俺と先輩。

俺には好きな人がいます。

でも、その好きな人は

モテモテで、たくさんの人を 虜にして僕なんて眼中にないと 思っていました。

俺はその人とたくさん遊びに 行きました。

いろんなことを教わりました。

そんな優しい彼にもなにかしらの " 秘密 "はあるのです。

〈 放課後 〉

森川は中学からの友達。

俺と同じサッカー部に 所属している。

〈 部活終わり 〉

俺は森川と一緒に部活終わりに ご飯を食べに来た。

店員さんが言うお客様とは 如月先輩と佐藤先輩だった。

２人共､こっちを向いて 手招きをしていた。

森川は小走りで先輩のとこに行った。

如月先輩は森川に耳打ちをしている。

すると森川は､はしゃぎながら こっちに戻って来た。

森川は自分が頼んだナポリタンを 持って先輩のとこに行ってしまった。

俺も立ち上がる。

自分のご飯を持ち､先輩のところに 向かった。

正直言うと､行きたくなかった。

この事実を認めたくなかった…。

森川は佐藤先輩の横に座ったので､ 俺は如月先輩の横に座った。

その後､森川と佐藤先輩は 会話を交わしていた。

だけど､俺と如月先輩は なにも会話を交わさなかった。

俺は､食べることに集中した。

隣にいる先輩のことなんて考えず…。

突然話しかけて来たので びっくりした。

如月先輩は"笑った"。

俺はその笑顔を見てしまった。

突然､鼓動が早くなった。

俺は気を紛らわすために また､食べることに集中した。

一気にご飯をかき込んでしまったため 喉につまらせて咳が出た。

如月先輩は急いで俺に水を差し出し 俺は急いでその水を飲んだ。

飲み終わって､少し息切れを していると

如月先輩は俺の背中を さすってくれた。

その何気ない行動が､俺の鼓動を 早くしてしまう。

あぁ､もうダメだ…。

これ以上､ここにいてはいけない。

そんな気がした。

俺は机に２０００円のお札を 置き､森川の手を引いて店内を出た。