TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

あやや あいされ

一覧ページ

「あやや あいされ」のメインビジュアル

あやや あいされ

7 - 上級生 × 綾部 ー嫌われ者①ー

♥

305

2025年04月06日

シェアするシェアする
報告する

我々忍術学園は 基本的には皆仲良しだった

ただそれは歳が離れてればの話で

一年生と二年生

三年生と四年生

又 、四年生と五年生

僕達四年生は 己の主張とプライドが強く 特に僕達3人は人目置いていた

でも 、そんな僕たちにも 仲間が2人加わった

斉藤タカ丸と浜守一郎

滝夜叉丸に三木ヱ門は そのふたりとよく交流をしていた

そのおかげか2人は前よりも 柔らかくなり

喧嘩といっても互いで口論をしたり 同じ委員会の三年としたりしか 見なくなっていた

そんな2人をみたタカ丸さんや守一郎は 当たり前かのように笑っていた

でも 、僕綾部喜八郎は理解ができない

最近では滝は五年生に 勉強を教えて貰っていたり

逆に三木は三年生に火器を 教えていたりしていた

そんな中 、僕はひとりぼっちだった

学年でも学園でも

輪には入れてくれても 僕自身この先に進まなかった

その結果がこれだろうか

綾 _ "

..... おやまぁ 。

僕の踏鋤の踏子ちゃんが 綺麗にふたつに別れていた

粗方検討はついていた

天才トラパーと言われるだけはあって

僕は学園中を日々 穴だらけ 、落とし穴だらけにしてきた

そのせいか 、2人よりも 嫌われる人数が多かった

きっとこの踏子ちゃんも その人たちによってこんな無惨な姿 になってしまったのだろう

今日は委員会だったか とも思ったがいまは 踏子の方が大事だった

そう思うと僕は 作法室とは逆方向の用具倉庫に 足を運んだ

綾 _ "

..... 食満先輩 。

名前を呼ぶと 、その名の通りの 先輩が顔を出した

なんだ 、と機嫌悪く答えが返ってきた

綾 _ "

.... この 、踏子を直して欲しくて

留 _ "

.. 誰にやられた

綾 _ "

...別に 、そんなんじゃありません

留 _ "

ふん 、まぁいい機会だ 。

留 _ "

これは預かるが 、暫くは
穴掘りは控えてみろ

留 _ "

そうすれば少しは
皆が変わるんじゃないか?

その言葉はもう何度聴いたことだろう

その言葉を信じ 何度穴掘りを諦めようとしただろう

全部全部無意味だった

全部が僕を裏切った

だからもう 信じなければいいとわかった

留 _ "

おい 、聞いてるのか

キツく言われていたみたいだが ほぼ右から左へ受け流しだった

綾 _ "

はーい 、気をつけます

留 _ "

否 、俺は心配を ....

綾 _ "

じゃあ僕は委員会があるので

綾 _ "

踏子をお願いしますね

僕と食満先輩が話している時

ふたつの目がじっと僕らを見つめてた

その瞬間 、踏子をああやったのは 三年生であることに気づいた

そこからどうやって 作法室まで来たかは覚えていないが どうやら委員長はご立腹だった

そのまま部屋に入ることは許されず 僕は廊下で仁王立ちの立花先輩の 説教を食らっていた

また 、そんなのも頭に入らなかった

そんなとき 、後ろから声が聞こえた

勘 _ "

見て 、三郎

勘 _ "

また喜八郎が怒られてる

鉢 _ "

はは 、無様だな

鉢 _ "

どーせまたサボっていたんだ

そういって抜けていく先輩方

僕にとって踏子ちゃんは大事だけど 周りからしたらそれはただで踏鋤で

だからあんなことが できて 、言えるのだ

然し 、僕は油断していた

気づくと僕の体制は崩れていた

作法室を除けば

びっくりしている三人が居て

藤内は目も合わせてくれなかった

そんなとき 、右頬がヒリヒリと感じた

どうやら僕は相当立花先輩を 怒らせていたのだろう

鋭い音をさほど遠くへ 行っていなかった あの先輩方にも聞かれていた

惨めだと思っているのだろう

心の中で嘲笑っているのだろう

そう思っていたとき 目の前の先輩が再度怒鳴った

仙 _ "

どうしてお前ら四年生は
いつもいつもこう迷惑しか
かけんのだ!!

先輩はしまったと 言わん顔をしていたが

そんなものは至って遅い

先輩はなにか言いたげだったが 僕は謝りその場を去った

いっその事言ってしまえば 良かっただろうか

虐められ 、踏鋤を折られたと

僕も皆と仲良くなりたいだけだと

でもそう言ってしまえば 後戻りができなくなる

そうなるくらいなら いくらでも怒られてもいいし 一度くらい叩かれるのが十分

気がつくとそこは タカ丸さんの部屋だった

タ _ "

喜八郎?

タ _ "

何かあったの?おいで 。

そこには 、僕以外の四年生全員がいた

皆 、僕の頬を見てぎょっとした

すると何かを察したのか 滝夜叉丸が席を外した

僕の身勝手な行動 僕ひとりの行動で

こんなに優秀でこんなに優しい みんなまで厄介者扱いされてしまう

そんなのは耐えられるはずがなかった

僕は彼らのためならば 趣味の穴掘りだってやめるし 真面目に生きてやってもいい

それで皆が皆と仲良くなれるなら

僕はそれでいいんだと思う

少したってから 滝は伊作先輩と立花先輩を 連れて帰ってきた

何も言わずに頬を撫で 手当をしてくれる伊作先輩

唯一僕が僕でいれる人の1人だった

彼は最後 なんかあったらいつでも言ってね と出ていった

それとは反対に 、 痛々しい頬を眺めながら

何度も何度も謝ってきた

過ぎたものは仕方がないと告げると 彼もまた寂しそうに出ていった

彼もその1人だった

僕の為に怒って 僕の為に手を上げる

そうして気付かされていく

先輩方が居なくなったあとの部屋は とてもじゃないほど居心地が悪く 僕は立ち上がりその場を去ろうとした

三 _ "

どこへ行く

そう聞こえた

なぜそう言ってくるのか 僕は理解ができない

なぜ干渉してくるのか

なぜ他人の心配をするのか

僕だけが知らないことだった

すると再び声が上がる

浜 _ "

ほら 、俺達出会ったばかりだろ?

浜 _ "

輪になって談笑をしよう!

そういってニカっと笑いかけてくる

正直言うと僕は 彼の名前を覚えていない

尾浜だか砂浜だか 分からない名前だった

それほど僕は人に興味が無い

そんなので人を傷つけることが しょっちゅうだった

だから僕は人との関わりを絶った

綾 _ "

僕はいい

綾 _ "

昼食がまだだから 、行ってくる

滝がなら私達もと言うところで 僕は足を進めて食堂へ急いだ

食堂には最悪な人達が集まっていた

入口の端には三年生

角っ子に座るには五年生

そして真ん中には六年生が 陣取っていた

すると用具委員長である 食満留三郎先輩が 僕の踏子を持ち寄ってきた

留 _ "

ほらよ 、あんま
深くは聞かないが

留 _ "

もう壊すなよ

僕の頭を不器用に撫でてくれるが せっかく綺麗になって帰ってきた 踏鋤を先輩の胸に当てた

先輩の顔にははてなが浮かび

その場にいる全員が注目していた

綾 _ "

僕 、穴掘り辞めようと思って

その瞬間 、食堂中にぐわっと 驚きの声が聞こえてきて

僕のすぐ後ろでは

言葉を失い立ち尽くす 滝夜叉丸と三木ヱ門が居た

あやや あいされ

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

305

コメント

2

ユーザー

忍たま乱太郎のお話だ🥹💓

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚