと思い、それを取り出すと

四つ折りにされた紙が入っていた

いふくんからだった

トラウマ思い出させちゃってごめん、 学校には無理せず来れる時に来て欲しい、 いつでも待ってるからな 猫宮

いつ書いてくれたのだろう

待ってくれてる

そう思うだけで少し照れくさくなった

でもこの身体が良いと判断するか

...まだ暫くは行けなさそうだ

ガチャ

家に入るとすぐにスマホを手に取って横になった

お泊まりの日から一切動きがないグルラ

僕は1つのアイコンをタップして

"ないこ"と書かれたプロフィールをじっくり見た

そして

"追加"を押した

大事なのはここからどうするかだ

僕は出来るだけ可愛いスタンプを選抜して

送信ボタンを押した

そしたらすぐに既読が着いて

既読

既読

既読

【ないこがスタンプを送信しました】

そんな通知が一瞬見えたが、見る気にはならなかった

また変なことを考えてしまう

3人で仲良いならもう自分は行かなくて良いのではとか

3人で僕の悪口を言ってるのではないかとか

今まさに僕は自爆行為というものをしてしまった

こうなるんだったら追加しなければ良かった

聞かなければ良かった

そう思ってももう遅い

僕は胸が苦しくて仕方が無かった

りうちゃん、ごめんね

僕、やっぱ弱虫だよ...

ピンポーン

インターホンの音で目が覚める

どうやらあの後寝てしまっていたようだった

宅配便かもしれない

何かの勧誘かもしれない

もしかしたら....ｯ

考えるのはやめにしよう

ピンポーン

僕がなかなか出ないからまた押されてしまった

今度は何か声が聞こえる

＜いむく~ん、？おる~...？僕やで、初兎やで

インターホンを鳴らしてる人が分かった

初兎ちゃん...か、

少し前の僕なら出てたかもしれない

でも、今の僕は出る気にならなかった

こんな親友で、ごめんなさい

Next➵♡2500