ー竜胆 sideー
梨がシャツをインしないのは めんどくさいから、だろうけど
アイツが跳ねれば 薄く白い腹がチラリと見える
それを眺めるのが目的で 俺達二人は試合観戦に回った
蘭
棒読み感が否めない 多分兄ちゃんが見てるのは 程よい肉付きの太もも
鈴木
動きからしてバスケ部か
竜胆
蘭
あんなシュート、外れればいいのに
俺の念が通ったのか ボールはリングで跳ね返され 向こう陣営まで行こうとしている
鈴木
逃すまいと梨は 高く、勢いよく跳躍すると 落ちるボールを素早く掴んで
そのままゴールにシュート
あの身長ならダンクは難しい だからこそ、人より早くボールを掴む必要があった
竜胆
そんなことなど、そっちのけで 俺達は梨の腹チラに釘付け
ボールが落ちる音と共に 男子の黄色い歓声が響く
案外モテるらしい 彼女も彼氏も絶対作らせないけど 俺たちが死ぬまでダメだ、絶対に
…やっぱ死んでもダメだ
梨
鈴木
正直、惚れ直した ああいうところが格好いい 期待も不安も、良い意味で裏切ってくれる所
蘭
いつもの甘えたな口調はどこ行ったのか 俺の鈴木に対する発言を聞いて こわーい笑とか言っていた兄貴とは思えない 目も殺る気満々だし、わんちゃん睨めば鈴木殺せる
梨がコチラに近付いてくると すかさず猫かぶりをかます兄貴
蘭
梨
チーム交代 梨のチームは休憩に入る 何食わぬ顔で隣に座るコイツは 無自覚なのか、自覚しているのか分からない
梨
竜胆
頭を撫でてやると 汗かいてるから触らないでと 手を叩き落とされる
これくらいの運動量で汗などかく筈がないのに
薄ら赤く染まる耳 俺らの妹はこんなにも可愛い
竜胆
軽く怒ると、眉をひそめる梨
梨
蘭
梨
そういえば、まだ消さなきゃいけない野郎がいたな…
竜胆
兄ちゃん連れて
コメント
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ストーリー好き!おもろい笑