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蓮
暇72
蓮
それは一件のダイレクトメッセージから始まった。 普通にしていれば関わりのない、歌い手グループからのメッセージ。
暇72
蓮
暇72
話しが見えない、いや。 話しが見えないフリをしているというのが正しいのだろうか。 『彼』がどこまで自分のことを知っているのか、そしてそれは正当な願いなのか、それを見極めることが今は重要だ。
蓮
暇72
暇72
仕方がない、か…… 彼の願いを聞き届けた後に、判断したって遅すぎることはないだろう。
蓮
暇72
内容は実によくある話だった。 肥大化した過激なストーカー…すでにこさめさんという方が攫われたらしい。 そして次はいるまさんやLANさんが捕まる。その情報を聞いた暇72さんはいてもたってもいられず、僕に相談したらしい。
暇72
蓮
表示された通知を見て驚いてしまった。 みこと、彼と同じ歌い手グループに所属している。 もしかしたら、もしかするのかもしれない。 同業者である白虎に「そっちにむかう。」とだけ連絡をした。
蓮
暇72
面倒なことに巻き込まれたという自信はあるが……これきりになるなら、安いものだ。 そう自分に言い聞かせるしかなかった。
とある踏切にて。
白虎
蓮
前方からやってきたのはフードを深くかぶった女。 本能的に察知する、他の者とは違う感覚。
白虎
ストーカー
蓮
そう言って俺が見せたのは暇72さんからもらったこさめさんの写真。 瞳が揺れ、視線が横に向いた。 動揺、その感情は酷く表に出やすい。
白虎
言質を取った白虎は嬉々として女の手首に手錠をかけ、首筋にナイフを当てた。
白虎
蓮
白虎
蓮
そのままでは、きっと面倒だから。 それが率直だった。 相手の都合など、考える気すらない。
蓮
通話
00:14
こさめさんのことを伝えてすぐに切った。 そして、白虎と俺は中に入っていった。
ストーカー
白虎
白虎は相手を諭す気もなく正論をズバズバと言い続けていく。 その間に俺は部屋の探索をし、こさめさんを見つけた。白い布で目隠しをされていた彼は、酷く怯えているようだった。
暇72
こさめ
暇72
二人は抱きしめあった。 その光景を見たが……白虎も俺も何も感じることは出来なかった。
白虎
蓮
暇72
二人は驚き後ろを振り返った。
暇72
白虎
白虎はそう軽口を叩くと、手をひらひらと振ってストーカを抱えたまま退室。 俺は、軽く会釈をしてからその場を去った。