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ただ一緒に笑っていたいから

第32話 - 本当に優しい人

100

2024年05月10日

#恋愛

#青春恋愛

#一次創作

桜野はな

jpapa

それで〜？
どうしたの？

jpapa

ゆっくりでいいから話してみな

いつも通りの明るい声

だけど少し、真剣な顔

あぁ、jpaさんだなぁ、

uri

今日、さっき、

uri

告白したんだよ

jpapa

え

uri

俺ずっと、好きだった、etoさんが

jpapa

.......

uri

etoさんに好きな人がいるのは分かってたけど、

uri

それでも抑えられなくて、

uri

yuanくんとの話をするetoさんが、

uri

嬉しそうで、でもなんだか苦しそうで、

jpapa

.......っ、

uri

yuanくんのことで嬉しそうな顔するetoさんに嫉妬して

uri

etoさんに苦しそうな顔させるあいつに、少し腹が立って

uri

何もしてないのに勝手に嫉妬してキレてる自分が、

uri

どうしようもなく嫌になって

uri

もう我慢できなかった

uri

そしたら、

uri

etoさんが過呼吸になって、苦しそうに何度も、小さい声でやめてって、

uri

それで、俺の顔を見た瞬間、凄い悲しそうな顔して走っていったんだ

jpapa

.......ぁ、

uri

バカみたいだよな、

jpapa

え、？

uri

etoさんに苦しそうな顔させたyuanくんに勝手に腹立ててるくせに

uri

自分だって同じ顔させて、泣かせて、

jpapa

.......あのさ、

jpapa

etoさんが泣いたのは、苦しんだのは、

jpapa

uriのせいじゃないよ

uri

え、？

jpapa

この前、etoさんが出ていった時あったでしょ？

uri

うん、

jpapa

あの時色々話したんだけどさ

jpapa

似てるんだって

uri

似てる.......、？

uri

なにが、？

jpapa

uriが、etoさんの元カレに

uri

え、

jpapa

優しいところも、ふざけてても根は真面目なところも、

jpapa

etoさんに向ける目も

uri

俺が、？

jpapa

うん

jpapa

でも違うって言ってたよ

jpapa

etoさんが泣いたのは、etoさんの元カレのせいだ

uri

なんで、

jpapa

etoさんが昔、苦しんでた時にね

jpapa

唯一手を差し伸べてくれたのが

jpapa

etoさんの元カレだった、名前はりゅうじ

jpapa

etoさんは限界で、

jpapa

誰かに助けて欲しくて

jpapa

そいつの手をとった

jpapa

でも、優しいのも、真面目なのも、

jpapa

上辺だけだった

uri

どういうことだ、？

jpapa

りゅうじはetoさんと付き合ってからしばらくして、

jpapa

何度も暴言を吐いて、暴力を振るって、

jpapa

セクハラ、っていうか、
そういうことも沢山されたって

uri

なに、それ.......

jpapa

.......そのせいで、恋愛するのが怖くなって、苦しいんだって、

jpapa

泣きながら、言ってたんだ

eto

uriは、りゅうじくんとは全然違うって、わかってる、

eto

uriは本当に優しくて、本当にいい人だって知ってる、

eto

だからこそ、だめなの、

eto

uriの優しさに触れる度に、あの人が優しかった時のことを思い出して、

eto

その後の苦しかったことを思い出しちゃうから、

eto

uriは何も悪くないのに、

uri

.......

jpapa

だから、大丈夫だよ、

jpapa

etoさんはuriのこと、

jpapa

嫌ってなんてない、

jpapa

むしろ大切に思ってる

jpapa

uriのせいで苦しんだわけじゃない

uri

でも、俺が告白なんてしなきゃ、

uri

etoさんはあの時以上に苦しくならなくてに済んだんじゃないかなって、

uri

もう嫌なことを思い出さなくてよかった、

uri

だから、俺が苦しめたようなものだ、

jpapa

違う

jpapa

uriのせいじゃないよ

jpapa

uriは自分の気持ちから目を逸らさずに、ちゃんと向き合って、

jpapa

その気持ちをちゃんと伝えて、

jpapa

それはすごいことだよ

uri

俺は、

eto

ごめんっ、！

uri

え、

jpapa

えっ、etoさん！？

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桜野はな

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