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白尾学園恋愛物語

#6 過去

start.

Nakamu side

いつも一緒にいる7人の中で、唯一の女の子・○○。

彼女の過去を知っているのは、唯一俺だけ。

...あの、思い出したくもないほどに苦しい記憶。

他の5人と出会ったのは中学時代だけど、○○とはもっと昔__

...そうだ、小学校1年生の頃。

9年前・8月

中村 悠

...なかむら ゆうです。よろしくおねがいします

俺は小1の夏休み明け、○○のいる小学校に転入してきた。

もちろん他の5人は別の小学校で、まだ出会っていない。

橘 ○○

ゆーくんだよね!あたし○○っていうの!よろしくね!!

そこで初めて喋った隣の席の女の子。

_そう、○○だった。

橘 ○○

なんて呼べばいい?

中村 悠

なんでもいいよ

橘 ○○

んー、じゃあなかむってよぶ!

中村 悠

...え?

唐突にあだ名を付けてきたもんだから、初めはめっちゃ積極的な女の子だなって感じ。

でも今となってはそのあだ名はみんなに浸透してるもんだし、妙に納得いくもんだから、どこか感慨深いね。

橘 ○○

みょーじからとってなかむね!

橘 ○○

あたしのことは○○とかなんでも!

中村 悠

...うん、わかった!

後に知ったが、○○の家は俺の家の隣で、親同士の付き合いも多かった。

学校で飽きるまで話しかけて来る彼女は、既にクラスの人気者だった。

いつも笑顔で、いつも元気だった。

...でも、

彼女に異変を感じ始めたのは、小学2年生の冬。

...彼女の笑顔が、濁っているように見えた。

8年前・11月

中村 悠

ねえ○○!今日のひるやすみいっしょにd

橘 ○○

ごめんねなかむ、今日もちょっとちょうしわるくて...

中村 悠

...そう、っ

中村 悠

さいきんずっとだけど、だいじょうぶ?

橘 ○○

うん、ごめん

橘 ○○

...きにしないでね?

中村 悠

そ...っか、

中村 悠

...わかった、

親同士で仲が良かったもんだから、俺の耳にもその話は入ってきた。

...彼女は、病気で母親を失ったらしい。

とうとう○○は、学校を休みがちになった。

友達

そーいえばさ、○○さいきんきてないけどだいじょうぶなの?

友達

お前、家ちかいんでしょ?

中村 悠

...きもちわるいんだって

友達

ふーん、

6年前・5月

前よりは、学校に顔を出すようになった。

友達には笑顔を振りまくけど、俺には分かる。

_あれは、作り笑顔だって。

放課後・○○の家の前

俺は我慢できなくなり、○○に直接話を聞くことにした。

ピーンポーン

そういえば、○○の母親が亡くなってから、親同士の付き合いがかなり減ったな。

○○の父親の顔も、しばらく見ていない。

中村 悠

...出ないな、

ピーンポーン

...そういえば家の中、物音凄くないか?

カーテンも締切っているのか? ...なにか、嫌な予感がする。

ガチャッ

中村 悠

...っ○○?!!

橘 ○○

っなかむ...どしたの、?

中村 悠

やっえ...○○こそっ!目はれてるっ...!

取り繕って出てきてくれたんだろうけどバレバレだ。

○○はきっと...

さっきまで、泣いていた。

中村 悠

俺っ、○○のこと、ずっと心配で...!

???

おい、なにしてんだ

橘 ○○

ひっ、!

???

んん?...悠か、どうした

久しぶりに見た、あれは○○の父親だ。

以前と比べて、やつれているように見えた。

そして、威圧感も感じる。

そして、○○が...

...父親に怯えている?

中村 悠

...あの、

○○の父親

なんだ

中村 悠

...っ、

中村 悠

○○のこと、かります

咄嗟の判断だった。

そのまま○○を、家に帰してはいけない気がした。

中村 悠

○○きてっ

橘 ○○

ちょっえ?!

○○の父親

っおい!!!!!

俺は彼女の腕を引っ張り、俺の家に走った。

○○の父親

待て!!!!!

中に入り、急いで鍵をかける。

...捕まっては、危ない。

橘 ○○

っ...なかむ、?

中村 悠

...なんか、あったんでしょ

橘 ○○

っえ?

中村 悠

ちゃんと話してよ、俺に

橘 ○○

...っ、

中村 悠

信じて、俺のこと

中村 悠

...何とかするから、俺が

橘 ○○

っでも、...

彼女の瞳から涙が零れる。

中村 悠

だいじょうぶだよ、○○

そこで俺は、全てを知った。

母親が病死してから、父親がアルコール依存になってしまった事。

そこから父親に暴力をふるわれていた事。

...怖くて、誰にも相談出来なかった事。

自分の無力さに嫌気が差して、"どうして守れなかったんだろう"って心の底から後悔した。

当時小学生だった俺は、自分の親に事情を説明して、警察に通報してもらった。

あの事件によって○○は、心も体も痣だらけになってしまった。

それでも○○は立ち直って、今も沢山の友達と笑いあっている。

中学生に入り、今仲良くしているメンバーと出会って、更に○○は心を開くようになって。

...色んな事があったけど、これからは1人で溜め込まずに、高い壁をみんなで乗り越えていこうね。

#6 end.

【連載3】白尾学園恋愛物語

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