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ハナ
お母さん
お母さん
お母さん
ハナ
ハナ
ハナ
お母さん
涙を目に溜めハナの手を握る
ハナ
ハナ
ハナ
母の目に溜まった涙が頬を濡らす
ハナ
ハナ
ハナ
ハナ
ハナ
人は死ぬと角砂糖になる 心臓が止まった瞬間角砂糖に姿を変えるのだ
ハナ
ハナ
身につけていた衣服はそのままなので人が事切れた時は角砂糖がコロンと転がった状態で発見される
ハナ
ハナ
ハナ
ハナ
ハナ
この世界では葬式は行わない 人が亡くなるとその角砂糖をハンカチに包んでランプストッカーの元へ持っていく
ランプストッカーは大抵街ごとに1人在籍しており、職業柄街中より離れたところに住んでいる
タッタッタッ
ハナ
ハナ
ハナ
ハナ
ハナは小さく頷く
ハナ
ハナはハンカチと一緒に角砂糖を渡した
ハナは家にあった全ての荷物を売って手に入れた金貨を汚い机の上に置いた
ハナは若いお兄さんからハンカチに包まれたたくさんの角砂糖を受け取る
ハナ
ランプストッカーは大抵街ごとに1人在籍しており職業柄街中より離れたところに住んでいる
角砂糖を保存、管理するのが仕事でランプストッカーの住居にはその街で生きていた人間の角砂糖が小瓶に入れられ名前と生没年を明記したタグをつけ直射日光や湿気を避けて保存されている
ハナ
ハナ
ハナ
ハナ
ハナ
ハナ
死者の角砂糖はよく燃えて 燃え上がる際に強く甘い匂いを漂わせる。 その匂いをかぐと故人に関する思い出が脳内に蘇る
この世界では年に一度必ず遺族がランプストッカーの元へ訪れます
角砂糖を少量削り、 それに火を灯し香りをかぐ事で故人を悼むためである この火を灯す役割は普段角砂糖を管理しているランプストッカーが行う 稀に故人に強い想いを持ち、角砂糖を盗む人物も現れる また、熱心に通えば、頻繁に燃やす事になり、角砂糖の消費を早めてしまうこととなる。 死者の角砂糖は故人につき1つしかない為 燃やせばその分消費してしまい、戻る事はない
これをうけて1部では角砂糖の複製を持ちかける悪徳な物も出てくる 奴隷や身元不明の角砂糖と混ぜて量を増やすといった手段をとるが、 実際には複製などは出来ない 死者の角砂糖を食べる事は禁忌であり ランプステッカーになる方法についてはランプステッカーしか知らない
ハナ
ハナは1番色が濃い角砂糖を食べた
ハナ
ハナ
ハナ
ハナ
ハナ
ハナ
ハナは増やした角砂糖をすべて食べてしまった
ハナ
ハナ
ハナ
ハナ
ハナ
ハナの髪が毛先から白くなっていく
ランプストッカー(ラザさん)
ハナ
ハナ
ハナは咄嗟に毛先の髪の毛を手で隠すように握った
ランプストッカー(ラザさん)
ランプストッカー(ラザさん)
ハナ
ランプストッカー(ラザさん)
ランプストッカー(ラザさん)
ハナ
ランプストッカー(ラザさん)
フードの着いたコートをラザさんは貸してくれた
ハナ
フードで顔があまり見えなかったラザさんがコートを脱ぐと 長くて綺麗な白髪が風に揺られる
ハナ
ランプストッカー(ラザさん)
ランプストッカー(ラザさん)
ハナはフードを深く被りラザと名乗る女性について行った
ハナ
ハナ
ハナ
ランプストッカー(ラザさん)
ランプストッカー(ラザさん)
ランプストッカー(ラザさん)
ハナ
ハナはふわふわの椅子に座った
ランプストッカー(ラザさん)
ハナ
ランプストッカー(ラザさん)
ランプストッカー(ラザさん)
ランプストッカー(ラザさん)
ハナは口に含んだココアをゴクリと飲み込んだ
ランプストッカー(ラザさん)
ハナ
ハナ
ハナ
ハナ
ランプストッカー(ラザさん)
ランプストッカー(ラザさん)
ランプストッカー(ラザさん)
ハナ
ランプストッカー(ラザさん)
ランプストッカー(ラザさん)
ランプストッカー(ラザさん)
ハナ
ハナは母が最後に流した涙を思い出した あの時…最後まで母は笑顔だった 仕事が大変なはずのに私の前ではずっと笑顔で、弱音も愚痴もこぼしているのを見たことがない 仕事のせいで手が荒れていたが 最後に触れた母の手は とても温かかった
ハナ
ハナ
ハナ
ラザは少し辛そうに下を向いた
ハナ
ランプストッカー(ラザさん)
泣いているハナの頭を撫でフードを上げる
ランプストッカー(ラザさん)
ランプストッカー(ラザさん)
ランプストッカー(ラザさん)
ランプストッカー(ラザさん)
ランプストッカー(ラザさん)
ハナ
ランプストッカー(ラザさん)
ランプストッカー(ラザさん)
ハナ
ランプストッカー(ラザさん)
ハナ
ランプストッカー(ラザさん)
ハナ
ランプストッカー(ラザさん)
ハナ
ハナ
ランプストッカー(ラザさん)
ハナは自分がした行動の愚かさに 気づき震えながら頷いた
ランプストッカー(ラザさん)
ハナ
ハナは断ろうかと思ったが空っぽな家に帰るのも嫌だったし 泣き疲れて眠たかったのでラザさんの厚意に甘える事にした