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生徒たちが集まってくる。
その光景を見た瞬間、瀬奈は生きているのが嫌になった。
何してんのー、大丈夫ですかぁー?という声が聞こえてくる。
集まってきた生徒たちに向かって、初原真理愛は、 微笑みながら言った。
初原真理愛
上原百花
上原百花も、うなずきながら言う。
上原百花
上原百花
生徒たちの中から、ざわめきが起きた。
その中から、やばーっ、ひどいから自業自得だよ、 信じらんないよねあの瀬奈がー、という声も聞こえる。
大黒陽子
金宮亜由美
大黒陽子
上原百花
ほぼ、賛成の声が聞こえる。
ここで反論すれば、自分もいじめられるから。
ほとんどの人が、そう思っているだろう。
しかし―――――
柴井琴里
その声で、その場がしんと静まった。
柴井琴里
中野愛菜
雨内友香
そーだそーだ、という声が聞こえる。
柴井琴里
柴井琴里
この場で反論する奴がいるのか、と 生徒達は呆然と見つめた。
中でも、瀬奈が一番、その子を凝視していた。
柴井琴里
少女に指を差されて、瀬奈はビクッとした。
佐倉井瀬奈
柴井琴里
柴井琴里
そう言い放つと、少女はせなの手をつかんで、 その場を去っていった。
雨内友香
雨内友香がぽつりと言った。
中野愛菜
町屋美樹
泣き出した中野愛菜の背中をさすりながら町屋美樹が言うと、一斉にみんなが美樹を見た。
町屋美樹
大黒陽子
大黒陽子が興奮して言った。
大黒陽子
金宮亜由美
その場の生徒達全員が顔を見合わせ、にやにやと笑った。
金宮亜由美
雨内友香
町屋美樹
美樹が苦笑いして言った。
上原百花
初原真理愛
真理愛がそういった瞬間、チャイムが鳴った。
初原真理愛
大黒陽子
上原百花
わかる〜、とみんなで笑いながら、教室へと戻っていく。
一方、走っていた瀬奈たちは、2年3組の教室前で止まった。
息切れしながら、少女の方から話す。
柴井琴里
柴井琴里は、教室内を指差す。
あ………………
え………………
瀬奈は、教室内にいた人を凝視した。
佐倉井瀬奈
小泉天音
それは、小泉天音だった。
小泉天音
佐倉井瀬奈
琴里は、微笑みながら説明をした。
柴井琴里
小泉天音
佐倉井瀬奈
瀬奈はこくりとうなずいた。
柴井琴里
小泉天音
瀬奈と天音は見つめ合った。
柴井琴里
佐倉井瀬奈
瀬奈は天音を傷つけた。
確かに、天音のあの言葉は、いじめのきっかけになった。
だから、瀬奈にとっては、天音は敵だった。
しかし天音は、心配してくれていた。
瀬奈は、そのことを思うと、前まで天音を無視していたことが、バカバカしく、悲しく、自分がやったことは本当に馬鹿なことだった…………と、さまざまな感情が溢れ出てくるようだった。
佐倉井瀬奈
そういった途端、瀬奈の目から涙が溢れた。
瀬奈は泣き崩れ、また、天音とやり直そう、という気持ちになった。
佐倉井瀬奈
小泉天音
天音は、何も気にしていない様子だった。
小泉天音
柴井琴里
佐倉井瀬奈
佐倉井瀬奈
そう言うと、2人は、にこっと笑った。
小泉天音
柴井琴里
そう言うと天音と琴里は、瀬奈の教科書や裁縫箱を持って、廊下を走った。
小泉天音
柴井琴里
小泉天音
柴井琴里
小泉天音
3人は笑いながら、家庭科室へと向かった。
昼休み
真理愛、百花、陽子、亜由美、友香、美樹、愛菜が、 天音、琴里、そして瀬奈を取り囲んでいた。
続きは今度!!