黒尾美羽
お、お兄ちゃん?
黒尾 鉄朗
美羽さ、2年前からときどき壁を感じる時があるんだけどさ
黒尾 鉄朗
なんで?
黒尾美羽
……
黒尾美羽
(あぁ、もうめんどくさい)
黒尾美羽
(いずれは事実を知らされるし……)
黒尾美羽
(あぁ、もう、めんどくさいな)
黒尾美羽
……
黒尾美羽
しょうがないじゃん……!
黒尾美羽
私達に血の繋がりは、ないんだから!
黒尾 鉄朗
……やっぱり知ってたんだな
黒尾美羽
他人なんだから
黒尾美羽
壁を置いたっていいじゃない!
黒尾 鉄朗
血が繋がっていようがいまいが、
黒尾 鉄朗
俺たちは、家族だ
黒尾美羽
……
黒尾美羽
私は、そう思わない
黒尾美羽
お兄ちゃんなんか、大嫌いよ
黒尾 鉄朗
……
黒尾 鉄朗
ずっと、ずっとそう思ってたのか?
黒尾美羽
そうだよ
黒尾美羽
思ってた
黒尾美羽
悪い?
黒尾 鉄朗
美羽、言っていいことと悪いことの区別もできないのか
黒尾美羽
できないよ
黒尾美羽
もう、私たちは
黒尾美羽
……
黒尾 鉄朗
美羽、
黒尾美羽
うるさいっ!
美羽が走り去る
黒尾 鉄朗
……はぁ
黒尾 鉄朗
美羽……
黒尾美羽
お兄ちゃんなんか、お兄ちゃんなんか
黒尾美羽
( •̥ ˍ •̥ )
黒尾美羽
……はぁ
黒尾美羽
どこ行こう
黒尾美羽
今、家に帰りたくないし
黒尾美羽
研磨?いや、お兄ちゃんに連絡とかするに決まってる
黒尾美羽
雪絵先輩達……?
黒尾美羽
いや、多分何があったか聞いてくるよね
黒尾美羽
1番、心配かけたくないし
黒尾美羽
……
黒尾美羽
赤葦先輩……?
黒尾美羽
私に干渉してこなさそうだし、お兄ちゃんにも連絡しない、よね?
黒尾美羽
……よし
(📞^o^)トゥルルルルル…
黒尾美羽
(でないか……そうだよね)
赤葦京治
はい
黒尾美羽
!
黒尾美羽
あ、もしもし!
赤葦京治
美羽?
黒尾美羽
はい!
赤葦京治
どうしたんだ?
黒尾美羽
その、泊めて欲しいなぁって
赤葦京治
……え?
黒尾美羽
……さすがに無理ですよね
赤葦京治
……いいよ
黒尾美羽
……え?
黒尾美羽
嘘、え?!
黒尾美羽
いいんですか?!
黒尾美羽
ご両親とかは?
赤葦京治
大丈夫です、何とかします
黒尾美羽
ありがとうこざいます
赤葦京治
家の場所分かりますか?
黒尾美羽
(敬語になってる…)
黒尾美羽
家の場所、わかんないです
赤葦京治
向かいに行きます
赤葦京治
今、どこですか?
黒尾美羽
…△△公園です
赤葦京治
分かりました
赤葦京治
行きますね
黒尾美羽
ありがとうございます!
赤葦京治
美羽
黒尾美羽
赤葦先輩
黒尾美羽
敬語になってましたよ笑
赤葦京治
あ、ごめん?
黒尾美羽
(赤葦先輩って意外と可愛い)
赤葦京治
じゃあ、こっち
黒尾美羽
あ、はい
黒尾美羽
……き、聞かないんですね
赤葦京治
え?
黒尾美羽
その、泊めて欲しいって言ったこととか
赤葦京治
あー、わざわざ俺にしたってことは、聞かれたくないってことじゃないの?
赤葦京治
美羽に干渉しなさそうな俺にした、みたいな
黒尾美羽
当たってる……!
黒尾美羽
まぁ、聞かれたとしても心配しなさそうな人が良かったんです
赤葦京治
……
赤葦京治
心配するに決まってる
黒尾美羽
え?
赤葦京治
心配するから、泊めてあげるんだけど
黒尾美羽
……(//・_・//)
赤葦京治
え?
黒尾美羽
そ、その
黒尾美羽
心配されてるとは思ってなくて//
黒尾美羽
私、意外と心配されたかったのかもです笑
赤葦京治
無理して、笑わなくていいと思う
黒尾美羽
え……?
黒尾美羽
…( ´ •̥ ̫ •̥ ` )
黒尾美羽
(。o̴̶̷̥᷅ωก̀。)グチュン
黒尾美羽
˚‧º·(´ฅωฅ`)‧º·˚
赤葦京治
……
赤葦京治
我慢してたんだな
黒尾美羽
(இдஇ; )
赤葦京治
……着いたけど
赤葦京治
まだ、泣いてるのか?
黒尾美羽
さすがに20分以上歩き泣いてませんよ
赤葦京治
約20分だけど
黒尾美羽
……
黒尾美羽
まぁ、細かいことは気にしちゃダメですよ!
赤葦京治
……
赤葦京治
じゃあ、家入るぞ
黒尾美羽
はいっ!
次回!赤葦とお泊まり編!お楽しみに!