3時のキス

桃黄・青黄含みます 地雷さん注意 人によってハピエンバトエン分かれます。 誤字脱字は許してください。 アンチコメなどはお断りしています。 通報・アンチコメ❌

START→→→

愛とか恋は

永遠とか無限なんかじゃない

いつかは終わりが来ることも知らずに

ただ不器用に伝えてた「スキ」を つけ取りきれずに

捨てた―

さとみ視点

多分るぅとの「スキ｣と俺の「好き」は、少しのすれ違いがあったんだ

少しづつ

少しづつ

毎日、毎週、毎月。少しづつ 重ねる度につり合わなくなって

ちょっとづつ崩れ落ちていった

おやつを食べた3時過ぎ、るぅとからのキスのおねだり

このキスが最後になるとも知らずに

このキスはいつもと違って

冷たいような

諦めているような

味が無くなったガムの味に似ていた

1人分の愛を2人で分け合う

いつも"君"の方が貰う数が少なくて

ずっとずっと我慢させてたよね

ガチャ

気づけなくて

ごめんね―

デートの帰り道。 アスファルトに2人の影が伸びて

夕焼け空に6時半を知らせるチャイムが響く

「また会えるよね」

そう言いかけて言葉が出ない

俺とるぅとの「愛」を2人で 分け合う

いつも俺ばかり貰ってたのに

「俺も好きだよ」 「ありがとう」

の大事なことさえ伝えられずに

何も出来ずに

ごめんね―

〜

足りない何かを差し出してくれた"君"

あの時、ちゃんとありがとうって言えたらな―

その声は今でも、俺の中からずっと

消えない―

当たり前のようにこの幸せが続くこと

信じて疑いもしなかった

「サヨナラ」の意味に気づけなくて

小さな背中を見ていた

1人分の愛を2人で分け合う

甘さも、ほろ苦さも 分け合った

るぅとがいる幸せに気づけなくて

今さら涙があふれた

"君"から貰った気持ちを握りしめて

ねぇ

今なら、言えるよ。

―"ありがとう" 初恋の人―

❦ℯꫛᎴ❧