TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

フルーフ

ユリシスちゃん?(クスッ

心底楽しそうに笑う神。

ユリシス

…吐き気がする

あんな奴が幼馴染を奪ったのか?

一体何故?

ユリシス

…何で

フルーフ

んー?

ユリシス

…何で、こんな事をやったの

 怒りで声が震える。

フルーフ

ふふ…簡単よ?

フルーフ

私を…この私を、
まつろわぬ神だなんて
評して追放したあいつらに
やり返したくって

フルーフ

あいつらにとって、
一番大切なこの世界を
滅ぼすのが最高の
やり返しになるじゃない?

フルーフ

ふふ、今でも笑えるわね…

フルーフ

アルカナが溢れ出して
いるのを見て焦燥感に
駆られているあいつらの顔‼︎

フルーフ

そんな中を後ろから
刺してやって…♡

フルーフ

ふふ、最高の景色だったわ♡

ユリシス

…(ギュッ

…やり返し… そんなちっぽけな理由で…

 あの悪夢の様な 光景を作ったって言うの…?

ただ遊ぶような感覚で…

皆を殺したの…?

ユリシス

…す

フルーフ

んー?

ユリシス

殺すッッ‼︎

ガキンッッッ

大きな金属音が鳴り、 火花が舞い散る。

ユリシス

…(ブンッッ

フルーフ

ふふ…(タンッ

完全に怒りで己を忘れ、 攻めるユリシスと、 楽しそうに笑い避けるフルーフ。

二人の戦いは苛烈で、 私達の入る隙も無かった。

カーミラ・ダリア

…ハッ

カーミラ・ダリア

か、加勢しないと…

マリア・ジュリスート

ちょ、バカなのです⁉︎

マリア・ジュリスート

あんなか行ったら
確実に死ぬのです‼︎

カーミラ・ダリア

でも…

水澤 天音

…(ギリッ

水澤 天音

澪月、あの二人を放せられる?

毒峰 澪月

…一時的になら

毒峰 澪月

直ぐに戦いに戻ると思うし、
意味ないんじゃぁ…?

水澤 天音

…だよね…

何処か焦った様子の天音。

成海 乃華

…天音、何かあるの?

乃華が聞くと、 天音は少し間を開け、頷く。

水澤 天音

…前

水澤 天音

セラさんにエールさんが
怪しいって聞いた時の言葉。

水澤 天音

…エールさんが、ですか?

セラ

…うん。

毒峰 澪月

…何で僕らに言うの?

セラ

…読みが合ってた場合。

セラ

ユリシスが危ないかも
しれないんだ…

水澤 天音

…ユリシスさんが?

セラ

おん…

セラ

…なりすますなら、
弱い子の方が楽だ。

セラ

生きてた理由は隠れてた
とかにすれば良いし、
攫うのも楽だ

セラ

だけど、あまり弱く無い
エールを選ぶのは何故か?

セラ

…うちはね

セラ

ユリシスに警戒されないため…

セラ

…“ユリシスの幼馴染”
っていう立場を
利用するためだと、考えてる

水澤 天音

_だから理由は何にしろ、
ユリシスを
狙っているのじゃないかと

水澤 天音

そう言ってて…

水澤 天音

…さっきの言葉を聞いて、
嫌な考えが浮かんだ

水澤 天音

あいつは…

水澤 天音

闇堕ちなんかをさせて、
ユリシスをあっちに引き込んで

水澤 天音

ユリシスの力を使って、
異世界に行って神を
探すつもりなのかも、って…

パーティーメンバー

…(ー天音)

カーミラ・ダリア

…だとしたら、
二人で戦わすのヤバくない⁉︎

水澤 天音

だから策を考えてる…‼︎

成海 乃華

ど、どうすれば…

マリア・ジュリスート

…澪月、一時的なら
離せるのですよね?

毒峰 澪月

あ、うん

マリア・ジュリスート

それなら取り敢えず
離した方がいいと思うのです…

水澤 天音

…そう、だね

水澤 天音

まずは二人を離して、
ユリシスの怒りを鎮めよう

水澤 天音

澪月

毒峰 澪月

…了解

毒峰 澪月

【影使い】

影が二人を捉え、 ユリシスをこっちに引き戻す。

ユリシス

…何

カーミラ・ダリア

突っ込みすぎ!

カーミラ・ダリア

あの感じは多分ユリシスが
一人で戦う事になるのを狙ってる

カーミラ・ダリア

敵の罠に嵌りかねないから!

ユリシス

ぱん、とユリシスさんが 自分で自分の頬を叩く。

ユリシス

…ごめん、
冷静さを欠いてた

ユリシス

ありがと

深呼吸をし、 剣を構え直すユリシス。

ユリシス

…作戦は?

水澤 天音

…ユリシスとカーミラが前衛

水澤 天音

澪月とマリアは
アルカナが来ないか警戒して

水澤 天音

僕は指示を出すから、
乃華は僕の護衛

パーティーメンバー

OK(ー天音)

ユリシス

…了解

水澤 天音

それじゃ開始!

それぞれが散っていく。

カーミラ・ダリア

【クリエイト:スキル】

カーミラ・ダリア

【風使い】

風を操り、 空に浮かぶフルーフへ飛ぶ。

ユリシス

…カーミラ、
危ないと思ったら下がってね

カーミラ・ダリア

ユリシスもね!

そこからは二人で連携して戦った。

挟み撃ちにしたり、 片方を囮として大技を撃ったり。

だけど流石は神と 言うべきなのか、 全てに対応し、 致命傷を避けていた。

フルーフ

…あれ、邪魔ね

そう呟いた先には天音と乃華が。

カーミラ・ダリア

二人とも…ッッ

叫ぼうとした瞬間、 前から不穏な声が聞こえた。

フルーフ

『好きに喰らえ』

そう呟き、フルーフが 右手の指を天音に向ける。

成海 乃華

_ッ⁉︎(スタッ

天音の目の前に立ち、 銃をフルーフに向ける。

直後。

 何かを抉る音がして、 光が私の横を通り過ぎ_

_乃華の左足を、引きちぎった。

成海 乃華

___ッッッッ⁉︎

いきなりの激痛に、 声も出せずに倒れる乃華。

私達はそれに気を取られ、 一瞬乃華の方を見る。

フルーフはその隙を 見逃さなかった。

フルーフ

『引き摺り込め』

そう唱えると、フルーフの後ろから 幾つもの黒い手が出てくる。

ユリシス

…あれは!

ユリシス

あれはアルカナの一部、
触れないで…!

カーミラ・ダリア

うわまじか…ッ

そう零しながら、 寄ってくる手を剣で払う。

乃華の方は? 止血しないと…

そう悩んでいると、 ユリシスが剣を大きく振りかぶる。

ユリシス

『断ち切れ』ッッ‼︎

そう払うと、 見えない壁に当たったのかのように 止まる手の大群。

ユリシス

一時的に結界を張った

ユリシス

これで傷の処置をして

そう小さな時計を投げられる。

それを受け止めて 乃華の元へ飛び降りる。

カーミラ・ダリア

(ストッ

カーミラ・ダリア

乃華!

成海 乃華

うぅ…ッッ

乃華は唇を強く噛み締めて 座り込んでいる。

カーミラ・ダリア

天音、これ!(ブンッ

水澤 天音

うん!(パシッ

水澤 天音

【鑑定】

時計にスキルを使い、 やり方を確認する天音。

頷いて乃華の傷口に手を翳す。

水澤 天音

“時よ止まれ”

そう呟くと、 なおも流れていた血が  ピタリと止まった。

水澤 天音

取り敢えずこれで
悪化は無いみたいだけど…

その声を聞き、 戻らないとと上を振り向く。

その時、フルーフがどこか 薄気味の悪い笑顔を浮かべた。

遠く、聞こえないはずなのに、 その言葉はしっかり聞こえた。

フルーフ

解放

その言葉と共にフルーフの奥から 黒い手とアルカナが 溢れ出していく。

どんどん結界に当たり、 結界が軋む。

カーミラ・ダリア

やばい…‼︎

そう飛びあがろうとした時、 焦った様子のユリシスと目が合う。

ユリシス

…ごめん

直後、私達の真下にゲートが出来、 私達は何処かに落とされた。

ユリシス

…(チャキッ

皆を外に出し、 フルーフに剣を向ける。

フルーフ

…あらあら、
あの子達を逃しちゃったのね

フルーフ

もっといじめたかったのに…

言葉を無視して斬りかかる。

ガキンッッッ

フルーフ

…ふふ

フルーフ

こんな力で仇を取るつもり?

ユリシス

…‼︎

スタン

フルーフ

…ふふ、
何で分かるのかって顔ね

フルーフ

私は全部知ってるわよ?

フルーフ

目の前で姉が死んだ事も、
貴方を庇って
友人が死んだ事も

フルーフ

貴方が死にかけて
助けるために死んだ
仲間がいる事だって

ユリシス

…何で

フルーフ

その子達は
どう思ってるのかしら?

フルーフ

貴方を許してないかしら?

フルーフ

何で助けなかったんだって

フルーフ

貴方のせいで死んだんだって

フルーフ

貴方がいなかったら…
死ななかったって

ユリシス

違う‼︎

強く剣を握る。

ユリシス

皆は…そんな事…

…分かってる

恨まれてるんじゃないかって

フルーフ

…さっきの子も、

フルーフ

貴方がいなかったら
あんなに酷い怪我
しなかったかもしれないわね…?

…もしかしたら

僕が…

フルーフ

貴方が

「「居なかったら       皆死んでなかった」」

ユリシス

…違う

ユリシス

違う違う違う…ッッ

ユリシス

皆は…優しいから…ッッ

痛い。

苦しい。

嫌だ。

 心に色んな感情がのし掛かる。

フルーフ

…苦しいでしょう?

フルーフ

辛いでしょう?

フルーフ

そんな事、
もう考えたく無いでしょう?

フルーフ

こっちへ来ましょう?

そう言って 差し伸べられた手のひら。

ダメな事。分かっていた。

…だけど、 もう何も考えられなかった。

終わりです☆ この投稿頻度、私偉い。うん。 てか前回のコメント欄で エールの死を悲しむ人が 思った以上にあってびっくり… 二話くらいしか出てへんぞ() ちなこの前の参加者は次回出ます。 バイ主〜

忘れ去られた世界で

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

129

コメント

14

ユーザー

‎( ꒪⌓꒪) エト⋯乃華ちゃんの左足ぃぃい!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚