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夕暮れに差し掛かった廃ビル群。
結界の帳が下ろされ、街の喧騒が遠ざかる。
補助監督
補助監督
補助監督が読み上げる。
釘崎 野薔薇
釘崎 野薔薇
釘崎が、釘を弄びながら言う。
虎杖は軽く伸びをした。
虎杖 悠仁
ーーその横で。
結月は静かに帳の結界を見つめていた。
伏黒 恵
伏黒が声をかける。
結月
伏黒 恵
結月
結月
伏黒の表情が微かに変わる。
だが、虎杖は気にする様子もなく、先に歩き出した。
虎杖 悠仁
廃ビル内部。
崩れた床。
湿った空気。
奥から、低く粘つくような気配が漂ってくる。
釘崎 野薔薇
釘崎が呟いた瞬間ーー
床が裂けた。
虎杖 悠仁
虎杖が叫ぶ。
裂け目から、大きな腕が飛び出し、伏黒を狙う。
伏黒 恵
伏黒が術式を組もうとした瞬間。
空気が揺れた。
乾いた音が響く。
ーー硝子が擦れるような、微かな響き。
呪霊の腕が触れた瞬間、
軌道がーー弾かれた。
伏黒 恵
腕は伏黒を掠めることすらなく、壁へ叩きつけられる。
砕けたコンクリートが崩れ落ちる。
伏黒が振り向く。
そこにいたのはーー
静かに手を下ろした、結月だった。