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エドガー

……というわけだ

アン

なんとも言えないわ

アン

彼方の世界の恐ろしさを改めて知った…

エドガー

恐ろしいことばかりではないよ

エドガー

もちろん楽しいことだってある

セレナ

……エドガーさんって優しいんですね

エドガー

そうか?

セレナ

だってあそこで助けなかったら今がないじゃん…

アット

もしかしたらセレナを助けることもなかったかもぉ

セレナ

そう、そして旅をすることもなかったかもしれないんよ

エドガー

そうだよな、だから先輩には元気になってほしいんだ…

アン

どうします?ほっとくわけにもいかないし…

セレナ

……わたしウッドさんのところに行ってくる!

セレナはその場から駆け出した

エドガー

ちょっと…!?

アン

なんとなくセレナなら説得できる気がするわ

アット

僕も同じこと思ってたぁ

ウッド

……くそっ

ウッド

どいつもこいつも俺様のこと馬鹿にしやがって…

ウッド

俺様だって普通の人間でありたかったよっ!

ガサガサッ──

後ろから物音が聞こえる

ウッド

〈シルフ〉

風を集め強風を吹かす

セレナ

ウッド…さんっ……!

セレナ

待ってわたしだからっ!

ウッド

っ……1人にさせろと言ったはずだ

セレナ

1人にさせたくないからここに来たのよ!

ウッド

まぁ……俺様は独りだと幻聴がやまない

セレナ

なんで、遠慮なく話してくれないの!

ウッド

……過去にエドガーもそんなこと言ってたな

セレナ

そうそう、ウッドさんの過去もエドガーさんから全部聞いたよ

ウッド

……は?

ウッド

あいつが?

セレナ

うん、一から全て話してくれたよ

セレナ

だから全部知ってるよ!

ウッド

……まあいい、言われたからにはどうしようもねぇ

ウッド

セレナ、お前は俺様をどうしたい?

セレナ

わたしはウッドさんを助ける!

セレナ

〈テレパシー・メンス〉

セレナは能力を発動する

バチッ

やはりウッドの心を覗けない

セレナ

もうなんでよ…!

ウッド

……そうか、お前の能力はテレパシーだけじゃないんだな

セレナ

そうよ、けどどうして……

セレナ

バリアでも張ってるの?

ウッド

そんなことはしていない

ウッド

逆に、なぜそこまで俺様に必死なんだ?

セレナ

だって……

セレナ

──わたしを助けてくれたから

ウッド

……っ!?

その言葉にウッドは目を見開く

セレナ

だからその恩返しをしたい!

セレナ

いや、する!

ウッド

良いのかこんな俺になんか──

セレナ

良いもんもぉ……黙って待ってればいいのにぃ

ウッド

(そうか、俺様にも価値があるんだな)

ウッド

……ありがとな

セレナ

えへへ( *´꒳`* )

セレナ

さっ、みんなのところに戻ろ♪

ウッド

そうだな、そしてごめんな

セレナ

大丈夫よ、ウッドさんが元気になって良かった…

セレナ

みんなー戻ったよ!

ウッド

すまんなみんな、迷惑かけてしまって

エドガー

先輩、ほんと心配したっすよ!

アン

ほらね、やっぱりセレナならできると思ったよ!

セレナ

えっ、なんの話?

アット

セレナならウッドさんを何とかできるって思ってたんだよぉ

エドガー

それにセレナは先輩のこと──

セレナ

ストップ、ストップぅううう!

セレナ

それ以上は言わないで!!

セレナは顔を真っ赤にする

ウッド

ん、俺様がどうかしたのか?

セレナ

うぅ……なんでもないの!

セレナ

そんなことより早く情報提供したいんだけど!!

アン

それもそうねw

ウッド

んで、俺とエドガーがいない間何か見つかったか?

アット

結構大きい情報があったらしいよぉ

アット

僕は寝てたから知らないけどぉ

セレナ

ん〜とね──

コクマーで見つけた情報を全員に提供した

だが、予知の書のことは言わなかった

ウッド

なるほど、ケセドにダアトの秘密があるのか

エドガー

結局1周した……

エドガー

その事を知ってたらネツァクからすぐだったのに…

セレナ

そもそもネツァクからケセドのパスは封鎖しているから意味ないよ

エドガー

ガ━━∑( ̄□ ̄;)━━ン!!

アン

となると次はケセドね

セレナ

ケセドはゲブラーと真反対の国よ

セレナ

だからとてつもなく寒い

ウッド

どおりで少し肌寒かったのか

アット

でもアン姉がいるから凍え死ぬことはないよぉ

アット

アン姉の〈イフリート〉が活躍するねぇ

アン

よし、そうと決まれば早速出発よ!

エドガー

俺寒いとこ嫌いぃいいい

ウッド

はいはい我慢して行くぞ

ウッド

セフィロトが滅んでも良いのか?

エドガー

ダメ、それはヤバい!

アット

んじゃアン姉またおんぶしてぇ

アン

また?別に良いけど…

セレナ

わぁ〜月がきれい…

ウッド

セフィロトの月ってこんなにでかいのか!?

エドガー

てかセフィロトにも月はあるんっすね

アン

そうね、月とも呼ばれるしムーンとも言われるわよ

ウッド

ムーンって月を英語にしただけじゃないか

アット

……僕ね、セフィロトの絶景を見るのが夢なんだぁ

セレナ

おぉ、いい夢ね!

ウッド

それならほんとに叶うかもな

アン

私1人だけ感動しても面白くないもの

アン

だから早くアットと楽しみたい

セレナ

夢、叶うといいね…

エドガー

戦争が終わったらみんなで遊びに行くか?

エドガー

なんなら現実に来てもいいっすよ

アット

それなら彼方の世界にも行ってみたい!

ウッド

ただ能力を人々に見せたらやばい事になるからな

ビュゥゥウウ──

冷たい強風が辺りを吹き付ける

ウッド

くっ……

セレナ

さ、寒い……

エドガー

思った以上に寒いじゃねぇかよ…

アン

アットがいるからだいぶ暖かいよ

アン

おんぶして正解だったw

アット

ギュー(つ* 'ᵕ' ( 'ᵕ' *)

ウッド

……あれか?

視線の先に巨大な扉がある

ケセドの入口である

エドガー

この風はすきま風ってことか

ウッド

外でこんなに強いのにケセドは一体……

セレナ

入ってみましょ…

アン

待って〈イフリート〉

ウッド

俺様も一応〈サラマンダー〉

2人は炎を顕現する

ウッド

でもアン、ケセドの冷気で炎が消えないか?

アン

確かに……

アン

その時はまた考えるわ

アット

大丈夫なのぉ?

ウッド

分からない…

エドガー

とりあえず、開けるっすよ

エドガーは巨大な扉を両手で押した

ゆっくりと扉は開き

ビューブォーッ━

開けた瞬間強風が吹き付ける

セレナ

きゃっ……

エドガー

これまずいって……

ウッド

くっ……っあ?

ウッド

おい、何を──

ガシィィィィィィッッッ

ウッドは巨大ななにかに捕まり、ケセドへ引きずり込まれた

アン

ウッドさん!?

エドガー

これ行くしかないっ…!

残されたメンバーは強風に耐えながらケセドへと足を運んだ

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