僕のもの
黄
眩しいほどきらきらした街の端っこで 君は涙を流す
彼に捨てられたのだろう、きっと、 そんなことを思いながらそっと君に近ずく
青
青
そう呟いた瞬間、涙を落としながら 僕の方を見る
黄
そう言って彼は僕にしがみつく まるで小さな子供のようだ、
黄
そう言ってただ僕の足に頭を擦り付ける
青
僕は口を開くと彼の涙はスッっと止まる
黄
青
彼は小さく縦に首をふる
僕は彼の手を優しく握り、引っ張り 彼の体を起き上がらせる
僕は彼の手を握ったまま、家へと向かう
もちろん、僕の家にはほとんどなにもない 君はゆっくりとソファーに座り また涙を流し始めた
青
黄
そう小さく呟いた君に近ずき そっと唇を合わせる
その瞬間、また君からは涙が零れた
青
黄
彼はフリーズしたままただ僕を見つめる
黄
黄
少し上目遣いな涙目で、僕の服を握る
青
パチュン、パチュンッ
黄
黄
部屋にはただ君の甘い声が響く
青
青
黄
はぁ、あいつは今頃“ 何してんだろ ”
僕に彼を奪われた事も知らずに、
女と体を重ねてんだろうな、
これで、ずっと、
“ 君は僕のものだから ”
っという、茶番は置いといて、
どうぞ、
青
青
目の前には沢山のコメントが流れ
目が追いつきそうにはない
6年前まではちっぽけな配信者だったが、
今では結構な有名人だ、
明日には5度目の握手会も控えており
やっと見てくれている皆に会えるんだな
そんなことを思いながら今日も配信をする
こんな配信者だが、
もちろんオキニのリスナーさんは居る
本当は明日、君に会えればどうでもいい
それぐらいだった、
君は僕の配信を初めて見てくれた
僕の古参でもある、
だからもちろん、アカウントは全部
把握している、
青
青
そう言って僕は慣れた手つきで配信を切る
青
そんなことを呟きながら
僕は寝室へ向かった
僕は朝一番の電車に乗り、解除へ向かう
こんなに早く行く必要は無いが
一様のためだ、
身バレが心配なので、
一様、顔はマスクで隠している
あれ、ちょっと待って、
そんな事を思っていると
目の前にはお目当ての君が
壁にもたれながら眠っていた
青
彼は今にも倒れてしまいそうな体制をしており
僕は不安で仕方がなかった、
その時だった、
カーブで電車が揺れ、君が倒れた
青
僕はとっさの判断で
君を抱きしめた
黄
青
君の方が身長が高く
僕の耳元で可愛らしい寝息が聞こえる
って言うか、なんで居るんだろ
そんな事を思っていると
僕は目的の場所につく
青
青
その瞬間、僕の頭の中に
ひとつの案が浮かぶ
青
いや、でも、それはだめだ、
僕達の関係は配信者とリスナーだ、
青
気づけば僕は
君を背中にのせ、
会場へ向かっていた、
僕は君を背負ったまま
控え室に入る
スタッフ
スタッフ
スタッフ
青
青
僕は理由をスタッフに話し、
彼を椅子に寝かせた、
スタッフ
青
青
僕はスタッフに頭をさげる
スタッフ
スタッフ
青
青
あと数分で、握手会が始まる時間帯だった、
黄
青
僕は彼と机を挟んだ正面の椅子に座り
彼にそう言う
黄
青
青
僕彼に笑顔を見せた
黄
黄
びっくりしたのか、戸惑っている彼を見て
つい、可愛いなと思ってしまう
青
黄
さほど驚いたのか、彼は服の胸元を
ぎゅっと握る
青
黄
青
青
青
黄
そう言って僕はドアを閉めた
僕が向かうと、すでに
握手会の行列ができていた
スタッフ
そう言ってスタッフに案内される
リスナー
青
リスナー
リスナー
リスナー
スタッフ
リスナー
青
青
リスナー
まぁ、思ってないけどね、
そんな事を思いながら
時間はどんどん過ぎていく、
青
リスナー
青
青
スタッフ
そう言ってスタッフは
僕を連れ控え室へ向かった
ドアの前でスタッフと別れ
僕は控え室に入る
青
黄
君は僕に笑顔を見せた
青
黄
黄
青
黄
青
青
青
彼の顔は真っ赤に染まっていた
黄
黄
青
黄
照れているのか、
顔を手で隠して彼はしゃがんだ
青
青
僕は彼に手を差し出す
黄
少し戸惑っていたが
彼は僕の手を握った
僕は彼の手を握ったまま
駅へ向かう
青
黄
僕は足を止める
青
黄
彼は目を瞑る
青
黄
彼が差し出した片手を掴み
手の平に油性ペンで書いていく
黄
青
黄
青
青
彼はゆっくりと目を開く
黄
黄
青
青
黄
黄
黄
青
青
青
そう言って僕は今日も配信を切る
青
青
そう言って僕はドアを開ける
黄
黄
黄
青
青
机にスマホを置く彼を見て
今日も見てくれてたんだな
そう関心する、
青
黄
黄
チュッ
黄
チュッヂュッ
黄
青
青
黄
ドサッ
黄
青
青
黄
黄
黄
青
青
黄
いつまでも君は
“ 僕のもの ”
ℯ𝓃𝒹
コメント
28件
ブクマ失礼します!
まって、会場が「解除」になってんだが、w
ブクマ失礼します