葵
葵
葵
夏休みが開けて数週間、まだ外は暑い。
夏希
夏希
葵
葵
下駄箱の前は、より一層混雑する。
私の嫌いな場所だ。
葵
夏希
夏希
葵
夏希
葵
こんなふうにいつもの朝が始まる。
夏希
夏希
夏希
夏希
里奈
里奈
夏希
夏希
カシャン(フェンスに腰をかける音)
葵
葵
葵
ブー ブー
葵
~♩♬︎(ピアノの音)
葵
葵
葵
葵
葵
まるで流されたかのように下駄箱の前にいた。
葵
葵
葵
葵
葵
いつこの時間なら部活帰りの生徒や 犬の散歩をしているおじいちゃん などがいるはず。
葵
その気色悪い感じに思わず駆け出していた
葵
葵
葵
葵
葵
…シーン
葵
葵
葵
何となく、嫌な予感がしたので来てしまった。
葵
葵
葵
私の家は神道だから 神社に行く時はいつも厳しく言われていた。
葵
葵
12年前
葵(当時5歳)
おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃん
葵(当時5歳)
葵(当時5歳)
葵(当時5歳)
そう言って右足を踏み入れようとした
おばあちゃん
おばあちゃん
葵(当時5歳)
おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃん
葵(当時5歳)
おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃん
葵(当時5歳)
おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃん
祖母はそういい優しく微笑んだ。
葵
葵
葵
昔のことを思い出し、礼法通りに 参殿まで来た。
葵
葵
葵
葵
その時だった
葵(当時5歳)
葵(当時5歳)
葵(当時5歳)
おばあちゃん
葵(当時5歳)
おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃん
ーーー!
ーーー!
ーーー!
...♪~♩♩(ピアノの音)
葵
葵
葵
目の前が急に白くなり、チカチカする。
~♩♪♬.(ピアノの音)
葵
葵
葵
重くだるい体をゆっくりと起こす
ウー、カンカン
葵
ピーポー ピーポー
夏希の母
葵
巡査
葵
巡査
葵
巡査部長
葵
葵
葵
葵
葵
葵
葵
葵
葵
葵
キーーーーン(耳鳴り)
2021年8月9日
夏希
夏希
夏希
夏希
夏希
夏希
夏希
夏希
夏希
夏のよく晴れた日の事だった。
葵
葵
葵
葵
キーーーーン(耳鳴り)
葵
葵
シ━━━ン
葵
葵
葵
葵
葵
葵
葵
葵
葵
葵
葵
葵
葵
葵
葵
葵
葵
葵
葵
葵
葵
葵
葵
葵
葵
…
おばあちゃん
葵(当時5歳)
おばあちゃん
葵(当時5歳)
おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃん
葵(当時5歳)
~♩♪♬.*
…
葵(当時5歳)
葵(当時5歳)
葵(当時5歳)
葵(当時5歳)
葵
葵
葵
葵
葵
葵
おばあちゃん
葵
おばあちゃん
おばあちゃん
葵
おばあちゃん
おばあちゃん
葵
葵
おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃん
葵
葵
おばあちゃん
おばあちゃん
〜完〜
鈴飴
鈴飴
ここで少し解説を…
鈴飴
鈴飴
いつも厳しく当たっていたため、
葵には厳しく怖い存在だった。
鈴飴
怖いはずの祖母が笑っているように見え、
驚いている様子です。
鈴飴
鈴飴
鈴飴
ショパン︰告別
が流れ出した辺りですかね。
この曲は幻聴という設定でして、
葵自身、意識が朦朧としている。
「夢の中にいるみたい」と発言しています。
つまり、この時点で異世界に迷い込んでいたのではないでしょうか…
鈴飴
鈴飴
葵は現在どこにいるのか、これは、私にも分かりません。
異世界に迷い込んでいるのか、夢なのか、
これが現実なのか。
異世界の場合は、無差別殺人事件すら、
嘘だということになります。
そして、夢ならば、彼女はうなされている。
覚めることもなく、ずーと。
現実ならばそれは神様が葵を守ってるということ。
おばあちゃんが、「あおいはいい子だから…」と言っていましたね。
どうやら神様は一生葵を死なせてくれないようです。
なんにもない世界で、なんにもない日々を永遠に過ごす…。
鈴飴
鈴飴
葵は永遠に同じ世界を繰り返している。
死ねないし、抜け出せない。
これ以上の地獄はあるのでしょうか。
葵は5歳の頃、怖いおばあちゃんや、みんなが大嫌いで、「殺して」と、神様に頼んでいます。
それを知っているおばあちゃんは、
その罪を「永遠の生命=永遠の地獄」という形で 葵を異世界に引き釣りこんでいます。
実は葵のことが大好きなおばあちゃんは、
葵が死なないように、神様にお願いしています。
2人ともの願いを叶えた神様。
しかし、人をの命を奪うことを願ってしまった葵。
神様はそれに怒り、葵を今も地獄の中で苦しめています。
鈴飴
鈴飴
鈴飴
葵は「耳の奥で告別が重く響いている」
と言っています。
実は葵、この曲が大っ嫌いなんです。
5歳の時に、ピアノのレッスンで、告別を弾いている時、
「ピアノ嫌い」「おばあちゃんも嫌い」
っと言っています。
また、おばあちゃんが亡くなったのは、
葵が神様にお願いしてすぐのこと。
葵は本当におばあちゃんが死んだことに、
後悔をしています。
頭の中で重く響く「告別」葵はその曲を耳にする度、罪悪感で覆われるのです。
また、その曲が幻聴だとすると、葵は精神的にだいぶやられていたのか。
それとも、「おばあちゃんも、みんなも、殺して」と言ったように、葵はその時点で、
異世界に迷い込んでおり、
おばあちゃんが葵を苦しめるためか、自分を思い出させるためか、「告別」を聞かせていたのかもしれません。
味方によって怖い人物が変わりますね!
5歳にして「殺して」と頼んみ、それを
隠し続けた葵。
自分を殺した孫を苦しめようと異世界に引きずり込んだおばあちゃん。
そして、人の命を殺めようとした葵を
その瞬間から地獄へと引きずり込んだ神様。
こうなると、葵は5歳で亡くなっていますね!
この世はいいものばかりとは限りません。
あなたの親友、知り合いの人には秘密や怨念。
神様もいい神様だけとは限りません。
みなさんも、呉々もお気をつけください…。
鈴飴
鈴飴
鈴飴
鈴飴
鈴飴
本当に、ごめんなさい…。
鈴飴
鈴飴
ご清覧ありがとうございました!