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スクールカウンセラー室だと 思ってくださいw←かなり無理がある

キーンコーンカーンコーン......

コポコポコポ......

前園(まえぞの)陽菜(ひな)

んぅ......?

授業の終わりを告げるチャイムの音と お湯をコップに入れる音、甘い香りで目を覚ました

ソファで横になっていた体を起こし、うとうととする、が ──

前園(まえぞの)陽菜(ひな)

(こ、の香り......)

私の大好きな......!

気づくと眠いのも忘れ、叫んでいた

前園(まえぞの)陽菜(ひな)

ミルクティーっ...!

すると私の声に驚いたのか、

ここのスクールカウンセラー...... 私のいとこでもある、みこ姉が少し肩をビクッとさせながら後ろを向いた

相楽(さがら)美琴(みこと)

おおっ......
陽菜起きたんだ、おはよ

前園(まえぞの)陽菜(ひな)

おはよぉ......

相楽(さがら)美琴(みこと)

相変わらずよく寝るねぇ〜w

みこ姉はそう言いながらコップを二つトレーに乗せて持ってきてくれた

その中身は、いつもみこ姉が入れてくれる大好きなもの。

前園(まえぞの)陽菜(ひな)

やっぱりミルクティーだぁ......

コップを手に持ち、ふぅっ...と冷ます

相楽(さがら)美琴(みこと)

流石陽菜だよね、ミルクティーって
すぐ分かっちゃった

前園(まえぞの)陽菜(ひな)

ふふっ私の嗅覚舐めんなよー?w

話しながらコップに口を付ける

ゴクッ......

前園(まえぞの)陽菜(ひな)

あぁ...やっぱ美味しぃ...

相楽(さがら)美琴(みこと)

反応がいちいち嬉しいなぁ〜w

相楽(さがら)美琴(みこと)

それで...さ、陽菜

急にみこ姉が真剣な表情と話し方に なったので私はミルクティーを飲む手を止め、トレーに置いた

相楽(さがら)美琴(みこと)

高三になって一週間経ったけど...
いまどう...?

前園(まえぞの)陽菜(ひな)

っ......

前園(まえぞの)陽菜(ひな)

ごめ...んね...っ

相楽(さがら)美琴(みこと)

あぁっ別に謝って欲しい訳じゃないの
ただ2年間ずっとここで過ごして退屈じゃないのかなって思って

そう

私は一年,二年でずっと教室に通っていない

わざわざみこ姉が私のためにこの学校を仕事場にしてくれて、校長先生に私の事情を話してくれた

そして私の事情を知った校長先生が 一番信頼している人がいた方がいい、と教室に無理に通わず、ここで過ごしていいと仰ってくれた

私の周りは優しい人ばかりだな...

だから私も迷惑かけないように高三になった今、教室に行かなきゃって分かってるのに...

前園(まえぞの)陽菜(ひな)

(無理...怖くて行けない...)

相楽(さがら)美琴(みこと)

...陽菜は過去が酷かったもんね...
行けなくて当然だよ...

相楽(さがら)美琴(みこと)

でもなぁ...

相楽(さがら)美琴(みこと)

私はこの瞳、すっごく好きだよ

相楽(さがら)美琴(みこと)

凄く綺麗で...吸い込まれそう

前園(まえぞの)陽菜(ひな)

そんなこと言ってくれるの...
みこ姉だけだよ...

相楽(さがら)美琴(みこと)

っ...絶対そんなことないっ!
いつか...言ってくれる人に出会うよ
...それは...ちょっと寂しいけど...

前園(まえぞの)陽菜(ひな)

......

前園(まえぞの)陽菜(ひな)

...ふふっ...何それ...

相楽(さがら)美琴(みこと)

...!!

相楽(さがら)美琴(みこと)

やっぱり...陽菜は笑った顔が一番
可愛いね...

前園(まえぞの)陽菜(ひな)

え...っ///

相楽(さがら)美琴(みこと)

照れてる...w
...さぁーって陽菜サン!
次はどうする?
陽菜頭良すぎるからさっきの数学で
もう今日の分終わっちゃったんだけど

私に元気を出させるために 笑わせたり話逸らしたりしてくれて...

この人はどこまで優しいのだろう

前園(まえぞの)陽菜(ひな)

(...ありがとみこ姉)

前園(まえぞの)陽菜(ひな)

じゃー...眠いからいつもの場所
行ってくるね

相楽(さがら)美琴(みこと)

やっぱりねw

相楽(さがら)美琴(みこと)

しばらくしたら起こしに行くから
思う存分寝てこいっw

前園(まえぞの)陽菜(ひな)

はーい...www
行ってくるね

手を振ってくれるみこ姉に振り返し

私はスクールカウンセラー室のすぐ 隣の屋上に入った

前園(まえぞの)陽菜(ひな)

んぅ〜っ...

ぐーっと私は太陽に浴びながら伸びをする

前園(まえぞの)陽菜(ひな)

今日はいい天気だなぁ...

前園(まえぞの)陽菜(ひな)

一段とよく眠れそう

誰もいない屋上で一人、呟きながら みこ姉から預かった鍵をくるくる回す

ガチャガチャッ

前園(まえぞの)陽菜(ひな)

あぁ〜...やっぱりここが一番...

私が入った所は屋上にある物置部屋

でもここは屋上にいても見えにくい 位置にあり、関係者以外入れないから人が入ってくる心配もない

人に会いたくないけど気持ちよく寝たい私にとっては絶好の場所

物置部屋特有の匂いも結構好きだったりする

前園(まえぞの)陽菜(ひな)

...眠...おやすみぃ...Zz...

何故かいつも以上に眠かった私はすぐに眠りについた

あんなミスをするとは知らずに...

眠り姫は恋するより寝たいのです!

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