牧姫 かえ
……いいのかな
牧姫 かえ
こんな…、ことしちゃって、、
美甘 桜子
……いいんじゃない?
美甘 桜子
だって、もう
カエの親は弟くんにしか目がないんでしょ
カエの親は弟くんにしか目がないんでしょ
美甘 桜子
だったらカエが私の部屋に居候した所で
探しに来ないでしょ
探しに来ないでしょ
美甘 桜子
たとえ警察に連絡されたとしても
どう考えたって親が悪いしそんな真似はしないと思う
どう考えたって親が悪いしそんな真似はしないと思う
牧姫 かえ
……それも、そっか
美甘 桜子
あー!
美甘 桜子
なんかカエの『ハヤテくんに好きって言えない』とかくだらなく思えて来ない?
美甘 桜子
なんだか家族の事情が可哀想すぎてね
牧姫 かえ
あ、あはは、、、
美甘 桜子
さ、いつまで居るかは分からないけど
これから同居よろしくね!
これから同居よろしくね!
牧姫 かえ
うん!
牧姫 かえ
……
牧姫 かえ
……え?
美甘 桜子
え?
牧姫 かえ
同居!?
牧姫 かえ
え!?な、なんで……!?
美甘 桜子
いやいやさっき私言ったじゃん居候って
牧姫 かえ
聞いてないよ聞いてたけど…!!
美甘 桜子
どっち…
牧姫 かえ
ええ、、じゃあ私これからここで暮らすの?
美甘 桜子
……嫌なら戻ってもいいけど
戻って嫌な気分して欲しくないんだけど
戻って嫌な気分して欲しくないんだけど
美甘 桜子
いいの?
牧姫 かえ
それは……
牧姫 かえ
……
牧姫 かえ
ううん、私、、ここに居たい……
美甘 桜子
よく言えた!
美甘 桜子
その調子で自分の気持ちも伝えて行けるようにしよ?
牧姫 かえ
う、うん……
牧姫 かえ
(なんか、変な感じ)
牧姫 かえ
(友達の家に夜までいるなんて)
牧姫 かえ
……でもさ
牧姫 かえ
私……今こっそり家に行くよ
牧姫 かえ
明日学校だし、制服とか取りに行かないと
美甘 桜子
あー…それはそうだね
美甘 桜子
気をつけてね
牧姫 かえ
うん
牧姫 かえ
……
午後8時32分
リビングから 楽しそうな子供の声が聴こえる
牧姫 かえ
…(玄関にも、階段にも誰もいない)
牧姫 かえ
(今、、!)
かえは小走りで 自分の部屋へ急ぐ
ガチャ
牧姫 かえ
……!!
カエの母親
──────おかえり
牧姫 かえ
(え、?家具が、、)
カエの部屋にある家具はほぼ全て 無くなっていた
部屋の隅には ルイの勉強机が置かれている
カエの母親
ルイの部屋を広くしたくて 家具は今新しい貴女の部屋に置いてるの
カエの母親
そういう事だから、把握よろしく
牧姫 かえ
……っ