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去年の夏の先輩と二人で見た花火を思い出す. 先輩が言った「来年も一緒に来ような___.」 って言葉が頭から離れない.
けど先輩は春に転校してしまった. もう二度と会えないって思ってた.
でもーーー浴衣姿で訪れた夏祭りの夜, 人混みの中で私の名前を呼んだのは, 忘れられない"あの人"だった____.
蒼真.
葵.
と寝転んでいる私は何度もその言葉を繰り返していた.
転校してしまった蒼真先輩. 私は何も言えなかった____. そんな自分が情けなくて, その時の思い出の写真だけが残っている.
ピロンッとスマホの通知が鳴った. 一瞬期待をしてしまった. 先輩じゃないかって.
けどその期待は直ぐに無くなった.
友達だった.
美咲.
葵.
美咲.
葵.
美咲.
葵.
美咲.
葵.
美咲.
美咲.
葵.
葵.
美咲.
美咲.
美咲.
美咲.
葵.
美咲.
葵.
美咲.
葵.
美咲.
美咲.
葵.
美咲.
美咲.
葵.
美咲.
美咲.
葵.
葵.
私の親友の美咲だ. 何時も私を励まして元気付けてくれる.
何時も申し訳ない気持ちでいっぱいだった.
なんて思いつつも何だかんだ準備をして. 浴衣で来た.もしかしたら先輩が来るかもという期待を, 胸に込めて____.
美咲.
葵.
美咲.
葵.
美咲.
葵.
分かってる. こんなにも冷たくしてしまってる事なんて. 申し訳ない気持ちでいっぱいだ.
こんなにも私の為に夏祭りに誘ってくれた親友に. 冷たく接するなんて酷い奴だ.
美咲.
葵.
美咲.
葵.
美咲.
葵.
美咲.
葵.
美咲.
葵.
美咲.
けど浴衣を着ている自分が何だか少し勇気をくれる.
美咲.
葵.
美咲.
美咲.
葵.
美咲.
葵.
美咲.
美咲.
美咲.
葵.
美咲.
美咲.
葵.
美咲.
葵.
美咲.
葵.
美咲.
葵.
結局私は美咲が言った通り, 「先輩にもう一度会えますように」 と書いた.
之が願うかは分からない. けど今までこんなものに願って何も願った事は無い.
そんな事自分が一番良く分かってる筈なのにな.
パァンッ!!!と花火の音が鳴り響いた.
美咲.
葵.
美咲.
葵.
葵ッ!!!と私の名前が呼ばれた気がした. けれども今は花火が上がっている. 気の所為かと思った.
けど違かった. 後ろを振り返ると大好きな先輩の姿だった.
葵.
蒼真.
葵.
美咲.
葵.
葵.
蒼真.
葵.
思わず私は涙を流してしまった.
美咲.
美咲.
蒼真.
蒼真.
葵.
蒼真.
蒼真.
葵.
蒼真.
蒼真.
葵.
葵.
蒼真.
葵.
蒼真.
葵.
葵.
貴方と見たい花火は綺麗でしたね.