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お嬢
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HISAKI𓃠
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天使のアイコン変わったよー
男の子よ!
光が消え、何度も訪れた最初の暗闇
いつもの定位置ではなく、天使は俺から遠く離れた場所にぽつんと座り込んでいた
服に隠れた胸や肩まで金色の粒子になって消えてしまった俺は、それでも、震える足でゆっくりと天使の元へと近づいていく
気配を察した天使がスッと立ち上がり、話をはぐらかすように指を鳴らそうとした、その瞬間
俺は、自分の腕を伸ばした
現世ではもう完全に消えてしまったはずの腕
けれどこの暗闇の中では、まだ淡く、薄く透き通った姿で残されていた
俺はその透ける手で、驚く天使の手をギュッと強く握りしめた
ゆあんくん
ゆあんくん
真っ直ぐに見つめてくるゆあんの瞳から顔を背け、天使ーー
ひなたは、いつもの生意気なトーンを消し、冷たく、どこか寂しげな声で言い放った
ひなた
ひなた
ひなた
突き放すような言葉
しかし、握った手からはひなたの心の細かな震えが伝わってくるようだった
俺が何かを言いかけようとした、その時
ひなた
突然、ひなたが弾かれたように体を大きく震わせた
驚いて俺が顔を覗き込むと、ひなたは今までに見たこともないほど顔を青ざめさせ、目を見開いていた
ゆあんくん
ひなた
ひなた
ひなたの悲鳴のような叫びと共に、指の音が闇に響き渡る
強烈なワープの光が収まった先
そこは、家具が荒々しく倒れ、酷く荒れ果てたたっつんの部屋だった
いつもなら豪快に笑ってからぴちを引っ張ってくれる兄貴分のたっつんが、ゆあんを失った狂おしいほどの悲しみと怒りで
自分自身を制御できなくなり、今にも理性を失って暴れ出しそうに咆哮を上げていた
たっつん
たっつん
壁を殴りつけ、己を破壊するように暴れるたっつん
それを見た俺は、「たっつん……っ!」ともどかしそうに叫ぶが、腕も胴体も無い今の自分には、止める術が何もない
どうすればいいのかと激しく狼狽する俺の背中に、ひなたがそっと、小さな両手を添えた
その瞬間、俺の消えかけていた体の上半身に、ドクンと強い実体が宿る
ひなた
ひなた
ひなたの言葉が終わるより先に、俺は弾かれたように地を蹴った
腕の無い体のまま、すべての想いを乗せて、たっつんの背中へと頭から思いっきりヘッドバットをぶちかました
――ドガンッ!!!!!
たっつん
凄まじい衝撃に、たっつんの動きがピタリと止まる
誰もいないはずの背中に食い込んだ、痛いほどの確かな衝撃
たっつんが驚愕して振り返ろうとしたその背中に、顔を押し当てたまま、俺はボロボロと大粒の涙を流して、声を限りに叫び散らした
ゆあんくん
ゆあんくん
ゆあんくん
ゆあんくん
ゆあんくん
背中に響く、世界一わんぱく、世界一温かい、大好きなメンバーの声
その叫びと涙に打たれ、たっつんは一瞬で我に返った
荒れ狂っていた瞳に大粒の涙が溢れ出し、その場に崩れ落ちるように膝をつく
たっつん
たっつん
たっつん
たっつん
たっつん
何度も、何度も、泣きながらお礼を言うたっつん
その男らしい涙を受け止め、俺は涙を溜めながらも、いつものひまわりのような満面の笑みを浮かべた
ゆあんくん
感謝が伝わったその瞬間
未練が晴れた代償として、俺の身体は、今度は首元から肩のすべてがキラキラと金色の粒子になって、サラサラと完全に消え去っていった
残る体は、ついに首から上――
顔だけになってしまった
それでも、俺は最高の悪戯っぽい笑顔をたっつんに向けて、声を響かせた
ゆあんくん
ひなたが無言のまま、静かに、優しく指を鳴らした
まばゆい光が俺を包み込み、たっつんの部屋からゆっくりと遠ざかっていく
涙を拭って力強く立ち上がろうとする、最高の兄貴分の姿をその瞳にしっかりと焼き付けながら
俺は誇らしげな笑顔のまま、再びあの最初の暗闇へと引き戻されていった