そのうさぎは死にたい

首にロープをかける

彼女はそっと台の上に乗った

ふぅと一息ついたあと、彼女は台から足を離した

ドタ！！バタン！

私はうさみ

年齢427歳

名前の通りうさぎの人間

どうしてこうなったのかを少し話す

私が前世でうさぎだった頃、ある国の王にペットとして飼われていた。

しかしこの王は虐待が酷かったのだ

耐えかねた私は王に噛み付いた

すると噛んだ場所が悪く、王はそのまま死んでしまった

王の死は国中を混乱させ、最終的に戦争にまで発展、大勢の死者が出た

この騒動の引き金となった私はバツとして、来世で死ねない体にさせられた

普通の条件では死ねないのだ。死にたくても死ねない体はとても苦痛であった

この男は洋という名の大学生だ

私が森で首吊り自殺をしようとした時出会った

洋は私を死なせてはならないと言い、自分の1人暮らしの部屋に案内した

以来洋は私を好きになったらしく、一緒に暮らし始めている

私達の朝はいつもこんな感じだ

ギコギコギコギコ

ギコギコギコギコ

しゅるしゅるしゅる…

ぐちゃ、ぐちゃ…

数日後

翌日

ドア(ギィｨ)

数ヶ月後

首に縄がかけられる

その後、合図と共にボタンを押す音が聞こえた

直後私の足元の床が抜け、真っ直ぐ下に落ちた

数分後

数ヶ月後

ドア「キィ…」

数日後

ピンポーン

喫茶店にて…

バタ！

その時、私は倒れた

死んだのた

私はやっと…死ぬ事ができた

今まで散々死にたいも思っていたのに

死とはとても悲しいものだった

洋「うさみちゃん、 うさぎって、悲しいと死んじゃうんだってー！」

洋「僕絶対うさみちゃんを悲しませないようにするからね！」