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コメント
4件
凪 誕生日 10月10日 好きな食べ物 ビーフジャーキー 嫌いな食べ物 ガム 趣味 狙撃 得意科目(学生時代) 理科
霧野 凪(きりの なぎ)――コードネームΛ(ラムダ)
僕にとって、アナグノシスは手段だ
???
凪
???
???
凪
???
10年前に起きた同時多発鏡事件
僕は、いや…湊真はその事件の被害者だった
14年前
クラスメイト
凪
クラスメイト
凪
クラスメイト
ライバル…というものなのかもしれない
僕にとって張合いのある相手は東雲 湊真(しののめ そうま)ただ1人だった
正直成績なんてどうでもよかった
だが僕と湊真には共通の習いごとがあった
湊真
凪
凪
湊真
湊真
凪
狙撃…それは僕らの共通要素だった
勝敗なんてさほど重要じゃなかった
生まれて初めて感じた対等が湊真だった
凪
湊真
凪
湊真
湊真
当たり前…そう思ってるものほど人はすぐ失う
母さんが死んだ
当たり前だと思ってるものを失って、ショックはでかかったが悲しくはなかった
人は誰しも必ず死ぬ。大事なのはどう生きたか。思いや記憶、感情だ。人が亡くなっても関係は消えない。
凪
凪
そして時はきた…今から10年前のできごとだ
「再構築に耐えられる個体」を選別するための事件。脳の可塑性が高い若年層を狙って起こる
湊真
凪
「新しく入った教員が変な機械持ち込んでるっぽい」という噂で、僕らはこっそり覗きにいった。
湊真
凪
凪
凪
音が消えた。重力が変わった。 視界の奥がずれて、二重に見えた。
その“異常”が収束したとき、僕たちは倒れていた。
信じ難い出来事だが、あの日何があったのか、僕は覚えている。
でも── 湊真は、覚えていなかった
僕の名前を知らなかった。 顔も、声も、全部忘れていた。
それでも笑っていて、僕の世界が崩れた。
凪
凪
凪
凪
クラスメイト
凪
どうでもいい、湊真以外のやつらからの評価なんてなんの価値もない
???
凪
ここに、すべての答えがある。 そう確信した僕は、自分の意思で組織に入った。
ここでは、名前の価値も、関係性も、重要じゃなかった。仕事をこなせば認められる。
認められても、虚しさだけが残った。湊真の記憶は戻らなかった。
思い出されないってことは──僕は、最初から彼の人生に必要な人間じゃなかったんじゃないか。
そんな考えが、頭から離れなくなっていた。
???
???
凪
???
凪
凪
???
凪
忘れられるより、覚えている方が、ずっと苦しい
あいつの中に僕はいない。じゃあ、他の誰の中にもいなくなれば──
そう思った時、僕は初めて、壊されることを恐れなくなった
凪
凪
凪
凪
凪
???
凪
ラムダ式…別名無名関数
誰にも記憶されないまま消える存在に、名前なんて要らない