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〇〇

〇〇

え、、?

更衣室に入ってジャージに着替えたんだけど。

シューズには、うっすらと血がにじんできていた。

〇〇

なんで、、

〇〇

痛、、!

スパイクか何かに踏まれた感覚だった。

さっきの子、スパイクなんか履いていたか?

顔しか見てないからそんなことわかるはずない。

〇〇

激痛で顔が上がらない。

でももうすぐ試合が始まる。

絶対に出るんだ。

すぐ治る。

私は更衣室から出て体育館へと向かおうとしたら

ジョングクとばったり会った。

ジョングク

ジョングク

ジョングク

ジョングク

試合

ジョングク

ジョングク

だから

ジョングク

ジョングク

早く

ジョングク

ジョングク

して

〇〇

なんでそんな片言なの?

〇〇

あ、うん

〇〇

わかった

ジョングクの目線が下を向いた。

ジョングク

足、、

〇〇

あ!足のことは気にしないで!

ジョングク

血出てるじゃん

〇〇

いや本当に大丈夫!

〇〇

じゃ、じゃあ先行くね

ジョングク

〜小さなダンボ〜

2年女子の部

B 25:27 C

2年男子の部

B 30:28 C

ありがとうございました!!

イル

イル

お疲れ様ー!!

バンビ

ボミおめでとう!!

ボミ

ボミ

ありがとうございます!

エル

あー惜しかったなぁー

バンビ

いい試合だったよ!

テヒョン

テヒョン

ふぅーやっぱ強いわージミンは

イル

お!男子もお疲れ!

ジミン

ジミン

いやテヒョンもうまかったよ!

ジミン

ボール奪われた時は一瞬焦った(笑)

テヒョン

でしょ(笑)

ジン

ジン

次はいよいよ1年だよ

エル

エル

ダンボ緊張していませんかね?(笑)

バンビ

どうだろう(笑)

イル

イル

案外平気だと思うよ

ホソク

ホソク

みんなー!

ホソク

鼻血ボーイが帰ってきたよー!

イル

あ!ナムジュン!!

イル

大丈夫?!

ナムジュン

ナムジュン

もう鼻血は止まったよ(笑)

バンビ

まだ鼻赤いじゃん(笑)

ジン

まぁ安静にね(笑)

ナムジュン

はい

1年女子の部

A組対C組の試合を始めます。

同時に1年男子の部

A組対C組の試合を始めます。

お願いします!!!

〇〇

イル

ダンボーーー!!!

イル

ジョングクーー!!

先輩たちがギャラリーから手を振ってくれた。

バンビ

ダンボのあの顔は緊張してんなぁ〜?(笑)

エル

ですね

ボミ

ダンボーーー

ボミ

練習試合みたいに楽しくー!!

ジミン

ファイティーン!!

ユンギ

ホソク

ジョングクもなんかそわそわしてないか?

ホソク

気のせいか?

ジン

どーだろー

ナムジュン

グク!!

ナムジュン

ファイティン!!

テヒョン

ナムジュンヒョンみたいに鼻血出すなよー!!

ナムジュン

余計なこと大声で言うなよ(笑)

ピーーーーーッ

試合がはじまった。

〇〇

早速パスが私にきた。

相手チームが両手を広げてゴールを守っていた。

私は腰を低くして相手の隙を狙ってゴールへと走っていった。

ボミ

早っ!

ジン

おぉー

そしてそのままレイアップシュート。

〇〇

ピーーーーーッ

バンビ

いえーい!!

バンビ

ナイスーーー!!

エル

エル

もう1本ー!!

その後相手のボールを奪ってはシュートをして、

〇〇

ピーーーーーッ

走って走って走りまくって、

〇〇

ピーーーーーッ

パスがまわってきたら打って打って打ちまくった。

〇〇

ピーーーーーッ

右足から血がさらに滲んできた。

痛くて苦しいけど、

ピーーーーーッ

そんなこと気にしない。

今日も飛び続けるんだ。

ユンギ先輩を超えるため。

お兄ちゃんのようになるため。

ピーーーーーッ

ホソク

ホソク

ダンボちゃんすごいな

ホソク

なんかイキイキしてるね!

イル

イル

ダンボのシュートは百発百中

イル

今日はまだ1回も外してないよ

ユンギ

イル

さすがにシューティングガードキングのユンギも焦ってくるでしょ?

ユンギ

ユンギ

知らねぇ。

イル

あ、そうやっていじけてどっか行くんだ?(笑)

ジミン

ジミン

あれ?ユンギヒョンどこに行くんすか?

イル

さぁー?

イル

トイレじゃない?

イル

イル

それか本当にいじけたか(笑)

『ねぇーチキやばいよ?!』

『あの〇〇ってやつめっちゃ活躍してるよ?!』

「今24:16でA組が勝ってる」

チキ

チキ

なんなのマジで、、

チキ

本当にうざいんだけど

チキ

先輩にチヤホヤされて調子に乗ってんじゃねぇよ、、

チキ

チキ

あーむかつく!!

チキ

イライラしてきた。

「スパイクの針で踏まれたらめちゃくちゃ痛いのによく耐えてられるよねぇー」

チキ

でもチキはちゃんと刺したから

チキ

後半戦は足が麻痺して動けなくなっちゃうよ

チキ

ユンギ

今なんつった?

チキ

?!

「、、、っ!!」

チキ

チキ

ユ、、

チキ

チキ

ユンギ先輩、、

『、、、やばい聞かれちゃった?((小声』

チキ

ピーーーーーッ

前半戦 女子の部

A 26:18 B

前半戦 男子の部

A 24:20 B

ジン

ジン

ジョングガー!

ジン

フリースロー

ジン

ナイスシュートだったぞ!

ナムジュン

後半戦も決めろよ!

ホソク

ファイティン!!

テヒョン

ジョングギー!

テヒョン

かっこいいぞー!!

ジミン

笑笑

ジョングク

〇〇

〇〇さん、足大丈夫ですか?

審判の先生が私のところに来てそう言った。

〇〇

〇〇

あ、

〇〇

はい

〇〇

全然大丈夫です!

ジョングク

歯を食いしばってなんとか痛みに堪えた。

後半も頑張らなきゃ。

バンビ

おーい!!ダンボーー

〇〇

あ、はい!

バンビ

さっきからずっと声かけてるのにー

〇〇

ごめんなさーい!(笑)

イル

ダンボーーー!!

イル

前半戦はちょー活躍できたじゃん!

ボミ

後半も頑張って!!

〇〇

ありがとうございます!

〇〇

がんばりまーす!!

ピーーーーーッ

ナムジュン

ナムジュン

お、ユンギヒョンおかえりなさい

ナムジュン

どこ行ってたんですか?

ユンギ

いや別に。

ユンギ

〇〇

ピーーーーーッ

バンビ

ダンボナイスシュート!!

イル

いけいけ!!

ユンギ

血が滲んでいる。

ギャラリーから見てもはっきりわかる。

スパイクの針で踏まれたら普通は立てないくらいの痛さだぞ。

〇〇

なのに

ピーーーーーッ

俺を超えるために。

兄貴のようになるために。

〇〇

ピーーーーーッ

ジン

どんどんシュート決めていくなぁー

ジミン

さすがですね

テヒョン

ダンボかっこいいー

相手チームも徐々に追い返してきて、点差は3点差だった。

ユンギ

残り時間あと3分

あいつは相手チームがシュートしたボールを奪った。

ドリブルしながらゴールに向かうところだった。

あいつが苦しそうな顔をしていた。

〇〇

、、痛っ!((小声

ユンギ

それでも状態を戻してシュートした。

〇〇

ピーーーーーッ

ホソク

おー!!

ナムジュン

でも相手チームも追いついてきた

ピーーーーーッ

相手チームのゴール。

あいつにボールがまわってきた。

ゴールに向かって走っていくところだった。

〇〇

、、っ!!

ユンギ

あ、、!

イル

ダンボ?!

〇〇

ユンギ

ジョングク

あいつは倒れた。

バンビ

ダンボ!!

バンビ

どうした?!

テヒョン

ダンボ!!!

試合は中断されず、相手チームのシュートはスリーポイントになって逆転された。

あいつはまだ倒れたままで足からは血が滲み出ていた。

ジン

ダンボちゃんの足が血だらけだよ?!

ボミ

嘘?!

試合が止まって体育館はざわめいた。

ジョングク

ホソク

ダンボちゃん苦しそうだよ

ユンギ

ユンギ

、、っ!

イル

ユンギ?!

〇〇

〇〇

、、っ!

突然右足の痛みが出て倒れてしまった。

起き上がりたくても立てなかった。

イル

ダンボ!!

お願い。

立って。

神さまお願いです。

立ってもう一度試合をさせてください!

〇〇

〇〇

はぁはぁ、、

〇〇

痛っ、、、

まだ私の使命は終わってないんです!

靴はもう血だらけで体育館の床にも血が飛び散っていた。

痛すぎて苦しい。

手で足を押さえようとしたら誰かに止められた。

〇〇

私の手を止めたのはユンギ先輩だった。

ユンギ

おい大丈夫か

〇〇

はぁはぁ、、

走りすぎて呼吸がまだ整ってない状態。

うまく喋れない。

ユンギ

そこへ左コートで試合していたジョングクが走って駆けつけてきた。

ジョングク

ジョングク

ヒョン

〇〇

ユンギ

保健室行って先生呼んで

ジョングク

はい

ジョングクは走って体育館を出た。

〇〇

足が麻痺して動かない。

周りにいる人たちは完全に私だけを見ている。

情けない自分に涙が出る。

ユンギ

ユンギ

ほら

ユンギ

立てるか?

〇〇

そう言って私をおんぶするユンギ先輩。

そのまま体育館を出た。

〇〇

こんな無様な姿で、ユンギ先輩は笑うだろうな。

そりゃそうだよ。

先輩を超えてやるとか言っといてだよ。

思い返すだけで嫌だった。

そして何よりも、お兄ちゃんに申し訳なくて。

お兄ちゃんにがっかりされる。

かっこいい姿見せられなくて、

やるべきところで何も出来なくて、、

〇〇

〇〇

ごめんなさい、、っ、

ユンギ

〇〇

ただただ涙しか出なかった。

保健室に連れて行ったらこいつはいつの間にか俺の背中で寝ていやがった。

〇〇

本当に小学生レベルじゃんかよ。

ベットに寝かせている間に先生は手当てをした。

右足が血だらけになっていた。

先生はあいつの足に包帯を巻いた。

ジョングク

ジョングク

どうなんですか?

先生

まぁこのまま放って置いたら危なかったよ

先生

先生

しかしよく我慢していたわね

先生

おそらく試合が始まってからの傷だろうね

ユンギ

イル

ダンボ大丈夫かな、、

ジン

ジン

まさかあんなことになるなんてね

イル

なんかダンボに悪かったな

エル

なんでですか?

イル

いやもっと早く怪我に気付けばよかったなって

イル

イル

ほらダンボって頑張りすぎて無理しちゃうから、、

ボミ

そーですね

ボミ

私ももっと早く気付いていれば

テヒョン

それにしてもユンギヒョンかっこよかったなぁ

ジミン

え?(笑)

テヒョン

だってあんな風に走ってダンボのところまで行ってさ

テヒョン

おんぶまでしてあげてさー

テヒョン

俺の時はあんなことしてくれなかったよ?

ジミン

いやあれはまた別でしょ(笑)

ホソク

てかテヒョンは羨ましいのか?(笑)

ナムジュン

嫉妬?(笑)

テヒョン

違いますよぉー

テヒョン

ユンギヒョンがあんな行動をとったのが珍しくてー

バンビ

うーん

バンビ

バンビ

まぁーそれにしてもダンボよく頑張ったよ

イル

うんうん

イル

後でダンボに会いに行こ

エル

ですね

目が覚めたら私は保健室で寝ていた。

部屋には私と保健室の先生がいたけど、

先生は椅子で居眠りしていた。

だからそーっと教室を出て体育館へと戻ろうとしたとき、

〇〇

ユンギ

勝手に教室から出たんだな。

〇〇

あ、、

まだ引き摺りながら歩いているけど、これくらいもう平気だもん。

でもこの人には危ないところ助けてもらったからお礼くらいはしないとだよね。

〇〇

〇〇

あの、、

〇〇

ありがとうございました

ユンギ

何が?

〇〇

〇〇

保健室まで運んでくれて

〇〇

ありがとうございました。

ユンギ

ただ怪我人運んだだけだよ。

だからそれに対してありがとうございましたって言ってんの!

何回言えば気が済むんだよ、、。

〇〇

い、いやだから、、

いや違う、、。

ユンギ

お礼もそうだけど。

謝らなくちゃいけないんだ。

〇〇

ユンギ

気にすんな。

〇〇

え?

ユンギ

お前のプレーは

ユンギ

たしかに凄かった。

〇〇

ユンギ

でもまだ俺を超えていない。

〇〇

ユンギ

今日はゆっくり休め。

〇〇

ユンギ

足が治ったら

冷たい声で、すごい怖いはずなのに。

ユンギ

また飛んでみろ。

先輩にそう言われて嬉しかった。

〇〇

〇〇

はい!

ユンギ先輩は睨んでその場から去った。

いつもだったら

なんだあの態度!!とか心の中で思ってしまうけど、

今日のユンギ先輩はなんだか優しかった。

もっと頑張る!頑張りたい!

また努力して先輩を超えてみせる。

私は空を見上げて微笑んだ。

この作品はいかがでしたか?

320

コメント

4

ユーザー

続きはいつ出しますか?

ユーザー

めっちゃなんかカッコいいです😆

ユーザー

まじで感動します... 続き楽しみです!

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