驚いて何もリアクションがとれない僕を置いて、 再び保健室からでていこうとするテヒョニヒョン。
次の瞬間、 体が勝手に動き…… 僕はテヒョニヒョンに駆け寄って、 その背中に抱きついた。
今なら、 聞ける。 そう思ったから。
突然、 身体をビクつかせ、 驚いた様子のテヒョニヒョン。
でも、もうそんなの関係ない。
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JUNGKOOK
どうしても、 聞きたかった質問をぶつける。
JUNGKOOK
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急に声のトーンが低くなり、 怒った様子のテヒョニヒョン。
でも、 今の僕にはなんの効果もない。
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その質問には答えず、 ただ答えが帰ってくるのを待つ。
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そんな低い声で言われたって… 怖くないっ…。
答えてくれるまで… 離れない…っ。
ギュッと抱きつく腕に力を込めると、 面倒くさそうに声が降ってくる。
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JUNGKOOK
さっきまでの不安が払拭(ふっしょく)されて、 僕は溢れ出す感情を止められなかった。
JUNGKOOK
JUNGKOOK
JUNGKOOK
JUNGKOOK
JUNGKOOK
自分の持っている、 精一杯の力で抱きつく。
もう、 拒まれたって怒られたって構わない。
すき。 ほんとうに。 ただただすき。
この感情にだけは、 嘘はつきたくない。
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腕を掴まれ、 振り払われる。
僕に向き合い顔を見せたテヒョニヒョンは、 昔、 1度だけ見た事のある表情をした。
そう、 今でも忘れられない、 あの日の顔。
僕がテヒョニヒョンにふられた、 あの日の…。
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ゴミを見るような目で僕を見つめるテヒョニヒョンに、 過去の光景がフラッシュバックする。
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僕は知ってる。
この瞳をしたテヒョニヒョンが、 何を言うのか。
何を言われるか、 わかっている。
だって……。
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一度、言われたことのあるセリフだからだ。
あの日も、 あの時もそうだった。
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いくら優しかったテヒョニヒョンを思い出したからって、 衝動的になりすぎた。
でも後悔しても、 時すでに遅し。
僕はまた……フラれてしまったんだ。
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それだけ言い残して、 テヒョニヒョンは保健室を去っていく。
もう僕には引き止める気力は残っていなくて、 その場にペタリと座り込んだ。
JUNGKOOK
JUNGKOOK
JUNGKOOK
JUNGKOOK
JUNGKOOK
JUNGKOOK
涙というのは、 上限がないのだろうか。
ポタポタと瞳からこぼれるものが、 床を濡らしていく。
泣くな、僕。
昨日から泣いてばかり、 こんなんじゃ、 テヒョニヒョンを追いかけてられないよ。
JUNGKOOK
JUNGKOOK
JUNGKOOK
JUNGKOOK
たとえ今は好きな人がいなくたって、 これからきっと現れる。
僕は、 どう頑張ったって、 その相手にはなれない。
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諦めの悪い僕に、 釘を刺すような言い方だった。
もう本当に、 心底僕が嫌いなんだ。
JUNGKOOK
JUNGKOOK
JUNGKOOK
JUNGKOOK
誰もいない保健室で、 僕のすすり泣く声だけが響いた。
1度ここで投稿しますが、 また今日中に話を作って投稿しますのでよろしくお願いします!
コメント
5件
いい作品ですね!最高すぎます😭
主さん最高。もう好きすぎて… 新しい投稿待ってます!