絡まる赤い糸
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ようやく涙が枯れたのか、 目から溢れていたものが止まった。
目をゴシゴシと擦り、 近くにあった鏡を見る。
JUNGKOOK
鏡に映る僕は、 目を腫らして明らかに、 “ないてました“という顔をしていた。
JUNGKOOK
時刻は、 1時限目が終わる頃。
そろそろ教室に戻って、 みんな制服に着替え始めているんじゃないかと思う。
JUNGKOOK
そう思って、 そばにあった椅子に座る。
さっきまでの出来事を思い出し、 大きくため息をついた。
すると、 保健室のドアが大きな音を立てて開く。
JUNGKOOK
ドアに目をやると、 そこには息を切らしたホソクとユンギの姿が。
JUNGKOOK
SUGA
J-HOPE
僕に駆け寄り、 心配そうに顔を覗き込んできた2人。
JUNGKOOK
なんていい友達なんだろう。
昨日であったばかりなのに、 2人は僕の中で、 大切な存在になっていた。
JUNGKOOK
2人には、 ちゃんと話しておこう。
テヒョニヒョンのことを。
でもその前に… ゆかりさんのことを心配してくれているみたいだから…言った方がいいのかな?
でも、 それはもっと心配かけちゃう?
言おうか言うまいか悩んでいると、 何かを勘づいたような2人の冷たい視線。
SUGA
SUGA
僕は重い口を開き、 さっき起こったことをゆっくりと話し始めた。
______
J-HOPE
ゆかりさんのことを話している途中で、 目に怒りを浮かべているホソク。
殴りかかっていきそうな勢いに、 僕は慌てて閉ざしていた口を開いた。
JUNGKOOK
SUGA
J-HOPE
JUNGKOOK
2人を宥(なだ)めようとしたものの、 言葉のチョイスを間違えたらしい。
声を揃えて叫んだ2人に、 僕は必死に弁明をした。
SUGA
JUNGKOOK
J-HOPE
JUNGKOOK
立ち上がるホソクを必死に宥(なだ)め、 とりあえず座ってもらった。
J-HOPE
SUGA
不思議がるホソクと、 黙り込むユンギ。
JUNGKOOK
ユンギはなにか思い当たる節があるのか、 言いにくそうに眉をひそめた。
JUNGKOOK
ホソクも、 ユンギの様子に気づいたみたいで、 「ユンギなんか知ってんの?」と首をかしげる。
SUGA
さっきの時間って、 体育の授業中のことだろうか。
SUGA
SUGA
何が言いたいのかわからなくて、 話に耳を傾ける。
ユンギは、 何やら疑い深い口調で話を続けた。
SUGA
SUGA
JUNGKOOK
最後の確信的な言葉を言う前に、 ユンギは止まってしまった。
SUGA
SUGA
JUNGKOOK
JUNGKOOK
言葉を濁したユンギに、 目で“教えて“と伝える。
どうやらホソクも気になるみたいで、 ユンギの肩をバシッと叩いた。
J-HOPE
J-HOPE
SUGA
SUGA
叩かれたところを押さえながら、 ユンギがそんなことを言う。
JUNGKOOK
J-HOPE
うんうん、と頷き、 同意するホソク。
JUNGKOOK
J-HOPE
J-HOPE
帰ってきた言葉に、 あ然とする。
JUNGKOOK
JUNGKOOK
SUGA
SUGA
いつも笑ってた。
“あの出来事“があったときも、 テヒョニヒョンは… 楽しそうに笑ってた。
なら……いつから?
いつから、テヒョニヒョンは、 笑わなくなってしまったの?
僕の知らないテヒョニヒョンの話に、 頭がついていかない。
JUNGKOOK
JUNGKOOK
JUNGKOOK
JUNGKOOK
SUGA
JUNGKOOK
下唇をきつく噛む僕を、 困惑した表情で見つめる2人。
JUNGKOOK
JUNGKOOK
JUNGKOOK
J-HOPE
黙って頷き、 肯定する。
JUNGKOOK
JUNGKOOK
SUGA
SUGA
と、 驚いたように目を見開くユンギ。
JUNGKOOK
JUNGKOOK
JUNGKOOK
そう、 本当にいろいろな事があって、 遂に嫌われてしまったんだ。
いくら優しいテヒョニヒョンでも、 我慢の限界だったのかもしれない。
JUNGKOOK
JUNGKOOK
JUNGKOOK
JUNGKOOK
JUNGKOOK
JUNGKOOK
自分で言っていて、 泣きそうになってくる。
JUNGKOOK
JUNGKOOK
もうそれ以上は上手く言えなくて、 言葉に詰まった僕。
僕が、全部悪いんだ。
みんなを、不幸にした。
SUGA
SUGA
全て話終わったあと、 ユンギがそんなことを言った。
スッキリしたような、 何か難解な謎が解けたあとみたいな表情して。
JUNGKOOK
当然、 意味がさっぱりわからない僕は、 ユンギを見つめる。
そんな僕に優しくほほ笑み、 ユンギは頭を撫でてくれた。
SUGA
SUGA
JUNGKOOK
何を根拠に言ってるのかわからないけど、 確信を捉(とら)えたような言い方。
JUNGKOOK
JUNGKOOK
SUGA
真剣な眼差しに、 視線がそらせない。
JUNGKOOK
確かに、 テヒョニヒョンのためを思うなら…… そばにいない方がいいのかもしれない。
嫌われているんだから、 離れた方がいいかもしれない。
でも……。
JUNGKOOK
テヒョニヒョンを忘れるなんて、 僕には絶対にできない。
SUGA
SUGA
SUGA
ニコッとほほ笑まれて、 視界が涙で滲む。
JUNGKOOK
僕は、 ギューッとユンギに抱きつき、 「ありがとう」 と呟いた。
笑いながら、 抱きしめて返してくれるユンギ。
JUNGKOOK
JUNGKOOK
J-HOPE
J-HOPE
そして僕達は3人で笑いあって、 抱きしめ合った。
はたから見れば、 とてつもなく変な光景だったかもしれない。
でも、 さっきまで悲しみに包まれていたのが嘘のように、 自然と笑みが溢れていたんだ。
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急いで保健室から教室に戻り、 制服に着替えた僕達。
次の授業場所である音楽室に向かいながら、 ホソクとユンギからテヒョニヒョンの話を聞かせてもらっていた。
J-HOPE
J-HOPE
SUGA
J-HOPE
J-HOPE
2人の話を聞いて、 いろいろ納得。
JUNGKOOK
JUNGKOOK
なんだか、 とっても羨ましい。
そんな話をしていると、 いつの間にか音楽室についたので、 僕達はこっそり中に入った。
JUNGKOOK
JUNGKOOK
でも、 そんな心配は無用だったみたいで、 教室の中は騒がしく、 立ち歩いてる生徒までいる始末。
JUNGKOOK
この学校は進学校だし、 真面目な人が多いと思っていたのに、 意外とヤンチャな人が多いのかな?
校則もゆるいから、 成績だけよければいい… という考えなのかもしれない。
それに……。
ゆかりさんの姿がないことに、 ほっと胸をなでおろす。
今日はここまでです! 今日はかなり投稿できたのではないでしょうか?? ( ˙-˙ )✧
また明日続きを投稿するつもりなのでよろしくお願いします!
コメント
11件
その学校行ってもいいですか?
ユンギ優しい☺️ 星ちゃんの妄想いつも いい話ばかりで 推してます! 妄想作り頑張ってください!
心臓がドキドキしますねー 続き待ってます😘🙏