ゲーム開始から数十分ほど経った頃
愛とリユは鬼の操作をしていた
リユ鬼
愛鬼
リユ鬼
愛鬼
リユ鬼
愛鬼
2人の鬼が歩いていると、咲希のグループに遭遇する
悠羅
日二
咲希
萌架
4人は逃げようとするが…
ザシュッ!
ドカッグチャッ!
悠羅
日二
咲希
萌架
4人は鬼達によって殺害される
愛鬼
リユ鬼
愛鬼
リユ鬼
2人は新たなターゲットを求めて歩き進めていく──
12時
悠斗達のグループは武器供給エリアで食料を取ってきて、近くの教室で食事を取っている
すると、鬼が2体やってくる
悠斗
幽乃
幽乃
凜叶
悠斗達が逃げ出そうとするも、鬼達は悠斗達を追いかける
凜音
凜音や静久は悲鳴を上げながら逃げるが…
バシュン!
風を切り裂くような音が聞こえた
悠斗
静久
悠斗が振り返ると、静久の体が真っ二つになっていた
悠斗
悠斗は剣を構えた
幽乃
祐穂
凜叶
幽乃、祐穂、蒼、凜叶、亜朱花も立ち向かう
幽乃
祐穂
幽乃はナイフ、祐穂は刀で切りかかるが、鬼のうちの片方が腕を大きく振るう
祐穂はギリギリ当たらなかったが、幽乃は直撃
壁に叩きつけられ、当たり所が悪く頭から血を流す
幽乃
祐穂
近くにいた人は固まる
その隙にもう片方の鬼が切り裂く風を繰り出す
蒼
その音に早くも気づき、何人かは避けることはできたが…
凜叶
亜朱花
2人は反応が遅れて死んでしまった
凜音
友花
呆気に取られる仲間達
そのうちの蒼の死角からリユが拳を振るっていたことに気付いた悠斗は蒼に駆け寄る
悠斗
いつぞやの逆のように、悠斗は蒼を突き飛ばす
蒼
そして、振るわれた拳は悠斗に直撃する
ゴンッ!!
悠斗
蒼
凜音
悠斗は自分を呼ぶ声を聞きながら意識を手放した──
ガバッ!!
悠斗が体を起こすと、そこは自分の部屋のベッドの上だった
悠斗
幽乃や蒼達とよく話し合いで集まるあの部屋だった
悠斗
悠斗
しばらく考えていると、だんだんと眠くなってくる
悠斗
そして、再び意識を手放した
ガバッ!!
再び目を覚ますと、そこは同じ部屋だった
悠斗
悠斗はこのままじっとしていても、また意識を失うと判断し、情報を集めることにした
立ち上がって机に近寄ると、そこにはタブレットがきちんと置かれていた
悠斗
それを立ち上げると、中身は悠斗がゲーム中で使っていたタブレットそのままだった
そして悠斗がタブレットを確認していると、再び眠気が襲ってくる
悠斗
目の前が暗くなりながら最後に視界に捉えたのは、タブレットに表示された12時34分の文字だった
ガバッ!!
またもや目を覚ますと、再びベッドの上
悠斗
きちんと机の上に置かれているタブレットを見ると、そこには15時01分の文字
悠斗
悠斗
ただ、どこを見ても部屋の中におかしなところは無い
外へ出ようとしても、鍵がかかって開かないくらいだ
何とか情報を掻き集めようとしても、眠気が襲ってくるだけだった
悠斗
タブレットに目を向けると、15時11分の文字
10分しか経っていないのか…そう思うと同時にまた意識を失った
悠斗は何回同じことを繰り返したのだろうか
時刻は17時12分であった
すると突然、部屋の様子がおかしくなる
カタカタカタ…
悠斗
悠斗が部屋を見渡すと、部屋中のものが微かに揺れている
悠斗
そう呟いた瞬間、揺れは大きく、立っていられなくなる
悠斗
そして、壁や床、そして部屋の物々はまるで映像が乱れているようにぐにゃぐにゃとしだす
悠斗
悠斗はわーむ…すなわち吹夏の声を思い出した
私はこのゲームをぶっ壊すつもりでいる
悠斗は察する
悠斗
そう思うのも束の間
壁や床一面に「!ERROR!」の文字が大量に現れた
地面も地震どころでは無い激しい揺れが起きている
そして、声が聞こえる
エラー発生。
エラー発生。
莫大なシステム負荷により、ゲームの継続が不可能です。
直ちにシステムを最小稼働にしてください。
繰り返します──
何回も何回もこの声は繰り返し聞こえた
悠斗
悠斗は、疑問を抱きながら、意識を失った──
エラー発生。
エラー発生。
莫大なシステム負荷により、ゲームの継続が不可能です。
直ちにシステムを最小稼働にしてください。
吹夏
吹夏
吹夏
吹夏
吹夏
吹夏
エラー発生。
エラー発生……
ゲームの継続が困難となりました。
ただ今よりシャットダウン及びデータ初期化を開始します。
読み込みデータを全て初期化します──
乱れた世界にところどころ黒い穴が空き、それは数が増えていく
吹夏
吹夏
黒い穴は吹夏を、そして世界を、全て包み込んだ──
悠斗
目が覚めるとそこは……
悠斗
現実世界だった
悠斗
悠斗は外に出る
そこには蒼と幽乃がいた
悠斗
幽乃
蒼
悠斗
蒼
蒼
蒼
幽乃
幽乃
蒼
悠斗
蒼
蒼
リユ
愛
悠斗
リユ
愛
愛
幽乃
リユ
リユ
愛
蒼
悠斗
悠斗は呟いた
そして、生きて現実世界に帰ってきたことを喜んだ──
吹夏
吹夏
吹夏は現実世界で目を覚まし、自分の手のひらを見た
吹夏
そして、窓を開け、空を眺めながら呟く
吹夏
吹夏
吹夏
吹夏
吹夏
吹夏
…………
メインシステムを確認できません。
メインシステムを設定してください。
…………
メインシステムを確認できません。
メインシステムを設定してください。
…………
内蔵されたプログラムにより、ゲームを消去致します。
──ザザザッ…
ブツッ