不意に見た空は。
茜色に輝いていて。
私の心を一瞬にして掴んだ。
仕事帰り。 蒸し暑い帰り道をいつもの様に帰る。
今日は疲れ切っていた。 足早に家に帰る。 何故か今日は早く帰りたかった。
ピタ。
家の前に着いた時。 家の鍵が空いていることに気がついた。
春
(ドア…鍵かけて無かったかな……)
春
………まさかね
キィ
ドアを開けると。 いつもの見慣れた部屋だった。
ふう。 安心して溜め息がでる。
ガサッ
春
……誰か居るの…?
ガサガサッ
春
………
此方に近づいてくる
愛実
春ちゃん…?
聞きなれた声だ。
春
嘘でしょ…愛美……?
愛実
そうだよ…私だよ…!
春
でも……貴方が…どうして…
そう。普通は居るはずが無い彼女が。 何故か此処にいるのか。
春
だって…貴方…中学の頃に…
春
死んだはずじゃ………
愛実
…………
愛実
そうだよ。死んだよ。
愛実
けど。神様ってほんとに居るみたい。
春
…どうゆう事…?
何を言っているか分からない。
そして彼女の言っている事が分かった。
彼女は…透けていた。
足や手…所々が……
春
透けてる…?
愛実
うん。神様がね。言ったの
愛実
1ヶ月.…
愛実
1ヶ月の中で。未練を果たせって。
春
未練…?
愛実
そう。
愛実
でも…なんの事か分かんなくて…
愛実
春ちゃんに手伝って欲しいの…
春
…いやよ…なんで私に……
愛実
っ…だよね…ごめんね…。
彼女が何を感がているか分からない。だが彼女が今にも泣き出しそうなのは。 私にも分かった..
春
………はぁ…
春
いいよ。
愛実
え…?
春
だから…その.未練.手伝ってあげるって言ってるの……
愛実
ほんと…!
愛実
ふふっ…嬉しい…
ああ.で憎いと思っていても
やっぱり何処かで.まだ好きなんだな…
お主
続くと思います。
お主
多分