TEL
水白 怖め なんでも許せる人
恐怖の札
※朝だと思ってください
ペリッ
白
鳥居の隅っこに貼ってあった白い角切りの紙
色あせていて文字は見えない
白
戻そうとしたが、なんだか上手く貼れない
白
水
白
友達に呼ばれ僕は札をポケットに入れてそのまま歩いた
水
白
白
水
白
水
白
水
ペタ、ペタ、ペタ
白
なんだか水音が聞こえ後ろを振り向く
白
水
白
水
少し不思議に思ったが、なんでもないと思った
白
水
白
ペタ、ペタ
白
僕は後ろから聞こえる不吉な音を無視しながら前を向き続けた
どんどんと音が近づく
白
僕がビクビクしながら進んでいると
水
水
どんどん近ずいてない?
白
白
水
走った
とにかくないちゃんの家へ
白
白
息が荒い
体力なんて、あるわけない
水
足が、重い
白
なんで、疲れないんだろ
おかしい、どんだけ走っても、場所が変わらない
本当なら、もう着いてもいい頃なのに……
水
白
水
水
白
水
白
水
白
右から聞こえるのは男女の会話
お願い!助けて!
横の木林を抜けると、道路だった
人通りはないが、でも声の方向に向かった
ペタ…………ペタ
音が、薄くなる
白
友達の背中を追いながら走る
水
もう何十分も走っている
もう足も体力も限界に近い
気を抜いたら倒れてしまいそうなくらいに
白
人は居ない
聞こえるのはさっきと同じような男女の声
でも、怖いくらいに息遣いや足音がしないんだ
水
白
人に会いたい
水
白
少し息を整える
周りを見渡す
朝なのに、怖いくらいに真っ暗な雰囲気を纏っている
それより怖いのが
白
白
走ったせいで喉が痛く
呼吸が辛い
それよりも今の状況の方が怖い
白
ターゲットは僕じゃなかったのかもしれない
とりあえず、声の方向を探した
何分探しても、居ない
白
走った
最後の気力を振り絞って
白
近くなる
声が聞こえる
白
白
いたのは
ラジオだった
白
後ろから音が聞こえた
ぺたぺたベタ
白
揃っと振り向くと
水
白
音が、止んだ
白
水
水
白
水
水
白
白
そっと目を閉じた
白
水
白
寒気がした
水
白
顔がドロっと溶けたような
逃げようとしても、足が動かない
白
水
近づいてくる
ベタ、ペタ、
あの音を奏でながら
もう、死ぬかもしれない
そう思った
おーい
おーい
おーい!
白
起きた
ここは、あの、神社?
水
白
水
水
水
白
夢?
もしかして……
白
ずっと手を伸ばした
パシッ
水
白
水
パシッ
札を取られた
白
水
ビリッビリりっ
白
紙くずが絶望とともに落ちてくる
白
水
白
せっかく起こしてくれたのに
TEL
TEL
TEL
TEL
コメント
6件
実は、なんですけどお互い名前呼びあってないの気づきましたかね?
えぇぇぇ!やば! 好きだわ。連載楽しみ