その日、黒神心霊相談所を訪れたのは、同じ学校を通う男子高校生だった。
名前は、御影カナト
青白い顔、焦ったような口調でこう言った
御影カナト
ユウマ
御影カナト
御影カナト
ハカ
ユウマ
ハカ
ハカ
ユウマ
御影カナト
御影カナト
そう言って、カナト自身も一緒に廃墟へと足を踏み入れることになった___
ユウマ、ハカ、そして依頼人のカナト。
3人は懐中電灯を頼りに、旧病院の中を進んでいく。
ユウマ
ユウマ
ユウマ
ハカ
ハカ
御影カナト
カナトはやや戸惑った表情を浮かべながら、それでも先頭を行こうとする。
ユウマは調査の中で“いくつかの違和感”に気づいていく
ユウマ
ハカ
ユウマ
ユウマ
ユウマ
ハカ
ユウマは頷き、言葉を続けた
ユウマ
ユウマ
御影カナト
ユウマは落ちていた学生証や、誰かのメモ、さらにはペットボトルなどを確認していく
ユウマ
ハカ
ユウマ
ユウマ
ユウマ
ハカ
ユウマ
ユウマ
ハカ
御影カナト
御影カナト
ハカ
ハカ
ユウマ
御影カナト
ハカ
ユウマ
廃墟・旧手術室
薄明かりの中、ユウマは静かに依頼人__御影カナトを見据えていた
ユウマ
御影カナト
ユウマ
ユウマ
御影カナト
ハカ
一瞬の沈黙の後、カナトは乾いた笑い声をあげる
御影カナト
御影カナト
御影カナト
ハカ
ハカ
しかし、ユウマはじっと、まっすぐにカナトを射抜くように見て言った
ユウマ
御影カナト
ユウマは、懐からスマホの画面を見せる
そこには、ある録音データが再生されていた
御影カナト
ユウマ
カナトの笑顔がピクリと揺れる
ユウマ
ユウマ
ユウマ
ハカ
ユウマ
御影カナト
ユウマ
カナトは、静かに息を吐いた
そして___
パチン、と指を鳴らすようにして、口元に笑みを浮かべた
それは先ほどまでの“怯えた依頼人”ではない
まるで別人のような、狂気に満ちた笑みだった
御影カナト
御影カナト
ユウマ
御影カナト
御影カナト
御影カナト
御影カナト
ハカが、震えた声で言った
ハカ
御影カナト
御影カナト
御影カナト
ユウマ
御影カナト
御影カナト
御影カナト
ハカ
カナトの視線が、ピタリとハカに向いた
その瞳が、ぞくりとするほど喜びに染まる
御影カナト
御影カナト
御影カナト
御影カナト
ハカの顔が一気に蒼白になる
一歩、カナトがゆっくりと足を踏み出す
御影カナト
御影カナト
ハカ
ハカが声を振り絞る瞬間__
ユウマ
ユウマがハカの前に、音もなく立った
その瞳は先ほどより鋭く、まるで刃のようにカナトを捉えている
ユウマの声が低く、冷たいものへと変わっていた
ユウマ
御影カナト
御影カナト
御影カナト
御影カナト
ユウマ
ユウマ
ユウマ
ユウマ
ハカ
御影カナト
ユウマ
ユウマが一歩、カナトに詰め寄る
ユウマ
ユウマ
御影カナト
カナトの笑顔が引きつる
ユウマの足元から、黒い影が生き物のように伸び、這い回る
御影カナト
ユウマ
ピタリと、空気が止まる
ハカ
御影カナト
御影カナト
ハカ
ユウマ
御影カナト
ユウマ
ハカ
__それから数時間後
カナトは警察に連行され、廃墟の地下室で見つかった生徒たちは全員、無事に保護された
今は、すっかり静まり返った廃墟の外
赤く染まった空が、ゆっくりと夜へと変わっていく
草の上に腰を下ろしたハカは、ぽすんとため息をついた
ハカ
ユウマ
すぐ隣で、ユウマも背中を木にもたせかけ、空を見上げていた
ハカ
ユウマ
ハカ
ハカ
ハカ
ユウマが静かに目を伏せる
ハカの声には、いつもの調子とは違う、かすかな震えがあった
ハカ
そのときだった
ユウマ
ユウマがぽつりと、低く呟いた
ハカ
ユウマ
ユウマ
ハカが目を見開く
ユウマの横顔は、いつもの無表情とは違っていて、少しだけ険しくて、少しだけ優しかった
ユウマ
ハカ
ユウマ
少しの間があってから、ハカは小さく笑った
ハカ
ユウマ
ハカ
夕焼けが完全に沈み、空が夜の色に染まり始める
吹き上げる風は少し冷たく、でも心地よかった
ハカは小さく息を吐いて、ユウマの隣にそっと寄りかかる
ハカ
ユウマ
ハカ
数日後。黒神心霊相談所
ハカが張り切って言った
ハカ
ハカ
ユウマ
ハカ
ハカ
ハカ
ユウマ
2人のいつもの掛け合いが、相談所に戻ってきていた
でも、ハカの笑顔は少しだけ優しくて、ユウマの言葉も、少しだけ柔らかくて
きっとあの日、あの廃墟で変わったものが、確かに2人の間にあった
それでも、今日も彼らはまた次の依頼へ向かう
迷推理と冷静分析を携えて、謎と危険が持つ場所へ___
コメント
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親ジーズ)お?仲良く喋ってる。婚姻届持ってくるかー?
神ぃ…