体育館に戻ったら別のクラスが戦っていた。
ホワイトボードにはここまでの試合結果が書いてあった。
それを見た瞬間、私は愕然とした。
〇〇
〇〇
32:36でC組が勝っていた。
前半戦ではかなりの点差でA組が勝っていたのに、
後半戦、徐々に点差を縮めてきたC組。
そして私が倒れたのと同時に、
スリーポイントで逆転された。
私はたかが足の痛みに負けたんだ。
〇〇
痛みに勝ってさえいれば、、。
悔しくて拳を強く握っていると、
誰かが私の肩に手を置いた。
〇〇
振り向いたら、
イル先輩の人差し指がほっぺに突っ込んできた。
〇〇
イル
これ地味に痛くて好きじゃないんだよね、、((小声
イル
イル
イル
イル
先輩はまだ指を離さなかった。
〇〇
〇〇
〇〇
〇〇
〇〇
〇〇
イル先輩は目を細めて笑っていた。
いじっているのか?
イル
やっと話してくれた。
イル
〇〇
〇〇
イル
イル
イル
イル
イル
〇〇
イル
〇〇
〇〇
〇〇
〇〇
イル
〇〇
〇〇
〇〇
〇〇
イル
〇〇
イル
〇〇
イル
〇〇
イル
イル
イル
〇〇
〇〇
ユンギ先輩が、、ですか?
ユンギ
そう
ユンギ
イル
イル
イル
イル
イル
ユンギ
ユンギ
イル
ユンギ
イル
ユンギ
イル
イル
ユンギ
ユンギ
ダンボが試合している間、
ユンギは一旦体育館から出たんだ。
そしたら
ユンギ
ユンギ
イル
イル
ユンギ
イル
イル
イル
イル
やっぱりスパイクで踏まれたんだ、、。
もしかして更衣室から出た時ぶつかった子が2年のサッカー部だったのかな、、?
あの可愛らしい子がスパイクで踏んだ?
〇〇
イル
でもまだその子だって確定したわけじゃない。
だって踏まれたらその場で痛いって気付くはずだもん。
その人にもう一度会いたい。
〇〇
〇〇
イル
イル
イル
イル
〇〇
〇〇
イル
イル
〇〇
イル
イル先輩は優しいな、、。
なんだか、、
〇〇
昔のお母さんみたい、、
〇〇
イル
球技大会は終盤を迎えた。
それぞれの種目は決勝戦でどのクラスも熱く戦っていた。
そして
それでは各種目ごとに結果発表をしたいと思います。
次々と結果発表をしていく。
バスケットボール
テヒョン
テヒョン
ジン
1年女子の部 優勝は
D組
〇〇
1年男子の部 優勝は
A組
〇〇
バンビ
テヒョン
ボミ
エル
〇〇
ジン
ジン
〇〇
〇〇
ホソク
ジョングク
ジョングク
ジョングク
自分が負けた分、ジョングクが点を入れてくれた。
優勝は嬉しい。
たとえそれが男子の部だったとしても。
けど正直なことを言うと、
自分の手で優勝を掴みたかった。
〇〇
自分の右足の包帯を見るたびにイライラして歯を喰いしばってしまう。
2年女子の部 優勝は
C組
ボミ
エル
2年男子の部 優勝は
A組
ボミ
ジミン
ジミン
ジミン
テヒョン
テヒョン
ジミン
テヒョン
ジミン
3年女子の部 優勝は
A組
ボミ
イル
バンビ
〇〇
エル
男子の部 優勝は
D組
イル
ナムジュン
ジン
ジン
バンビ
バンビ
ナムジュン
結果発表の後は表彰式。
3年生は最後の球技大会だったため、泣いて喜んでいる人もいた。
球技大会が終わったら次の行事はなんだろう。
以上を持ちまして
竜驤高校の球技大会を閉会いたします。
球技大会が終わったあと、
私はお兄ちゃんの元へいって球技大会のことを話した。
〇〇
〇〇
〇〇
〇〇
〇〇
お兄ちゃんはがっかりするだろうな。
でもお兄ちゃんには怒られなかった。
〇〇
〇〇
〇〇
〇〇
〇〇
〇〇
本当にこうやって言ってたんだよね、、(笑)
昔も容赦なくボールを顔面に投げてくるし。
〇〇
お兄ちゃんは優しく微笑んでいた気がする。
「まだチャンスはある。だから怒らない。」って
〇〇
〇〇
〇〇
そう聞いたら教えない!って。
このチャンス逃したら今度こそ怒るって言われた。
〇〇
〇〇
球技大会が終わって今はもう6月の後半。
球技大会というイベントが終わっても部活はずっと続く。
〇〇
〇〇
私はまだ足が治っていないため見学というかマネージャーというか。
バンビ
声出しとボール拾いと審判。
楽かもしれない。
エル
〇〇
ここのバスケ部はメニューはハードだし土日も容赦なくある。
疲れるし大変だからいいかもしれないけど。
ボミ
〇〇
やっぱり走ってボールを打ちたい。
飛んでシュートしたい。
〇〇
先輩を見ているとうずうずして悔しい。
ピーーーーッ
〇〇
〇〇
イル
各4つのコートで練習する先輩たち。
〇〇
そこへ
あの〜
眼鏡をかけた人が体育館にきた。
先生なんだろうけど、誰だかわからなかった。
〇〇
でもまずは挨拶くらいしないとだよね。
あ、どうもこんにちは!
そう言ってその人は私の足に視線をおくる。
〇〇
〇〇
〇〇
足大丈夫ですか?
やっぱ見ちゃいますよね。
こんな大きい包帯巻いてたら見ちゃいますよそりゃー。
あー嫌だ、、。
〇〇
あー(笑)
お大事にしてください。
てかまず誰だ?
〇〇
どちらさまですか?って聞こうとしたら、
バンビ
バンビ
バンビ先輩走ってこっちに向かってきた。
バンビ
スサヤ
スサヤ
バンビ
バンビ
私だけかな。
ついていけてないの。
スサヤ
シドコーチってついこのないだまでちょーハードなメニューを入れてきた顧問的な人でしょ?
入院っていきなりじゃん。
バンビ
バンビ
エル
ボミ
イル
イル
はい。これは完全に置いていかれたね。
この人は誰よ、、。
バンビ
バンビ
そう言ってバンビ先輩が私の肩に手を置いた。
バンビ
バンビ
〇〇
スサヤ
バンビ
バンビ
〇〇
バンビ
スサヤ
バンビ
おちびちゃんって、、。
スサヤ
〇〇
イル
ボミ
エル
〇〇
〇〇
スサヤ
スサヤ
バンビ
バンビ
〇〇
消えた竜?
エル
エル
スサヤ
スサヤ
イル
バンビ
スサヤ
イル
バンビ
体育館中に響き渡る雄叫び。
鼓膜が破れる。
〇〇
ボミ
〇〇
ボミ
ボミ
〇〇
イル
イル
バンビ
バンビ
バンビ
〇〇
スサヤ
スサヤ
スサヤ
バンビ
イル
ボミ
え、、
嘘、、山って言った?
バンビ
バンビ
バンビ
バンビ
スサヤ
イル
スサヤ
スサヤ
〇〇
スサヤ
イル
イル
ボミ
スサヤ
〇〇
スサヤ
スサヤ
イル
バンビ
切り替え早っ、、(笑)
スサヤ
〇〇
エル
真神高校って。
**が行ったところだ。
〇〇
〇〇
ボミ
ボミ
あれからどうしてたんだろう、、
もちろんバスケやってるよね。
イル
イル
〇〇
イル
イル
バンビ
〇〇
スサヤ
スサヤ
イル
スサヤ
バンビ
部活は終盤へと向かっていた。
先輩たちはそれぞれ学年で分かれて1on1の練習をしていた。
イル
バンビ
イル先輩の素早い動きでバンビ先輩を振り切ってシュートを決める。
〇〇
イル先輩早い!
エル
ボミ
エル
エル先輩がボミ先輩の隙を狙ってボールを弾き出した。
〇〇
エル先輩の守備力は本当に凄い!
あーーーバスケしたいいい!!
ジミン
〇〇
いつの間にかジミン先輩が隣にいて焦る。
いきなりすぎないか?!
ナムジュン
ナムジュン先輩まで?!
いつから隣にいたの?!
バンビ
すると男バスが次々と体育館に入ってきた。
ホソク
ホソク
エル
テヒョン
〇〇
〇〇
ジン
ジン
ソクジン先輩が私の足を見てそう言った。
〇〇
ユンギ
は?!
いやあんたもいつの間にいたのかよ!
昨日は優しかったのにもう冷たいじゃんかよ。おい。
〇〇
〇〇
ジン
男バスが集まったってことは、
スサヤ
スサヤ
スサヤ
ジョングク
ジョングク
テヒョン
スサヤ
ジミン
スサヤ
〇〇
ジョングクが1人だけ置いていかれてるから優しいクラスメイトの私が教えてあげよう。
〇〇
ジョングク
ジョングク
はい、安定の棒読みね。
スサヤ
スサヤ
ナムジュン
体育館の端にあるホワイトボードの前に男女バスケ部が座った。
スサヤ
スサヤ
テヒョン
ジミン
〇〇
今日も元気だ〜、、(笑)
スサヤ
スサヤ
スサヤ
スサヤ
スサヤ
スサヤ
スサヤ
バンビ
バンビ
スサヤ
バンビ
バンビ
バンビ
ホソク
ホソク
ホソク
バンビ
スサヤ
スサヤ
スサヤ
スサヤ
スサヤ
いや流石にそれは当たり前でしょ?
お風呂なんて一緒に入ったらとんでもないわ!!
スサヤ
スサヤ
スサヤ
ジン
スサヤ
え、何スパルタランニングって、、!
怖いじゃん!
この先生、見た目めちゃくちゃ優しそうなのに実際はそれとは逆になるのかな?
部活鬼マスターかな?怖いよ!
スサヤ
スサヤ
ボミ
ジミン
〇〇
ユンギ
スサヤ
スサヤ
スサヤ
スサヤ
スサヤ
はい!!
スサヤ
イル
ナムジュン
スサヤ
〇〇
スサヤ
スサヤ
〇〇
エル
〇〇
〇〇
エル
エル
〇〇
〇〇
エル
エル
〇〇
〇〇
ユンギ
スサヤ
足を怪我してただボール拾いとか声かけくらいしか出来なかった。
だから部活が終わった後、先輩たちには先に帰ってもらって体育館を掃除していた。
〇〇
ユンギ
〇〇
また急に現れやがったよ〜。
なんか合図くらいほしいんだけど。
そんな急に来たら困るんだけどぉ!
男バスの人たちってみんな幽霊かって言うくらいスーって現れるよな。
〇〇
〇〇
ユンギ
〇〇
ユンギ
〇〇
〇〇
〇〇
〇〇
〇〇
〇〇
ユンギ
うわぁ〜質問しちゃったー。
これいつも思ってたんだよね。
なんでいつも帰り遅いんだろーって。
いやそれ今聞くか?自分。
いやでもこの前の部活も最後1人だけ残ってたし、
私が掃除じゃない日も「先帰っててー。」とか言ってたし。
この先輩本当謎。
〇〇
〇〇
ユンギ先輩、なんか俯いて何も言わなくなってる。
聞かない方がよかったかな、、
〇〇
ユンギ
ユンギ
いやちゃんと答えてほしかったけどね。
私がまたモップ掛けをしたら、
ユンギ
ユンギ
〇〇
ユンギ
ユンギ
ユンギ
〇〇
ユンギ
〇〇
そんなこと聞かれるとは思わなかった。
いきなり家族のことを言われたら、、。
そりゃ驚くでしょ。
てかその質問やめてほしい、、。
兄妹なんて、、。
〇〇
〇〇
〇〇
ユンギ
〇〇
ユンギ
〇〇
〇〇
〇〇
〇〇
ユンギ
〇〇
〇〇
〇〇
ユンギ
〇〇
〇〇
〇〇
死んだなんて言いたくない。
辛い。悲しい。苦しい。
〇〇
〇〇
〇〇
ユンギ
〇〇
〇〇
家に帰ったら、
母
母
〇〇
最近私が帰ってくるとお兄ちゃんと勘違いしているんだよね。
それでリビングに入ると、
母
母
母
こんな感じよ。
〇〇
今日は話さなきゃいけないことがあるんだ。
〇〇
母
〇〇
〇〇
〇〇
〇〇
母
母
母
〇〇
そりゃ無理だよね。
3万円ってそう簡単に出せるもんじゃないよね。
お兄ちゃんだってきっと自分で出したんだろうな。
あとはあの人が出してくれたんだろうな、、。
〇〇
私のお父さんってどこにいるんだろう。
コメント
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PiNoKiOさんのストーリー大好きです!
楽しみにしてます
すごく楽しみです